102日目

「…姫?」俺が今一度訊ねると、ヒメヨさんは小さく頷いた。ヒメヨさん曰く、なんでもヒメヨさんは、王都の中心に位置するあの城に住んでいて、王様の娘だというのだが…まるで信じられない。無論、ホミアも同様に信じられないという顔だった。「で、その試練を突破しないと、王家を継げないって?」「…はい」ヒメヨさん曰く、ある程度の年齢に達すると、王族は試練を突破しないと、王族から追放されてしまうのだという。「ですから…お願いします!ナナシさん!ワタクシを助けると思って…依頼を受けて下さい!」ヒメヨさんは頭を下げる。これは…面倒なことになったな…

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