第7話 彼

プルルルル ガチャ


「はい」


暗めの声で電話に出たのはサカモト アオバだ


スマホの連絡先があったのでかけた


「あの 私カタオカ アユミです


アオバ君ですか」


「はい」


私はアオバ君に恐る恐る経緯を話した


アオバ君は今から行くと言って


スマホを切ったので


私はリョウコを待ってたカフェに


戻って次はアオバ君を待った


バタバタバタバタ


しっかりとした足音が近づいてきた


「アユミ さん」


「アオバ君 で いいのかな あの」


「本当に覚えてないの 何も 昨日の事も」


「う ん アオバ君さあ


昨日リョウコから聞いたら


隣に座ってたってだから


何かしらないかと思って」


「何かって?」


「私がその後どこに行くとか誰に会うとか」


そんな話しを後輩には しないか


「彼氏に会いに行くって言ってたよ」


衝撃だった


何が衝撃か 彼氏がいることか


親友にも話してないのに


後輩に話してることか


はなから泊まるつもりでホテルに行った


自分に衝撃だった

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