第106話【話しておくべきだった】
翌日、トーホクはミンに対して上手く誤魔化した後、別れ
ミンはドンの言う通りに『何を言いたいかは大体見当が着いている』
とカチに伝えた。
それから一週間後。
「何だか色々あったんだのぉ」
「俺は全然知らないけどな!!」
「まぁ仕方ないだろう」
クハルを加えてダランとトーホクと一緒に呑むドン。
「おいっすー」
寮の部屋のドアを開けて中に入って来るギルドマスター(´・ω・`)。
「ギルマス?如何したんだ?」
「ドンちゃん、甥っ子さんが来たよー」
「甥っ子?」
「どーも・・・」
ミンとドンを足して二で割った様な子供のワーキャットがギルドマスターの後ろから現れた。
「・・・えーっと・・・君は?」
「カチの息子のトテツです、父からここで修行する様に言われました
これからよろしくお願いします」
「・・・は?」
「は?」
目が点になるドンと(・_・)と表情が変わるギルドマスター。
「父から話が伝わっていると・・・」
「・・・・・・・・・・あ」
ドンはそこで気が付いた、カチが自分に話したい事とは息子の事で
継承の儀の話では無かった事に。
「・・・・・」
バツが悪そうな顔をするドン。
「ドンちゃんよぉ、お前さんこの間この子の母親に
分かっていると言う感じで追い返したそうじゃないか」
「うーん、ちょっと擦れ違いが有ったかなぁ・・・
ちょっと詳しい話を聞かせて貰えるか?トテツ君」
「あ、はい、実は自分は鍛冶屋になる為の修行をしてるんですが・・・
今一つ上手く行かず、父もあまり鍛冶に関しては教えると言う事が苦手で
そこで家の外で修行する事を進められて、こうして貴方を頼って来ました」
「だろうね・・・」
「遊びとかは子供の自分から見ても引く位上手いんですけど・・・」
「まぁアイツはな・・・まぁ良いか
ギルドマスター、トテツ君も今日からギルドで働くんですか?」
「は?何言ってんの君?トテツ君はまだ10歳だ
そんな子供をギルドで働かせるとか無いわー
他のギルドならいざ知らず、左程切迫した状況でも無いのに雇用するのは
神州進撃会はそんな事しない」
(-"-)としかめ面をしながら拒否するギルドマスター。
「はぁ・・・ではどの様に・・・」
「君の所に居候させて仕事を見させれば良いんじゃないの?」
「えー・・・」
成り行きで居候が出来た事に困るドンだったが
自分がちゃんとカチの話を聞けば良かったと思いトテツを受け入れる
ドンだったのであった。
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