88日目

「本当にお二人はあれでいいんですか?」とりあえず、小金稼ぎで受けたクエストの帰り、ルメラは不満そうに俺とリオナにそう言った。「何がだ?」リオナが不思議そうにそう聞くと、ルメラは信じられない顔をする。「大体!あの人を私は最初から余り好きではありませんでした…リオナさんだって酷い目に合わされたじゃないですか!」ルメラは未だにホミアに対する怒りが収まっていないようだった。「まぁ…それはそうだけど…」俺がそんな曖昧な答えをすると、ルメラはさらに不機嫌そうになる。「ナナシさん!アナタ、このパーティーのリーダーの自覚あるんですか!はっきりしてください!」…俺、いつの間にリーダーになってたのか…?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る