第6話 知

リョウコは色々話してくれた


わかった事は私達は大学3年生


出会いはサークル


私は地方出身で大学の女子寮に住んでる


昨夜はサークルの飲み会で


私は先に帰ったらしい


そのあとにメールしても返事ないから


女子寮の子に聞いたら外泊してたとのこと


心配になって昨夜から何度か


電話くれたらしい


リョウコが知ってるのはここまでみたいだ


「アユミいつのまに彼氏いたの」


「彼氏…」


「だって そんな可愛い格好して


ホテルでしょ やるう あ 記憶ないんだっけ」


顔が赤くなった 確かに自分でも思う


どう見ても彼氏がいるようには見えないし


でもホテルでの出来事を考えると一人では


なさそうだった


「リョウコ 私と仲のいい男の人っている?」


「うーん あ いたいた 2年のアオバ君!」


「アオバ」


「そうそう サカモト アオバ


一つ下の2年生でサークルの後輩


アユミ アオバ君と仲良かったよ


確か昨日も一緒にとなりに座ってたし」


「サカモト アオバ」


「ねえ スマホみた?


スマホみたら何かわかるんじゃない」


確かに 昨日電話した相手やメールを調べた


「な なんで 全部消去されてるの」


リョウコがびっくりしていた 確かに全部


消えていて何も情報がなかった


唯一あったのがリョウコからの着信履歴だ


「ひとまず アオバ君に聞いてみたら


何か知ってるかもしれないし


そろそろ私バイトにいくね」


リョウコはそう言ってバイトに行った


また終わったら連絡するからと


女子寮の住所を送ってくれた


リョウコが教えてくれたアオバ君に連絡を


取ってみようと思った

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