103日目

「それで…勝手に依頼を受けてきたってわけですか?」信じられないという顔でルメラはそう言った。俺とホミアは一度ヒメヨさんと別れ、宿でリオナとルメラに事情を話した。無論、黙って留守にするわ、勝手に依頼を受けるわで、二人の反応は最悪だった。「…勝手に依頼を受けたのは悪いと反省してる。だけど、相手は王族だ。きっと報酬が…」「そういう問題じゃないんですよ!」ルメラの突然の大声にその場にいた全員が驚いてしまった。「…私はそんな依頼、受けたくありませんので」ルメラは部屋を出ていってしまった。俺は思わずリオナを見てしまう。「…今回は私もルメラに賛成だ」取り付くシマもなく、冷たくそう言われてしまったのだった。

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