175日目

次の日、またしても俺たちは王の間に呼び出された。その瞬間、なぜかいきなり王様は俺たちに向けてスマホを向け、カシャとカメラを撮影したようだった。「おー、来たね。さて、これでいいかな…」王様は満足そうにスマホを操作している。隣に立っているヒメヨも同様だった。「あ、あの、一体何を?」俺が訊ねると王様は満面の笑みを浮かべて俺たちを見る。「今さっき、君たちのこと写真付きで『魔王討伐パーティの皆さんです』って『発信』したんだよ。お、さっそくバズりまくってるぞ〜」王様は嬉しそうにスマホを見ている。俺達は思わず顔を見合わせる。どうやら嫌な予感は現実となって俺達に襲いかかってきたようだった…

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