吾輩の主人の話をしよう

他日

まったく神経質なことよな。



触れる時は、できるだけ手を洗ってから。


読む時は、帯やカバーを全てはずしてから。


本棚に帰す時は、帯やカバーが変な具合に折れていないか何度も確認してから。




ああ、そうとも。


吾輩は本である。


名前は────……



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

吾輩の主人の話をしよう 他日 @hanayagi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