第13話 初めてのレベルアップ
お風呂入るの忘れてたと目を覚まして体を起こそうとするが、体を起こそうとして全身に激痛を覚える。なんでこんなに痛いんだとゆっくりと上半身を起こして考える。昨日を振り返ってみるとすぐに原因が分かった。身体強化だ。身体強化を昨日乱発していたがそれに体が追い付いていなくて筋肉痛が全身で起こっていると思い、納得する。それとそもそも風呂に入る水の量は自分には作れないと思い、魔法威力のほうも鍛えていく必要があるなと感じつつ、今日は木の近くから離れられないなと嘆息する。昨日狩りの前に結局"清浄"して着ていた服ごと魔力で覆い、"清浄"をして風呂代わりにした後、口の中もしっかり"清浄"して朝ご飯を食べる。朝から肉はきついかもしれないが食べられるときに食べておいたほうがいいと思い、残っていた最後の果実1つを食いながら、凍らしていた肉に近づき一部を火で"解凍"して、解けてきている他の部分はもう一度"清浄"をしたのち、また今度はしっかりと凍らせる。解凍した一部を昨日と同じような手順で食べようとしたところでこの猪に毒があるかどうかを確認せずに食べたことを思い出す。
「やってしまった・・・。」
まぁでも大層な毒があったら今自分は死んでるだろうし、食べる前に一応ステータスの毒耐性に変化があるかどうかを確かめる。
「ステータス。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
名前 :尾崎友斗
レベル :3
種族 :人
称号 :迷宮から生まれた男 迷宮とともにあるもの
年齢 :10歳
性別 :男
属職 :なし
状態 :筋肉痛
加護 :なし
生命力 :34/34
魔力量 :30/38
攻撃力 :17
防御力 :15
筋力量 :24
体力量 :24/24
耐久 :21
敏捷 :17
魔法威力:20
魔法制御:45
精神強度:50
知力 :37
スキル :日本語
剣術LV4
大声LV6
観察LV3
暗算LV4
早口LV8
石頭LV5
忍耐LV12
魔力操作LV12
魔力隠蔽LV6
魔素同調LV7
毒耐性LV1
隠密LV2
腹時計LV3
脱兎LV2
思考の渦LV3
空腹耐性LV1
血抜きLV1
スキルポイント:10
魔法 :生活魔法
土魔法
光魔法
水魔法
風魔法
雷魔法
氷魔法
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
毒耐性のスキルには変化もないし、状態も毒ではない、正常でもないけど・・・。他の欄を見てみると、何とレベルが上がっていーるではあーりませんか。スキルポイントも増えているしレベルが上がったんだと実感できる。能力値もぐんと上昇している。精神強度とか魔力制御もダントツで上がっているけど、魔法威力や生命力、攻撃力も上がっている。まぁ攻撃力とかは身体強化したら上がると思うからあんまりあてにならないけど。スキルもレベルが上がっているしやっぱり嬉しいですね~。うんうん。でも血抜きってスキルあるんだ・・・。正攻法か分からないが血抜きは1回したけど・・・魔法も雷魔法と氷魔法が増えているし、どれも難なく覚えている気がする。器用貧乏にならないようにしよう。どれかを特化するのもあるけどここは贅沢に全部極めることを目指そう。まぁまぁステータス確認はここら辺で終わっておいてお待ちかねのスキル取得ターイム。では開こう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
取得可能スキル一覧
柔軟 -必要スキルポイント4
投擲 -必要スキルポイント7
歌唱 -必要スキルポイント3
健脚 -必要スキルポイント5
魔力循環 -必要スキルポイント5
身体強化 -必要スキルポイント22
身体変魔 -必要スキルポイント15
水魔法 -必要スキルポイント10
雷魔法 -必要スキルポイント10
バドロス語-必要スキルポイント7
ドアット語-必要スキルポイント15
精霊語 -必要スキルポイント3
食い溜め -必要スキルポイント10
大食 -必要スキルポイント20
集中 -必要スキルポイント2
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
見ない間にずいぶん増えている。使えるがスキルとしてははなかった水魔法や雷魔法、他にもよく分からない言語や精霊語なんてのもある。でもスキルゲットで、はい、言葉喋られますよってなんて本当になるのかな?それにバドロス語とドアット語の必要スキルポイントが違うのも興味があるし、何より精霊語が一番お得っていうのも気になる。その前の身体強化は現在の筋肉痛の原因で、身体変魔は体を火とか雷に変えたやつだろう。魔力循環は字面がなんかかっこいい。後は大食といういいスキルなのかエンゲル係数高めるだけのスキルなのか分からんスキルもある。食い溜めというスキルと関連性があるのかも知れない。最後は集中、一番お買い得だ。スキルポイントには限りがあるし、説明拝読必須だ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
