BanG Cute Girls
@SimamuraYosimi
初めての出会い
私の日常に吹き上げる風。中学の日に起きた奇跡。一通のチラシが机の上に置いてあった。これがこの物語の始まり。
「沙都希、今日は入学式でしょ。早く起きないと遅刻するわよ」
「…ん」
カーテンの隙間から差し込む日の光が眩しくてゆっくり目を開ける。その時、セットしていた目覚まし時計がジリジリと鳴り出した。沙都希は目覚ましを止めてハンガーにかけておいた初めて着る中学の制服に目を輝かせていた。制服に着替え終わり妹の初月を起こしに部屋まで歩いて行く。
「初月☆」
「お姉ちゃん…もうちょっと寝かせてよ」
今日から中学生になった沙都希は妹である初月と一緒に学校まで歩いて行きたいらしい。
「ねぇ初月、一緒に学校行こうよ〜」
「お姉ちゃん今日は土曜日だよ。私はお休みなの」
沙都希は今日が土曜日だという事をすっかり忘れていた。慌てて時計を見ると八時になっていて朝ご飯も食べずに行ってしまった。
「朝ご飯食べずに行っちゃったけど大丈夫かしら」
「大丈夫だよ。多分…」
お母さんと初月は沙都希の事を心配していた。その頃、沙都希は学校まで走っていた。お腹がぐ〜と鳴り心の中で何回もお腹が空いたと思っているが学校まで走って行く。
「ハァ、ハァやっと着いた」
その時、強い風が吹き上げた。沙都希の目の前を黒い髪のロングヘアに緑色の瞳の女の子が通り過ぎた。子供っぽい性格そう。
「あ、あの…」
「何〜?」
性格が気になってしまい声をかけてしまったが沙都希が口を開く前に彼女の方が先に口を開けた。
「私は川崎美久。あなたは〜?」
「私、沙都希☆よろしくね美久☆」
掲示板に掲示されている紙には一人一人の名前とクラスが書いてある。A組〜E組まであり沙都希と美久は同じA組。
「同じクラスだね☆」
「うん。運命かもね」
『運命』と言う言葉を聞いた途端、沙都希は走ってわぁ〜と大声で叫んだ。急な事に美久は驚いた顔で沙都希を見ていた。沙都希と美久は一緒に歩いて校舎の中へ歩いて行く。この場所にきっと沙都希の探しているものがあるはず。A組の教室のドアを開けて黒板に書いてある席に座ろうとした時、放送が流れた。
「新一年生は体育館に移動してください」
ぞろぞろと体育館に移動して行く中、沙都希と美久は外へ走って行った。ピカッと光り輝く黄色の玉を追いかけて辿り着いたのは名前も知らない店。
BanG Cute Girls @SimamuraYosimi
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