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ツアー参加者たちはそれぞれにリゾートを満喫していた。
白い浜に青い海。日差しは強いものの、そよりとした風が体をなでてくれるので、浜で横になりながら日にあたるのも、なんとも心地よかった。
ビーチ横のバーでは、涼香がカクテルを飲みながら、フランソワと談笑している。フランソワはビールを片手に、島の魅力を彼女に熱心に語っている。スタイルだけでなく、話もうまいフランソワに、彼女は憧れのまなざしを向けていた。涼香は日本にいるときは非常にガードが固い。自分が男っぽい性格だからかもしれなかった。でもこの数日間はおもいきり羽目をはすずつもりでいた。いっぱい、恋の夢を見たい。彼女はそう思った。
ショッピングセンターは規模は小さいものの、地元の民芸品から、著名なブランド商品まで、数多くそろっている。バッグ、洋服、宝飾品・・・。どれも女性の購買意欲をくすぐるようなものがそろっている。サチとナホはキャッキャと騒ぎながら、あちらこちら商品を手に取っている。
パズズは相変わらず、スマホ片手に動き回っている。彼はリゾートから少し外れた民芸店に向かい、ちょっと不気味なもの、伝承として残された品々、お守りとして加工されている、サルの
山崎は、カメラを片手に熱心に景色を撮影している。
ここのリゾートは絵になる風景の宝庫だ。自然に溶け込んだ、均整のとれた建物は本当に美しい。自然の空の色、海の色、雲の色、光の色、風の色、壁の色、花の色、緑の色、歩く人々の色、服の色、土の色、道の色・・。すべての色が個性的でありながら、見事なほどに自然と交じり合っていた。
それに、このリゾートは、ほかの世界中のリゾートとは違い、東洋人がいない。時に忌々しささえ感じる、やかましい中国人、韓国人、日本人・・・。彼らがいないだけで、どうしてこうも雰囲気が変わってくるのだろう。東洋人はいつまでたっても、文化的な人間にはなれないようだ。山崎は自分も東洋人だった、と、一人でツッコミを入れて苦笑いをした。それにしても、客は結構いるがすれ違うのはほとんどが欧米系の観光客とリゾートで働く現地の黒人だった。
本当に絵になる。彼は何度もシャッターを押した。
高田はカジノでルーレットに興じていた。その傍らには鈴木がいた。あの、高田を激昂させたライターだった。ドレスをスレンダーな身体にまとった鈴木は、すっかりこういう場にふさわしい美女になっていた。いまや、高田とはすっかり意気投合しているようだ。ギャンブルをしたことのない鈴木に、高田は優しく教えてやった。高田は彼女の身体に密着しながらゲームを楽しんでいる。鈴木も彼に身を任せているようだ。ゲームはどちらかというと負け越している高田に、ビギナーズラックからか鈴木は大勝ちしている。二人は満面に笑みを浮かべた。
妻を、忘れられるかもしれない。高田は薄ら、そんな希望を抱いていた。
「アンッ!!アン!もっと!もっと突いて!!」
ホテルの豪華な部屋ではシンゴとレイが身体を重ねあっていた。リゾートも楽しみたいが、2日近くお預け状態だったシンゴは、レイのヴァギナに、イキるペニスをぶち込みたくてたまらなかった。
もう、ホテルに着いてから何度目だろうか・・。10回近く、シンゴはレイに腰を振っている。正直、二人とも腰が痛いくらいだったが、シンゴのソレは絶頂を向かえて大量の精液をぶちまけても、1時間もしないうちに精液がドクドクと生まれてくるのか、ペニスの先からよだれのように、ギラギラヌルヌルとした体液を垂らし、ヒクキヒクと
「うぉぉぉ!!」
「あぁぁ!!いくぅ!!」
壁の厚いホテルであったが、二人の声は、廊下にまで響いていた。廊下を歩く、ほかの客達は、苦笑いしながら、二人の部屋の前を小走りに通り過ぎた。
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