第7話

なんでこんなの(兄)がいるかは置いておいて内容が全く入ってこないんですが?

「よくこれが会長で学校回ってたな」

「おいおい失礼なやつだな。これとはなんだこれとは」

「いや実際そうだろ」

「そうね……よく回ってたと思うわ」

えーっと、誰?ってかいつ来た?忍者か。

「え?翼まで……。そんな……」

「こんなこともあろうかとプリントを作ってきたわ。」

え?まじ?神じゃん。

「申し遅れたわね。私は会長秘書の松川翼よ。それの弟さん、透くんと言ったかしら?とは違って庶務は兼務してないけど」

何この人有能。こいつよりこの人会長のが良かったんじゃないの?

「プリント読んで分からなければ私か光か担当役員に聞いてもらえばいいわ」

「ありがとうございます!」

ほんまこの人会長やれば良かったのに……


「じゃあ透くん、私から秘書の説明をするわ。」

「よろしくお願いします」

「秘書としては基本的にやることは簡単よ」

「そうなんですか!?」

「そうよ。会長に仕事やらせることとスケジュール管理、あとは決済文書の目通しぐらいかしら」

「へー」

「基本的な行事の責任者は会長だし内部の統括は会長補佐、連盟のやつもほとんどの会議は広報がやることになってるわ」

「はぁ、じゃあなんでこの役職が?」

「でも大変なのよ」

「はい?」

「決済は主に4種類あるの。1つ目は担当役員がそのまま生徒会として決済する役員決済、細かい指示や掲示等がこれに当たるわ。2つ目は副会長まで上げて議長つまり庶務に回して生徒会として議会で審議に出したあとそのまま副会長が行う決済、大まかな方針案等、会長から指示が出されて副会長に委任されている事案がこれにあたるわ。あまりこの型は無いわね」

うわーなんか嫌な予感がする。

「3つ目がもっともポピュラーなパターン、議会審議が通っている案件で会長によって決済されるパターン、規則、運営に関すること、大きな予算はこれにあたり、1番多いわ。4つ目、運用規則に則って各委員会で決済される案件、生徒会には事後に報告書が届く程度で本体として決済することは基本的にないわね」

「はぁ……?じゃあ秘書は何をすれば?」

「ほぼ全部よ」

「はい?」

なんとなくそんな気はしてましたよ。はい。

「1つ目と3つ目の案件全ての決済書類に対して秘書のチェックが必要なの。二重チェックが基本になるから会長と議会から信任されている秘書が行うってわけ」

「議会からの信任?」

初耳なんですが。俺通りますかね?

「そうよ。秘書だけはほかの役員と違って議会承認が必要であなたもこの前の議会で承認されているわよ」

「この前……?」

「たしか8月定例議会第4回会議ね。議事録を見ればわかると思うけど。」

「夏休み中じゃないですか〜」

超ブラックじゃねーかおい!!

「ほんとはそこまでには内諾済みのはずだけど君だけは何も言われてなかったみたいね」

あはーそうなんだー(棒)後でクソ会長2人しめたる

「っていうかめっちゃ大変ですやん!」

「そうね全決済の8割程度かしら。ほんとはこれだけでいいのだけどあなたは庶務も兼任だから2つ目の決済の議会審議も担当するし4つ目の報告書も担当ね」

やばい気絶しそう。なんてこと押し付けてくれてんのあの会長は。

「みんな、先輩方が通ってきた道よ。あの子からよっぽど信頼されてるのね」

「あ、はー……そんなことは///」

「でも、これだけで済むのかしらね……(ボソッ」

「ん?なにか?」

「いや、なんでもないわ。またやりながら何かあったら聞いてくれればいいわ。とりあえず大まかな説明は終わり、あとは任せたわ。頑張って!」

「ありがとうございました。やれるかどうかは分かりませんけど頑張ります」

「ええ。あと、私じゃこの学校は上手くいかなかったわ。光だから上手くやってこれたのよ。あ、光には言わないでね///じゃあ、また」

光だから……?何を言ってるんだろう。でも、あのクソ兄貴でもやれることがあったということか。

「透、帰るわよ」

「あれ、みんなは?」

「遠の昔に帰ったわよ、早くして」

「はいはい」

いや帰ればよかったやんけ。ってそんなこと言っても仕方ないか。

「ねー透、怒ってる?」

「なにを?」

お、こいつにも謝るっていう概念あったのか?

「私場所の変更透に任せちゃったから……」

ってそんなこ、と────//////////

「だから、その……」


チュッ


え……?

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