応援コメント

第1話」への応援コメント


  • うーむ、何と言うか……こんなファンタジーをお書きになっていたとは。
    和風ファンタジー、と言うには、民話風味が強く、でもキャラの動きは現代っぽくて、その一方でやたら自立した、いい意味で子供っぽくない人物造形ですね。結果、話が終わるまでに、主人公が一回り成長したということもないし、恋が成就したという事件も起きませんが、そこはかとなく「こういう体験っていいなあ」と夢の名残を惜しむような素敵な感触があります。
    謎があちこち残ったままなんですが、「夢」で済ませてしまってるんで、これはこれでいいのかも。それにしても、カモノハシってオーストラリアですよね? で、ミソサザイは日本「にも」いるワールドワイドな鳥。本作の舞台は当然日本だと思うんですが、違和感が全然ないのはどうしたことか 笑。洋モノっぽさがまるでないです。どこかの県に伝わる昔話のアレンジ、と言われても、すんなりのみこめそうな。これもまた、@sakamonoワールドのなせるわざでしょうか。


    作者からの返信

    昔々、友人にお題となる小説をあげてもらって、それを私が換骨奪胎して別の小説を書く、ということを練習のつもりでやっていました。このお話は、夢野久作「オシャベリ姫」を下敷きにしています。カモノハシもミソサザイも出てこないし、ほぼ原形は残っていません。タイトルにわずかに名残が(笑)。カモノハシやミソサザイは思いつきで(どちらも私の好きな生き物です)、ナンセンスな笑いを誘えれば、というところだったのですが、後から調べてみたら「ミソサザイが魂を抜く」という民話があることを知って取り入れてみました。そんなふうに出来上がったものだから、「どこかの県に伝わる昔話」という指摘が実に的を得ていると、毎度の鋭いコメントにうれしい思いです。最初、ジャンルを異世界ファンタジーにしていたのですが、童話に変えました。ファンタジーというより民話って感じ、他の自作もそうですが、私も感じます(笑)。実は佐崎君とミソサザイは先祖代々浅からぬ因縁があって……などと背景を少し考えていて、続編っぽいものも少し書いたのですが挫折しました。お読みいただきありがとうございました。