第2話 恋人
「あたしと付き合って」
なぜ私は言ってしまったのかよくわからない。その前に私以上に混乱している人がいる。告白をした男の子だ。混乱しすぎて動揺を隠せずにいる。私はそれをただ苦笑いすることしか出来なかった。男の子は私にいろんな質問をしてきた。例えば、自分が私の事を忘れたといいだりしても?電話しても声がだせないとしても?などと。私は全部に対してなんらかの理由をつけていいよと言った。そうすると男の子は私の告白にオーケーをくれた。私はなぜか嬉しかった。自分でもよく分からなかった。でも今考えてみると私は男の子も喜んでいるのが嬉しかったんだと思う。
手術までの間にいろんな不安を少しでも取り除いてあげたい。
少しでも楽しいと思える時間をつくりたい。
そんなことばかり考えていた。少しおせっかいかもしれないと思いながらいた。でもそんなことは後ましにこれから頑張ろうという決意?みたいなものがうまれた。私は気にさせないようにしたいから話題を探し、男の子との話しをはずませた。今日から新しい日々がつづくと思いながら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます