157日目

「で、次はどうするんですか?」ルメラはすっかり元気になったようで、無邪気に俺に訊ねてくる。俺はホミアのことをふと思ったが…さすがに、いきなりホミアのことを切り出せるわけもない。「あ~…とりあえず、王都に戻ってみればいいんじゃないかな?」「あぁ。なるほど。いやぁ~、すいませんね、せっかく王都まで行ったのに私のせいでここまで戻ってもらってしまって」ルメラは申し訳無さそうにそう言う。「では…行きましょう!」久しぶりに元気に歩けるのが嬉しいのか、ルメラは俺たちの前方を進む。「…なぁ、ナナシ」「え?どうした、リオナ」リオナは深刻そうな顔で先を行くルメラを見る。「私達は…これからどうすればいいんだろうな」

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