第28話 東北弁が好きです(メドロートのこと)
第28話 授業開始
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307/episodes/1177354054885865649
うーん、「プロット上不必要な回はない」(ドヤァ)みたいなことを書いてしまったが、この回は説明が出てくるばっかりで、ちょっと読みごたえがないかな……。
書き足すべきか、いっそ存在を削るべきか、悩む家庭教師のサラート先生。陰謀の一員でもある。最初はけっこう出番があったのだが、重要なエピソードをデイミオンやメドロートに振り分けた結果、これほどまでに存在感が薄くなってしまわれたのだ。
削るかどうかちょっと決められないが、ひとまず名前をあまり出さず、「教師」というほうを強調する手法に出てみる。
デイとフィルにあんまり構ってもらえなくてすねているリアナと、メドロートの訛りが見どころの回。
海外産ファンタジーを読むことが多いけれど、最初から日本語で書くと、訛りを入れられる! と気づいて大喜び。
もちろん、北部領は東北にあるわけではないので、「彼らの訛りを翻訳したら、なんかこんななりましたよ」という体で書いている。
ただ東北訛りは予想よりずっと地域差が大きいもので、調べたつもりでもコメントでいろいろ教えていただいたりということはあった。もし読者に与える違和感が大きいようなら最初から書き直そうと思っていたので、メドロートのセリフは意外と少ない。
訛りを隠そうとするメドロートがかわいい、というコメントもいただいて、ありがとう私と同じ性癖、と思いました。修正ちょびっと残念ですね。甥のジェーニイがそういう感じなので、またどこかで出そうと思います。(イケメンと東北訛りと恥ずかしがりのトリプル重ね)
リアナの母エリサは、かなり訛りがきつい設定でした。ただ性格は現実主義で苛烈です。エリサ、つまりゼンデンの血筋はリアナとナイルに受け継がれている感じ。メドロートとジェーニイは優しい(そして少し優柔不断な)性格です。
(親世代の話は、プロットと一部書いてあるんですが、やっぱり陰鬱なので……と見送り)
第四部現在の北部領主ナイルは、小さいころからあまり訛らないように気を付けていました。将来、領主になるという自覚があったからです。
日本に即して考えてみると、リアナは「東北出身の母とアウトローな父親の間に生まれ、九州で育ち、東京に進出のアイドル」みたいな感じかと思うと、面白いです。
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