第137話【チーズフォンデュ】

「ぐぬぬ~一体如何すれば良いんですのぉ~・・・」


ヘンリアッタはじたばたするのにも疲れて来たのか

しょんぼりするヘンリアッタ。

するとそこに・・・


「はぁはぁはぁ・・・」

「あー!!カッテージ!!このチーズトラップ解くんですのー!!」


カッテージが息を切らせてやって来た。


「く、仕方ない!!解くぞ!!」


チーズが融解し牛乳に戻る。


「ふぅ・・・さてカッテージ覚悟するんですのぉ」

「そんな事言っている場合じゃない、来るぞ!!」

「???」


カッテージが出て来た扉からアキラがやって来た。


「!!さっきのルーキー・・・!!」

「尋常じゃなく強い・・・俺の秘蔵のチーズですら奴を捕らえられなかった・・・」

「秘蔵のチーズが意味不明ですがそんなに強いのですか?」


試しにアキラに火球を放つヘンリアッタ、しかしアキラは火球を切り裂いてしまった。


「炎を斬る・・・ですって!?」

「魔法の剣だからな、それ位は出来る」

「むむむ・・・良いでしょうカッテージ、ここは協力してあげましょう」

「感謝する、行くぞ、まずはこの足元の凍った乳を溶かしてくれ!!」

「分かった!!」


ヘンリアッタは周囲に炎の弾幕を張り、凍結した足元の乳を溶かした。


「いよし!!この量の乳ならば!!うおおおおおおおおおおお!!!」


カッテージが乳を操って一ヶ所に集中させ巨大なチーズの柱にした。


「いっけええええええ!!」


巨大なチーズの柱がアキラに倒れる。


「下らん」


アキラはチーズの柱を一刀の元に両断した、しかし

ヘンリアッタがそこに火球を放った。


「通じない」

「それは如何かな!!カッテージ!!」

「がってん!!」


ヘンリアッタの火球の熱で溶けたチーズがアキラの体を包み始めた。


「何っ!?」


その状態で硬化するチーズ、そしてアキラは動けなくなった。


「やったですのー!!ふぎゃ!!」


後頭部を固いチーズで殴られるヘンリアッタ。


「悪いな、お前もここで脱落だ、さてとアキラ、アンタの宝玉を取らせて貰うぞ」


アキラの体を探るカッテージ、しかし・・・


「な、何!?これは!?」


驚愕するカッテージ、アキラの鎧の中に体が無い!!


「鎧を脱いでいったのか!?一体何処に逃げた!?」


周囲をあちこち見渡すカッテージ、果たしてアキラは何処に行ったのか!?

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