第27話 今までの習慣とこれからの習慣
そうして食事を済ませた後、椅子に座って一人、考える人のポーズをしながら今までの習慣を頭に浮かべていく。ここ最近の習慣と言えば"風防殻"から出て、"清浄"かけて、精霊としゃべったり、一日一本木の棒突き刺したりしてってそういえばここに木の棒無いな。木の棒を外にわざわざ出るのもなぁ。って精霊としゃべるのもそうか。朝起きてからの習慣は大抵外でやることが多いな。まぁ外に出てちゃんと日の光を浴びてちゃんと歩くことが大事だから迷宮を家と考えても、わざわざ迷宮内に籠る必要は無いしこれらの習慣は継続しよう。"風防殻"は迷宮に住むんだからもうやる必要は無いかな。うー否、迷宮の方が背中は痛いから地面を土魔法でコーティングして保温の為に"風防殻"も継続してやっていこう。
考える人のポーズは疲れるし、止めて体から力を抜いて脱力して考えようか。否、この姿勢も続けるのはしんどいから普通に座って考えよう。朝起きての習慣が終わった後はいつも何してるだろ。狩りしたり、土鍋作ったり、サンプル採集したりそのときでやることが違っていてこれだっとは決まってないな。もう少し規則的にできたらそれが習慣になって、だんだん慣れて、効率よくなるからその方がいいのかな。でもその時々でやりたいことが違うし効率極めすぎたら自分で自分を追いつめて苦しめる結果になるからなー、効率だけを見てたら終わりな気もする。かといって効率は無視できない。毎日着の身着のまま気の向くままにその日その日の気分だけで生きていくのも危ない。自分にはレベルを上げて、スキルポイントを獲得して、言語スキルを取得して人と邂逅しても対応できるようにするという目標がある。計画を、立てなければ!
計画を立てるときのコツは理想を突き詰め過ぎないこと。
それは経験上身に染みて分かっている。
高専の時にやっていた執行部、高校の生徒会みたいに先生がやることを準備してくれる優しい組織じゃなくて完全学生主導、聞こえはかっこいいが先生はほぼ放任、自分の課を持って年度の初めに年間計画を一人一人計画し、それを執行委員長に提出してその年間計画を一年間破綻させないように6月の高専体育祭、11月にある高専祭、他にも4月下旬の新入生のためのクラブツアー、他にも他高専の名前は違うが執行部と同じ意味の学生会との交流会の中身を詰めたり、様々な行事、予定を学生生活をこなしつつ、自分は部活も他にやってたからある意味三足のわらじを履く生活。
そして確実に湧いてくる、年間予定計画時には想定できなかった仕事が突然出てきたり、他の人のサポートをしないといけなくなったり、単純に一つの仕事が予想以上に難航してしまうことがある。当然、年度の最初に計画していた年間計画は破綻してその度に辻褄合わせて計画を変更して、最後は計画をあんまり見なくなってがむしゃらに仕事を一つ一つ崩して何とか行事をこなしていた。
それぞれの人ごとにそれぞれの課に所属して責任ある一年間の仕事を持っていて一人でも欠けると致命傷なぐらい人数が少ないが為に、最初に年間計画を立てる時はちゃんとこなせば破綻しないように何回も推敲して作り上げたのに高専体育祭の時には年間計画が理想だったなと毎年悟るということがあった。
ならそんな計画立てる必要もないんじゃないかという話にはならなくて最初に作った計画が無ければ修正もできないので毎年何時か破綻してしまうと分かっていても計画を立てる訳だ。と、まぁ立てるときは理想をまずふんわり考えて、その後この作業はこれぐらい遅延する可能性があるなと見越して合間合間に空白期間を作って、許される限り現実的に達成可能な計画にしていてもそう思うから現実は厳しいなぁと思うんだけど、言いたいことは完全に理想しか入れ込んでいない計画は論外で現実的に可能な計画で初めて計画となることだ。
今は目標はあるが、そんな日単位での計画は立てなくていい。10日単位の周期的な計画を継続的にこなしていこう。勿論休みの日や自由時間も入れて考えていく。
レベル上げの為に何をしないといけないかを考えると、戦うための力をつける準備と実際に戦うことの二つに分けられる。戦うための準備は言い換えれば特訓だ。何を特訓するかというと魔素同調、身体強化に身体変魔、魔力循環、魔力隠蔽に隠密と体外での魔力操作、魔法開発、剣術、これらに付け足して柔軟と健脚のスキル取得位か。列挙すると結構あるなーと感じる。これらを日ごとに特訓していけばいい感じだろう。実際に戦うと言っても都合よく戦いたい時に戦える訳じゃなし、戦う日は戦う日で一日使おうか。
他に今したいこと、しないといけないことは収納を含めた家具作りとサンプル採集と周囲の地形をはっきりと把握することだ。周囲の地形の把握と言ったって地形を記録する紙もないし人間が作った町みたいに覚えやすい訳でもなく一朝一夕にはできそうにない。せめてドローンなんか飛ばせたらどこでも俯瞰的に把握できて楽なんだけどなぁ。ドローンなんてないものねだりか・・・
また閃きました。飛ばすものが無いのなら自分が飛べばいい。いざ目指せ、アイアンマン。だけどどうやって飛ぶか。これは閃かない。普通に考えれば風魔法で自分の体を浮かすことが浮かぶけど、10歳児と言っても十分重いよな。浮かぶ気がしない。他にないか他に。
発想を変えよう。どう飛ぶか、これを考える日を一日作ることにしよう。そして飛べる方法が見つかったらそれを鍛える日にしていこう。
閑話休題。レベル上げのためにすること、他にしたいこと、飛ぶこと、休むこと、これらをそれぞれどれくらいの配分でいれていくか、どの順番で入れていくか、すぐには決められそうにない。ゆっくり考えていこう。
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