第8章【でぶ妖精VS悪の組織!!】

第107話【ぷんすかでぶ妖精】

とある日の神州進撃会にて


「ぷんすか!!ぷんすか!!」


そう言いながらでぶ妖精が不機嫌な顔(`ω´)で椅子に座っていた。

サイズは大きく、直系3mは有る。


「・・・何だアレ?」


寮から呼び出されたハックとヴェンデスが困惑する。


「今回の依頼人」


キューは頭を抱えながら話す。


「依頼人?でぶ妖精が?」

「一応お金は払ってくれたよ5G程」

「ふーん、それで依頼内容は?」

「でぶ妖精の住処であるおでぶポリスに侵入して来た変な連中を追い払って欲しいって」

「おでぶポリス?おでぶちゃん知っている?」

「知ってるよー、でぶ妖精八十八か所の内の一つでしょ?」

「でぶ妖精八十八か所?何それ?」

「でぶ妖精達の住みやすい土地なにょー」

「はぁ・・・」

「一応勝手に入れない筈だし

でぶ妖精しか居ない土地だからでぶ妖精好きじゃないと入る意味が無い筈なんだが・・・」


ヴェンデスが冷静に解説する。


「ぷんすか!!ぷんすか!!」

「あの状況じゃあでぶ妖精好きが入った、と言う訳じゃなさそうだな」

「如何します?」

「一応前金で5Gで後金で5G払うって、如何する?」

「二人だけじゃあなぁ・・・連中って事は大勢何だろう?」

「そうみたいね」

「おはよー、って何このデカイでぶ妖精」


ポートがギルドに入って来た。


「今回の依頼人、住処に変な連中が来たから追い払って欲しいって

前金、後金で5G払うって言っているけど行く?」

「ふーん、面白そうね、行くわ」

「良し、じゃあ依頼人さん、今回この3人で行くわ」

「ぷんすか!!分かった!!ぷんすか!!じゃあ背中に乗ってね!!」


そう言うと背中を向けるでぶ妖精。


「・・・何すかコレ?」

「いや、俺に言われても・・・」

「とりあえず乗ってみる?」


ハックとヴェンデスとポートの三人は困惑しながらもでぶ妖精の背中に乗った。

そしてのそのそとでぶ妖精は歩き、ギルドの外へ出た。


「にょーにょーにょーにょーにょー」


そんな間の抜けた音が聞こえたと思ったら突然光がでぶ妖精と三人を包み。

無重力感を感じた後、意識が途絶えた。


「着いたよー!!ぷんすか!!」


気が付くとそこはでぶ妖精の形をした建物が並ぶおでぶポリスだった。


「・・・一体何が有った?」

「でびゅーほーに連れてって貰ったんだよ!!ぷんすか!!」

「でびゅーほー?」

「でぶ妖精の亜種だろう」

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