第161話【おつかいに行こう!!その5】

「ど、如何したんですか・・・?」

「筋肉痛だああ!!いてえええええええええええええ!!」

「昨日あんなにのたうち回ってたからだにょ・・・」

「でもこれじゃあ仕事を頼めないな・・・如何しよう」

「医者呼んで来い!!医者!!」

「じゃあ呼んで来ますねー」


医者を呼びに行くハック、しかし今日は医者は休みだった。


「如何しようか・・・」

「マッサージとかに行ってみるのはどうだにょ?」

「ナイスアイデアだニョッキ

しかしこんな田舎町にマッサージ店なんか有るのか?」


不安がるハックをよそにマッサージ店は存在していた!!


「こんな所にも有ったのかマッサージ店、需要有るのか?」

「と思うじゃないですか、需要は有るんですよ」


マッサージ師が店から出て来た。


「わ、急に驚いたな・・・」

「ここら辺って田舎ですから畑仕事で腰をやる人が多くてね

デリバリーでマッサージするサービスも行っています」

「なら丁度良い、パティシエが筋肉痛で倒れたから助けてやってくれないか?」

「そうしたいのは山々だが問題が起きてね」

「・・・分かった、何を持って来れば良いんだ?」

「お、話が早いねぇ、実はマッサージに使うオイルの原料を切らしていてね」

「オイルの原料?何が必要なんだ?」

「ココナッツとごま油だ」

「・・・この村で手に入るのか?」

「ココナッツは難しいかな、ココナッツは私がこれから仕入れに行くからごま油を頼むよ」

「ごま油は何処に行けば手に入ります?」

「ごま農家の人に頼めばいいと思うよ、じゃあ私は行くよ」


そう言うとマッサージ師はココナッツを入手する為に旅立って行った。


「・・・まーたみょーな事になったにょー」

「仕方ないさ、ごま農家の所に行こう」

「ああっと!!忘れる所だった!!」


マッサージ師が慌てて戻って来た。


「ど、如何したんだ?」

「ごま油はごま油でも白ごま3に黒ごま2の割合のごま油ね」

「配合まで決まっているんですか?」

「当たり前じゃない!!」

「当たり前・・・なのか?」

「食べ物として当然なにょ」

「いやニョッキ、これオイルだよ?体に塗る物だよ?」

「塗る物でも体に使う物だから配合には気を使うのは当然でしょうに」

「そ、そうなんですか・・・何だかすみません」

「じゃあお願いしますね」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る