第15話

僕の目が覚めるとベットの上だった。

どこだ、ここ。

最近、起きるたびに記憶をたどっている気がする。

ギルドでドラゴン食べてて……事故でエクレアとキスしたらビンタ食らったのを思い出した。

それで朝を迎えているのか。良く寝れたからまぁ良いかな。

ということはここは民宿だろうか。すごい広い部屋だ。僕の知ってるホテルの基準で言うとスイートルームで間違いない。豪華なソファや調度品などが設置されており、ここで暮らせたらいいのにと思った。

起き上がろうと思い、ベットに手をついた。

とっても柔らかいものに手をのせた。ぽよんぽよんで、僕の指にフィットして形を変えている。

2度、感触を確かめるように触った。

「あうっ、んんっ……あんっはぁっ、ごしゅじん、だめっ……我慢してるのに……へんなきぶんに、なっちゃった」

となりで裸で寝ているレインの胸を揉みしだいていた。

レインは一切抵抗せず、身体をもぞもぞと落ち着きなく動かしていた。

「ご、ごめんっ」

そう言って手を離した。

レインの形の良い胸が見える。呼吸の度に汗ばんでいる胸やお腹が動いてとても艶めかしかった。

「ふーっ……ふーっ」

レインは自分の指を曲げて口に咥えながら荒い呼吸をしていた。

「どうした?」

僕はそう言ってレインの額に手をあてる。

熱があるように体が熱かった。

首や脇も触る。やっぱり熱い。

「ひゃっ、だめ、ご主人……ごしゅじん、ほんとうにだめなの」

潤んだ瞳で苦しそうに僕を見つめてくる。赤い頬をして弱ったレインに僕はなにをしてあげるだろうか。

そう思っているとレインから良い匂いがしている。なんだかわからないけれど濃い匂いだった。

「……レイン」

「ごしゅじん……すき、すきぃ……好きなの」

僕たちは見つめ合った。

レインが視線をきった。俯きながらも僕の肩を押して距離を置いてきた。

「ごめん、ご主人。今日は、今日だけは1人にして欲しい。明日の朝には治すから、お願い。じゃないと、ご主人を襲っちゃう」

いまにも泣き出しそうな、切なそうな表情を浮かべてレインは僕にそう懇願してきた。

「わかった」

そう言って僕はベットにレインを残して部屋を後にしようと思った。

一応見ておこうと思い、ステータスを見た。

情報ウィンドウが上がってくる。

ステータス:月の女神の呪いS 発情S

【月の女神の呪い】満月の夜に発情Sを付与。女性に魅了C

【発情S】理性が溶け、性衝動に支配される。性欲を満たすまで続く。

僕は部屋の扉を閉めてから「そういうことか」とつぶやいた。

もう僕の腹積もりは決まっていた。

エクレアに謝りにいかないと。

まず、この宿の受付へ行った。

黄金の王冠亭という宿屋らしい。スタッフさんは笑顔で「おはようございます」と言って来たあと「朝食をお部屋までお運びしましょうか?本日の朝食はハムエッグです」と抜群のサービスの良さを見せてきた。

「連れの部屋どこだっけ?エクレアって名前の可愛い女の子なんだけど」

そう聞くと部屋の番号を教えてもらった。しまったチップの文化はあったのかな。ウェイターさんなんかの給料を支える大事な文化だ。あとでまとめてベットに置いておこう。

エクレアの借りている部屋の扉をノックした。静かに3度ノックした後「おはよー」と声をかけた。おかしい、出て来ない。「開けるぞ」と声をかけてから扉を開けた。鍵は開いており、中に入れた。

ベットのサイドに腰掛けて長い髪を手入れもせず、うつむいて座っているエクレアが目に入った。

この女が人に弱みを見せるはずがなかった。ただ事じゃないと感じた。

「どうした」

エクレアは立ち上がるもふらつき、倒れそうになっていた。

僕は思わず駆け寄って抱きしめた。

力無く僕に寄りかかって来た。長い綺麗な髪が僕にかかってくすぐったい。

白い細長い指が、僕の服の袖をぎゅっと掴んでいる。

「ごめんなさい……体調悪い」

はぁと長いため息か安堵かわからない吐息をだしながら、エクレアが僕の肩に額を当ててきた。

「なにに謝ってんだよ。その程度のことで謝られてみろ、僕はエクレアに土下座しなきゃいけないだろ?やめてくれ」

「ふふっ、本当ね」

嫌味が返ってこないと調子が狂う。

空いている手でエクレアの頭を二回撫でた。

普段なら噛みつかれるぐらいの怒気と射殺す視線を飛ばして来そうなところだが、今日は黙って寄りかかっていた。

「僕の話し相手になってくれるお前がこんな調子だと、僕も元気でないだろ」

そう言うと、僕はエクレアの太ももと胸に手を入れた。

「きゃっ、えっち」

「お姫様だっこしただけだ」

エクレアの腕がするりと僕の首に巻かれる。

近くでエクレアの顔を見た。まつげが長く、大きな目は光り輝き、鼻筋はスッと通っている。

各パーツだけ見てもレベル高いのに、配置バランスまで良いだなんて。思わず男の僕でも嫉妬した。

その軽い体をベットに寝かせる。

柔らかいベットはその軽い重さを包み込んだ。

エクレアにシーツをかぶせる。次にテーブルを近くに運ぶ。水差しをテーブルの上に置く。ひとり掛けのソファを運びベットの横に置いて、座った。両足は延ばしてベットにのせた。

