第136話【バーベナム突入】
「時間です、どうぞ中に」
「よっしゃあ!!行くぞ!!」
一次試験ドンケツのバーベナムが意気揚々とダンジョンの中に入って行った。
「さてと・・・」
入って壊れたドアのドアノブを調べるバーベナム。
「・・・何してるんですか?」
試験官が尋ねる。
「もしかしたらドアノブの中に宝玉が有るかもしれねーじゃねぇか」
「・・・いやそんな馬鹿な・・・」
「おらぁ!!」
ドアノブを粉砕すると確かに宝玉が有った。
「うそぉ!?」
「何だ、あんた聞いてなかったのか」
「私は案内だけで具体的な内容は聞いてませんので・・・」
「そうか、じゃあ俺はもう行くぞ」
「どうぞ・・・」
バーベナムはどんどん先に進んで行く先に進むと十字路に出た。
立て看板も置いて有り、そこには『←罠↑宝玉→でぶ妖精』と有った。
「ふむふむ」
看板の後ろを確認するバーベナム。
「ここには無いのか・・・じゃあ罠に行くか」
ここで罠を選択したのは理由が有る
一つは宝玉が配置されているかもしれないと言う事。
もう一つは・・・
「やっぱ来てたかトドマ」
「げげっ脳筋野郎・・・」
罠を召喚した手下に突っ込ませて作動させて安全になってから進む
やり方を実行していたトドマの後ろから現れるバーベナム。
「残念!!お前の試験はここで終わってしまった!!」
「くっ・・・そ!!舐めるな!!」
「ふん!!」
手下を呼び出す暇も無くバーベナムに殴られノックアウトされるトドマ。
「さてと・・・」
トドマのお陰で罠も粗方解除されて楽々先に進めるバーベナム。
幾つか罠にも引っかかったが鳴子だったり楽な仕掛けだった。
そして通路の奥に宝玉が有った。
「これで2個目だな」
ひょい、と宝玉を持ち上げるとカチッ、と何かの動作音が聞こえた。
「あん?」
目の前の壁が崩れ丸太がバーベナムの顔に直撃する。
「ぐわあああああああああああああああああああ!!!」
バーベナムが絶叫し倒れた。
残念!!バーベナムの試験はここで終わってしまった!!
「ってこんな丸太でやられるか!!」
「じゃあ眠ってろ」
ひょっこりと後から付いて来ていたクリアレスが現れて
バーベナムに睡眠の魔法をかけた。
「( ˘ω˘)スヤァ・・・」
そして眠るバーベナム、クリアレスはバーベナムが落とした宝玉を持って行った。
「・・・一個だけだと思うが念の為」
バーベナムの体を調べて
もう一個の宝玉を楽々と手に入れる事が出来たクリアレスだった。
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