158日目

王都までの道のりは来た道を帰るだけ…といってもそれなりに距離があった。途中、何度か魔物に出くわしたが、特に問題なく処理できた。だからこそ思ってしまう。俺達は確実に強くなっている、と。もしかしたら今の俺達ならホミアに対抗できるのではないか、ホミアを助けられるのではないか、と。「ナナシ、大丈夫か?」そんなことを考えていると、リオナに心配そうな顔で聞かれてしまった。「え、あぁ…なんでもないよ…」明らかに下手な誤魔化し方だった。さて、どうやって切り出したものか…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る