第91話【ゾンビの猛攻!!そしてでぶ妖精との出会い】
”話を聞くとゾンビ達は山から来ている様だった。
ならば私がゾンビを打ち倒す為に山へ向かう事を伝えると村長達は反対した。
あまりにも危険過ぎる、と、山の中は鬱蒼とした森で昼間でもゾンビが徘徊している。
最早山に登るのは狂気の沙汰と村長は言った。
確かに危険が大き過ぎる。
だがしかしこのまま手を拱いて見ている方が私には辛いのだ。
私は狂気に喜んで足を踏み入れよう。
私は止める村人達の静止を振り切り山へ向かった
愛馬のブロックスターチは置いてきた。
山の中は確かにゾンビの数は多かったが
そこは深い山の中、木々がゾンビ達を分散してゾンビは数の暴力を充分に発揮出来なかった。
とは言え油断は禁物、確実にゾンビを減らしながら森の奥に進んで行くのだった。
途中でゾンビが少なくなった所で休憩をしようと腰を下ろした。
するとずぼっ!!と腰を下ろした箇所が抜けて地面の下に落下していった!!
当然私は絶叫し衝撃に備えたが落下した衝撃は来なかった。
それどころかふにょん、と言う感触が有ったのだ。
私が地面を見るとそこには地面一杯に広がるでぶ妖精達が居たのだった。
後に私が村長に話を聞くと
この辺りのでぶ妖精は寂しがり屋で大きな穴に一ヶ所に固まって眠る習性が有るらしい。
その習性のお陰ででぶ妖精のクッションが自然と出来上がり私は一名を取り留めたと言える。
でぶ妖精達は落ちて来た私に食べ物を強請った、私は個人的にでぶ妖精はあまり好かないが
命の恩人なのでパンを与えでぶ妖精達は大喜びでパンを食べた。
「ありがとー」
「おいしいー」等とでぶ妖精達は感謝の言葉を私に述べた。
大きな穴だったが幸いにも登れる穴だったの幸いした。
その穴を登って行き私はでぶ妖精が詰まった大穴から出た。
この時私の服にでぶ妖精が潜り込んでいた。
この事が後々、私の命運を分ける事になったのだった”
「実際にはでぶ妖精の大穴って有ったのか?」
「でぶ妖精の集落は有りましたけどもでぶ妖精の大穴って言うのは無かったですね・・・」
「沢山のでぶ妖精に賄えるほどの食料を持ち歩いているって
ちょっと考えれば変な人なにょは確定的に明らか」
「確かになぁ・・・でも何で命運を分ける事になるんだ?」
「・・・さぁ?」
嘘で嘘を塗り固めた自伝はまだまだ続くのだった。
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