▲9-6
【ハル6歳】
園庭から校庭の兄に向けて「くそじじい~」など叫んでいたそうです。
シャンプーとボディーソープを愛用するおしゃれガイです。
UNOが流行っている我が家……ハルは「これしか出せないな~」と言いつつ「DRAW4」をうれしそうに出してきます。
相変わらずUNOを寝る前にやるのが日課です。こちらが一枚になってから「DRAW4」を嬉しそうに出してくる策士です。
ラムネに入っていたビー玉を大切にしているそうです……
「とびばこ五段跳べたよ……みんなは四段だったけどね……」とさりげなく自慢されました。
文句をたれる時ほど、実はやる気があるハルです……
風呂のそうじを激落ちくんでちまちまとやってくれるハルです。ところどころがすごくきれいになってます。
自転車に乗れるようになりました。ふっと出来るようになった瞬間を目撃することが出来ました。
………
ひと通り読み終わった頃には、おそらく二時間ほどが経過していると実感した久我なのであった。除夜の鐘が遠くで響いたことで、それが正しいことを悟る。悟ったところでまだまだこの状況が続くことには変わりはないのではあるものの。
「……!!」
そんなうっすらとした絶望を感じ始めた頃、突如、玄関の鍵が回される音が響くのであった。
「あー、やっぱり」
そして妻の呆れた声も。
しばらくしてズズズの音と共にラックが撤去され、開かずの扉が開かれる。
「……連絡しても音沙汰ないから、何かあったら……ていうか、ありそうとしか思えなかったから途中で引き返してきた。大変だったんだから」
いつも通りの叱責が、やけに心地よく感じる久我。ただこの後、露呈した高尚文献は、要不要問わず一律廃棄されてしまうのだが、それはまた別の話なのであった。
「父ちゃん夜食買ってきたど」
下の子が差し出してきた大好物のオムライスを見て、ああ、やっぱり家族っていいよな……とのやけに単純な思考でこの場をシメてしまうといった類まれな精神をやはり
レンチンを待つ間、ふとカーテンを開けて雲ひとつない夜空を見上げる。
その視線の先に、確かに光るひとつの光点。
(終)
イオ2019 gaction9969 @gaction9969
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