柔軟 :体が柔らかくなる。柔軟運動をすればレベルが上がる。
投擲 :物を投げる制御、威力が上がる。物を投げればレベルが上がる。
歌唱 :歌が上手くなる。歌を歌えばレベルが上がる。
健脚 :足が丈夫になり、長距離の歩行、走行が楽になる。長距離の歩行、
走行でレベルが上がる。
魔力循環 :体の中で魔力を循環させることに恩恵がある。魔力を循環させると
レベルが上がる。
身体強化 :体の一部、または全部を魔力を溜めて循環させながら消費する身体
強化に恩恵がある。身体強化を行えばレベルが上がる。
身体変魔 :体の一部、または全部を魔力を消費して魔法に変化させる身体変魔
に恩恵がある。身体変魔を行えばレベルが上がる。
水魔法 :水魔法に恩恵がある。水魔法を発動すればレベルが上がる。
雷魔法 :雷魔法に恩恵がある。雷魔法を発動すればレベルが上がる。
バドロス語:バドロス語の簡単な発音方法などの基礎知識が与えられる。バドロ
ス語で発声、会話すればレベルが上がる。バドロス語を巧みに話せ
るようになればレベルは撤廃される。
ドアット語:ドアット語の簡単な発音方法などの基礎知識が与えられる。ドアッ
ト語で発声、会話すればレベルが上がる。バドロス語を巧みに話せ
るようになればレベルは撤廃される。
精霊語 :魔力を飛ばすなどして通じさせて感情を伝える精霊の能力が手に入
れられる。感情を伝え合うとレベルが上がる。
食い溜め :食べただけ食い溜めることができる。一度に大量に食べるとレベル
が上がり、レベルが上がる程食い溜められる量が増える。
大食 :種族の限界を超えて大量に食べることができる。大量に食うとレベ
ルが上がる。
集中 :集中できる時間が長くなり、深い集中ができる。集中するとレベル
が上がる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
柔軟から健脚までは分かっているとして、魔力循環は一応スキルじゃなくてもやってるし、身体強化も身体変魔もそうだ。だけど魔力は使いたい、出したい体の部位に流したりとかはしてるけど循環を本気できちんと意識してやってるかと言えばそうじゃない。説明を読めば身体強化も溜めるのはともかく循環させればもっと強くなりそうだ。スキルポイントの点からいっても身体強化は高くて今は無理だ。身体強化のためにスキルを貯めるよりかは魔力循環に使ってからのほうがいいだろう。それに身体強化の必要スキルポイントが高いのは体格のせいもあると思う。前世の19歳の自分並とはいっても身体強化に体が追い付かない。狩りの次の日は筋肉痛必至になってしまう。まぁでもそれが当然なのでスキルが無くとも身体強化をちょくちょくして筋肉をつけていこう。身体変魔も同じく、技術は磨いていく。水魔法も雷魔法もそれだけでスキルポイントが空になるのは勿体無いしやめておこう。バドロス語とかドアット語の説明を読んで内心安心したが落胆もした。やっぱり最初から流暢には話せないのか・・・、これはきつい。よく小説とか読んでいて種族ごとに言語の壁があったとしても、同じ種族では言語が一緒だったり、元から翻訳魔法があったりと言語の壁問題はうやむやにされていることが多いけど、ハァ・・・。更に言語スキルを適当に取得して片言ではあるが話せたとしても、取得した言語が通じるかどうかも分からない。それならば、お得で多分精霊全般に通じやすそうな精霊語はとっても魅力的だ。後、大食いはお腹が減るとかは分からないけど満腹はなさそうだし、食い溜めの上位互換的な感じがする。サバイバルでは有用だけど、食い溜めはスキルポイントをこれまた全部使い果たしてやっとだし、空腹感はそんなに好きじゃないけど空腹感も食べ物を美味しく感じるための究極のスパイスでもあるし、あの幸せな満腹感が遠ざかりそうな気もするから今は取らない。集中は思考の渦みたいな動けない制限もないし何と言ってもお安いのでぜひ欲しい。
ということで厳正なる審査の結果、前欲しかった柔軟、魔力循環、精霊語、集中が絞り出され、全て欲しいところだが全部だとオーバーするので泣く泣く柔軟を取り下げて、魔力循環、精霊語、集中の3つを取得することにする。特に精霊語がおもしろそうでわくわくする。柔軟は自力でいいから絶対取る!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます