第128話【結果発表】

休憩が終わった時に試験官が結果発表を行った。


「では結果発表を行います

今回受験者317名の内、一次試験合格者は以下の方です

アキラ、セレスタ、パンプロ・ブラ、パンプロ・ラザー

ヘンリアッタ、カッテージ

ヴェンデス、ロドリー、トドマ

クリアレス、バーベナムの十名が一次試験通過者です」


あぁーと不合格者が嘆く。


「長老が呼ばれなかったな・・・」

「今年も駄目か・・・がっくし」


長老を含めた落選者達がとぼとぼと帰って行く。


「ではこれから二次試験の会場まで案内しますので付いて来て下さい」


名前が呼ばれた10人が試験官の後に付いて行く。


「バーベナム、お前が目をかけたルーキーは通過したが

ルーキーじゃない他の連中はどんな奴かデータは無いか?」


こそこそ話し始めるヴェンデス。


「ふむ、良いだろう、歩きながら話そうか・・・

ヘンリアッタ、カッテージは昨年仕事の都合上で試験は来なかったが

度々試験には来ていた、あまりぱっとしないが確実な性格だ

遊びの無い確実な戦い方をするだろう、ヘンリアッタは炎魔法

カッテージは発酵を主にして戦うらしい」

「発酵?」

「乳をチーズにして戦うとか・・・」

「弱そうだな」

「カチカチになったチーズでの攻撃はそれなりに痛そうでもある・・・

付与魔術師だがそれなりに強いと思う

ロドリー、トドマ、クリアレスは昨年も来ていたが途中で落ちた

ロドリーは病弱で前回では持病で途中退場したんだが覚えてないか?」

「覚えてないね」

「そうか・・・ロドリーは病弱だが苛烈な攻撃魔術を連発する

トドマは召喚師で大量の手下を呼ぶ、強いが歩みが遅いんだ」

「去年はタイムアップで不合格になっていたな」

「そうだな、それは覚えてるのか・・・」

「タイムアップは斬新だったからな」

「斬新なのかよ」

「今まで長い事受験したがタイムアップは初めてだった

それでクリアレスは?」

「・・・・・分かんね、こいつもルーキーか?」

「いや見た事有るし・・・うーん・・・」

「着きましたよ」


試験官の声で顔を見上げる受験者達。

部屋の前の様だが・・・


「まだ座学系か?てっきり実践系だと思ったんだが・・・」


バーベナムが困惑する。


「安心しなさい」


部屋を開ける試験官、部屋の中は外と空気が違った。


「ここは・・・」

「室内をダンジョン化させてみました

貴方達にはこのダンジョンの中に入って来て貰います」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る