159日目
その日は野宿をしていたのだが、珍しくリオナがルメラより先に眠ってしまった。いや、もしかすると、眠ったフリをしてくれたのかもしれないが…「…なぁ、ルメラ」俺はとりあえず、焚き火をずっと見ているルメラに話しかける。ルメラはキョトンとした顔で俺を見る。「…俺たち、強くなったよな?」「まぁ、そうかもしれませんね」「だ、だよな…えっと、王都に戻ったら、その…」落ち着け、落ち着け…思い切ってここはルメラに切り出すんだ…!「戻ったら、どうするんです?」「…ほ…」「ほ?」「ほ…ほ…他に強い魔物を…倒そうな」…俺はヘタレだった。ルメラも意味がわからなかったようで「そうですね」とだけ頷いただけなのであった。
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