将来の夢はなんですか?

中学生のときに近くの保育園に行き、子供たちと一緒に遊ぶイベントがあった。


僕は無邪気に笑う保育園児を見て、僕自身の昔を重ね合わせていた。

あの頃中学生なんてとても大人だった。

大人でかっこよくて、楽しそうだった。

今の僕はどうだろう?あの頃あこがれていた僕になっているのだろうか?


小さなときから人を笑わせたり、喜ばせたりすることが大好きだった僕は、

いまだにそのことが芯になっている。


表現の方法はそのときによって違うが、

「誰かのためになるなら」「だれかが喜んでくれるなら」

誰かの笑顔を見ると僕もうれしくて笑う。


今は僕のエッセイを読んでくれた誰か。一人でもいい。

その一人が僕のエッセイをよんで笑ってくれるなら僕はそれだけでうれしい。


昔は母に笑ってもらうのが好きでいろいろなことをやった。

これからは母だけでなく世の中の人を笑わせたい。

そう思ったのは小学校3年生の頃だろうか。

文集に大きく汚い字で「マジシャンになる」と書いてあった。

最近部屋を片付けていてそれを見たのもあり、

僕の生きていくうえでの芯の部分を再認識できた。


保育園に遊びに行ったときも、僕は特技が多くそれだけで人気者になって

囲まれた。


そのときに僕が聞いたのだ。「将来の夢は何ですか?」


今でも覚えてる答えがひとつだけある。

「ドラえもんを作る!!」

目をきらきら輝かせた男の子だった。


詳しくは聞いていないがきっと僕と同じで人を幸せにしたいのだろう。

僕は文章の道で幸せにしたいと思ったが、

彼は科学の力で幸せにしてくれるようだ。


彼は今頃小学3年生だ。

僕よりも良く考えてこれから先の未来を作っていってほしいと思う。


きっと、20年後には彼の手からドラえもんが誕生してもおかしくはない。


みんなの夢をかなえておくれ。








福本翔太郎

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