206日目

「で、気は変わった?」


それから半日ほど経って、ホミアがやってきた。


「あぁ。ここで永遠にこのままってのも嫌だからな」


「へぇ。で、そっちは?」


冷たい視線でホミアはルメラを見る。


「…はい。反抗したりしません」


すると、ホミアは満足したように頷き、パチンと指を鳴らす。それと同時に地下室の扉が開き、俺たちの拘束も解けた。


「わかればいいんだよ。私達、仲間なんだから、仲良くしよう?さ、ついてきて」


邪悪な笑みを浮かべてそういうホミア。ルメラは今にも魔法を放ちたそうだったが…


「…行こう。ルメラ」


俺の顔を見て小さく頷く。俺たちはようやく地下室を出る。


そして、ホミアの後をついて行ったのであった。

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