87日目

「その…ホントにごめんなさい…」次の日の夜、申し訳無さそうに俺達に対してホミアは謝っていた。俺とリオナは顔を見合わせるしかない。別に怒っているわけではないのだから。「ええ!まったくです!反省すべきです!」しかし、そんな俺達と対象的に大層怒っていたのは、ルメラだった。「本来ならばアナタはこのパーティから追放されていてもおかしくないんですよ?わかってますか?」ルメラがそう言うと、ホミアは今度こそ泣きそうになる。「まぁまぁ、ルメラ…」俺がなんとか宥めてルメラは大人しくなった。「…ごめん。ウチ…役に立つから…」あまりにもシュンとしてしまっているホミアを見てさすがに可愛そうになってきてしまったのだった。

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