第14話 ファンタジー世界に時計があるかどうか
第14話 孤独な夜
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307/episodes/1177354054885850059
今回は、直しは少なめ。
不必要な漢字はひらがなに改めたり(「硝子」→「ガラス」)、まぎらわしい箇所に傍点を打ったり、地の文が長く続くところは空白行を入れたりした。(そうしたほうが読みやすいとご指摘をもらったことがあって、前々から直したいなと思っていたのでした)
自分を王都へ連れて行くためにやってきた青年二人。貴族のデイミオンは、リアナが自分に従うことをまったく疑っていない。
そんななか、まさかの脱出。
夜中にベッドを抜け出して(布団で身代わりを作って)、仔竜を連れ、バッグも忘れずに……
もう少し膨らませて書いたほうがよかったかなと思わないでもないお話なんだけど、ここでのリアナはまだ襲撃のショックがあるので、脱出はフィルに見つかって不発に終わった。
フィルは王位にも政治にも興味はないので、「あなたを連れて逃げてもいいよ」なんて言う。その結果引き起こされる出来事を考えると、意外に重いセリフかもしれない。
ところで表題のとおりで、ファンタジーの世界での時間の表現って、どんな方法があるものなんでしょうか、私はあまり詳しくない。ただ、「じゃあ7時15分に集合ね」「おう、目覚ましセットしとくわ」みたいなやりとりは、やっぱりなさそうな気がする。
リアナの世界には、時計はあるけれども一般の人々の生活にはあまり浸透していない、という感じだろうか。南部は工業が盛んなので時計そのものは見かけるし、リアナもいちおう、時刻を読むことはできる。
でも「5分」「10分」みたいな時間の区切りを使うことはなくて、おおざっぱに「四半刻」(=三十分)「半刻」(=一時間)くらいの捉え方をしているようです。
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