第58話【この話のオチ、そしてResult】

夜も更けパーティが終わった後

ハックは警邏達の元にやってきた


「おぉハック君、聞いたよペットのでぶ妖精がお手柄だったそうじゃないか」

「ドヤァ・・・」


ドヤ顔をするでぶ妖精


「ありがとうございます、それでホイップは如何なりました?」

「いや、それがホイップは現れなかった様なんだ」

「え?では・・・」

「怪盗ホイップにダイオロシ商会の銀の鷹が盗まれた、と言う事です」

「じゃあ今日の照明が消えたり窓ガラスが割れたって言うのは?」

「ホイップとは無関係でしょう」

「そうだったのか・・・トールォさんは?」

「うん?こっちには来ていないが一緒じゃないのか?」

「え?ビターさんの所へ向かうと言っていましたが・・・」

「来ていないぞ?」


首を傾げるハックとビター


「じゃあ探させるとしようか、所でもう一人の・・・ヴェンデスさんは如何した?」

「ヴェンデスさんは部屋で休んでいます、少し呑み過ぎた様ですね」

「そうか」


ビターは部下達にトールォを探させた、すると既に馬車で何処かに行ってしまったらしい


「パーティを放っておいて主賓が居なくなるって如何いう事?」

「分からんな・・・」


ハックとビターは首を傾げた


翌日、起きたヴェンデスに事情を説明しに行った


「別に構わないよ」

「構わない?」

「契約書は既に取り交わした、トールォ氏が逃げ出しても

依頼は果たしたんだから、この工房にボーナスの代金を払って貰うだけだ」

「逃げ出す?何故?」

「どさくさに紛れて馬車を出すなんて逃げ出す以外の何が有るって言うんだ?」

「うーん・・・でも何故逃げる必要が?」

「大方トワイライトにかけていた保険金でもせしめようと言う魂胆だったのでは?」

「えー???そんな事しますかねぇ?」


結局トールォは見つからずハックとウェンデスは

セグラメント工房から報酬の52Gを得ようとしたのだが工房内の運用資金が

何者かに持ち去られた為、52G分のワインと言う形で物納される事になった


「こんなに呑めるか!!」

「皆で帰ったら呑もうぜ」

「はぁ・・・」


ドンと共にギルドに帰ったハックとヴェンデス

自棄酒気味にワインで暫く酒盛りをした後に残ったワインを売り払ったが

安く買いたたかれ結局10G位の儲けにしかならなかった

ハックとヴェンデスで分け合い結果取り分は5Gずつになったのであった


後日トールォは逮捕されるのだがその話はまた次回としよう


今回のリザルト

5G

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