第145話【メンバー発表】

今回のリーシャ・ハイカー護衛の依頼の為のメンバーを決める神州進撃会。

まずカホルがスタイリストとしてリーシャをバックアップ兼護衛。

演技等はキューが指導しサポートする。

ハック、ヴェンデス、キョク、クハル、ポートが

カピパラ牧場含めた警備を交代で担当。

妖精のキンはリーシャの傍に常に待機して危険があれば直ぐに報せに飛ぶ。

学生のナガノは一旦休学してリーシャと同じ学校に潜伏し彼女を秘かに護衛。

戦闘職では無いが肉体的に戦えるとして予備としてドンとダランを準備させる。


ナガノは休学を渋ったが

ミスコンの参加者が発表されてミスコンが終わるまでの5日間だけと言う事で納得した。


分け前はカホル、ナガノが60G。

ハック、ヴェンデス、キョク、クハル、ポート、キンが45G。

キュー、ドン、ダランが30Gとなった。

経費も別途なので更に支払いが多くなるだろうと言う事は推測される。

かなり高額の依頼だが危険度が高い事の裏打ちでもあるのだ。


「殺されはしないだろうけども相手は相当の手練れだから皆気を付けて頂戴」

「それなんだけど一つ質問して良いか?」


カホルの言葉にヴェンデスが挙手する。


「何か可笑しい所があったかしら?」

「ルール無用ならこっちから攻めて行っても問題無いだろ?

こっちから攻め込むって言うのは如何だ?」

「それは無謀ね」

「どうしてだ?」

「へリングの屋敷は鉄壁の要塞の様な物、侵入は不可能に近い」

「何でそんな屋敷に居を構えてるんだ・・・」

「前にも狙われた事が有るらしくそれ以来屋敷を要塞化したとか」

「一体何がそこまで彼女を焚きつけるのか・・・」

「それに私は他人を蹴落とすのは良くないと思うわ」

「うん?正論に興味が無いと思ったがそうでも無いのか?」

「ひどっ!?そんな常識知らずに見えるのかしら!?」

「うん、割と見えるぞ」

「・・・まぁ私も正論とかには興味はないわ

正義とかそう言うのは別に良いと思う」

「ふむ、ならば何故?」

「若い乙女が何者かになりたいって言っているのに

乙女を無視して他を襲うのは如何考えても可笑しいでしょ?

乙女を飾り立ててミスコンを優勝させる、それが手だと思うわ」

「なるほど・・・・・」

「この依頼、何としても成功させるわよ!!」


おっー!!と叫ぶ一同、ここに近年稀に見る大物の依頼が舞い込んだのだった。

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