第146話【火が付いた】

ミスコンの参加者が発表当日にカピパラ牧場に集う神州進撃会の面々。

今日から護衛が始めるのだ

しかし発表当日に予想していなかった出来事が出て来た。


「何ッ!?参加者が四人だとッ!?」


新聞記事を見て驚愕する神州進撃会の面々。

参加者はレッド・へリング、リーシャ・ハイカー、ラン・ハンゲルド、メアリー以上四名。

昨年の四倍にも参加者が膨れ上がっていた。


「待て・・・ハンゲルド?何処かで聞いた事が有る様な・・・」


ヴェンデスが思案を始める。


「ど、如何するんですかカホルさん!!」

「落ち着きなさいハック、ここで私達がする事は一つ、ライバルが増えた事を嘆くんじゃない」


カホルはにやりと笑い。


「ライバルが増えた事に奮い立つ事よ!!」

「お、おぉ!?」

「燃えて来たって奴よ!!そうでしょうリーシャ!!」

「えぇ!!おばさんより上になるだけじゃ駄目だ!!彼女達全員を組み敷いて私は優勝します!!」

「火が付いた、って訳ねリーシャ、今の貴女美人さんよ」

「へへっ・・・」


照れ笑いをするリーシャ。


「それにしても何だか焦げ臭いわね」

「あ、そうだ皆さんの朝食に目玉焼き焼いているんだった!!

すみませんちょっと見て来ます!!」


台所に走るリーシャ。


「こういうおっちょこちょいの部分が有りますが、娘をよろしくお願いします」

「えぇ、任せてよ・・・本当に焦げ臭いわね」

「・・・・・って燃えとるがなこの家!!」


何と家が燃え始めていたのだった!!慌てて消火活動を行う神州進撃会の面々。

ヴェンデスが居たのが幸いして消火魔法で火は早くに鎮火した。


「これはへリングからの妨害か!?」

「十中八九そうでしょうね・・・」

「やってくれるじゃない、ますます燃えて来たわ!!」

「なるほど・・・これはハードな仕事だ・・・皆、気を抜くな!!」


おぉ!!と手を上げて叫ぶ神州進撃会の面々。




その様子を見るへリングの使い達。


「・・・おい、何か燃えたぞ、何だ今の」

「火事か?物騒だな・・・」

「俺達が何かする前に自滅するんじゃねぇのか?」

「その可能性は高いな・・・それよりもあいつ等なんで喜んでるんだ?」

「如何する?」

「一旦帰ってボスに報告した方が良いと思う」

「そうするか・・・」


帰って行くへリング達の使いだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る