「なんでもいい。して欲しいことがあったら言ってくれ。1日ひましてるから」

「そう。予定を延期してもらって悪いわね」

もともと王都へ行く予定だったが、それどころじゃなくなった。

エクレアはしばらく目を閉じると、うーんと声をあげた。

「はちみつ」

瞳を閉じても口は閉じないエクレアが言う。

「焼きたてのパンに溶かしたチーズをのせて、はちみつかけてきて。飲み物は果物のジュースがいいわね?」

「かしこまりました、お嬢様」

僕は恭しくそう言うとエクレアは機嫌を良くした。

「立場ってものが、ようやくわかったようね」

「働き口無くなったらお前んとこで使用人できるように媚び売ってるだけだ」

「残念。えっちな使用人はお断りです」

「やれやれ使用人の面接落ちちまった。料理人で就職できるように技術磨いてくるわ」

「くすくすっ。いいわ、次は料理人で評価してあげる」

エクレアの状態を見るとただの風邪らしい。多少熱もあるようだ。

風邪の治療方法なんか決まってる。栄養つけて水分とって寝る。こんなところまで魔法を使っていたらバカバカしい。

僕はまた受付へ向かった。スタッフさんにそんな料理ができるかと聞いたら、できると返事が返って来た。ただ急なことではちみつが無いと言われた。僕はそこで、チーズをのせたパンとジュースを注文した。

僕ははちみつを買いに外に出た。

はちみつ屋など知らないから、向かった先はギルドだった。

街の土地勘は無いが、なんとなく町の中心のほうへ向かえばギルドの建物があることを知っていた。高い建物も少なく、街の外壁が目で見えるので街の中心部へ行くのには困らなかった。

朝だからか人通りは少ないが馬車の往来は多い。ガラガラと馬が引いている荷馬車や魔物が引いている荷車が往来を行き来していた。僕はそれらにぶつからないように、道の端を歩いた。

街の中央の広場には、協会やギルドの建物など主要な建物が集まっており、その中の1つに入った。

冒険者ギルドの建物は木製建築の大きな建物だ。赤い大きな2枚扉が開いていたら営業中らしい。今もその扉は開いていた。朝早くからやってんだな。職員さん大変だろ。なんて働く側に感情移入するのは社畜の性だろうか。あの人も辛そうだから僕も辛いの頑張れるとか思ってた頃を思い出した。今思うとそんな慰め方は失敗でしかない。

ギルドのカウンターではちみつ扱ってないか聞こう。ピンク髪の知り合いの受付嬢が居ないか辺りを見回した。今日はお休みかな。

トントンと肩を叩かれた。

振り返る前に花の甘い香りと一緒に目の前にピンク色の長い髪が舞った。

「おっはよー。なになにっ?もしかして、ロレーヌ探してた感じ?」

口の端でにまにま笑いながら、前に屈んでこちらを見上げるようにロレーヌが言って来た。

いま来たところなのか、私服で髪を結んでおらず流している姿は初めて見て新鮮だ。

「おっはよ。探してた探してた。探し物があってさ、はちみつって売ってない?」

「あは、うれしいなっ。うんうんっ、今日は水の日だから……あるっぽい。瓶で1つとか用意すればいー?」

お願いすると「ちょっち待っててね、まろくん」と言われて私服のままカウンターの奥へと消えていった。

まろくんとか初めて呼ばれてドキドキした。距離感近い女の子っていいな。居心地いいしなんかあたたかい。

ぽけーっとしていると声がかかった。

「まろくーんっ」

ロレーヌがそう言ってカウンターの奥でぴょんぴょん跳ねながら嬉しそうに左手を振って来る。手には指輪が光っていた。

呼ばれてカウンターの机に行くと3つ物が置いてあった。

1つ目は茶色い瓶。布と紐で蓋がしてあり、おそらくはちみつだろうとわかった。

2つ目は布の巾着のような袋。なかにはなにか物が入っているのか少し膨らんでいる。

3つ目はカード。僕の名前が入ってる。冒険者登録をロレーヌにお願いした記憶を思い出した。もしかして、これが証明書なのかな。

「はいっ、どうぞー。まずはちみつでしょ。ドラゴンの買取り金でしょ。それに、まろくんの冒険者ギルドカード」

「ドラゴンまじで忘れてた。ありがとう、思い出したよ」

「うっわ、そんな大金忘れられるって金銭感覚すっごーい!?」

布の袋の紐を解いて、軽い袋を持って左手に中身を出そうと持ち上げた袋を振った。

「わっ、まろくんダメーーっ!?」

悲鳴の意味がわかった。

袋のなかから尋常じゃない量の金貨が落ちてきた。勢いをつけすぎた袋から吐き出された金貨は100枚はあった。

1枚1枚が重く羽のレリーフが入った金貨を地面にぶちまけた。

ロレーヌと一緒に1枚1枚拾うはめになり、ものすごく申し訳なかった。拾い終わる頃には僕が「ごめん」って10回は言っていた。ロレーヌは「いいよっ、言ってなくてごめんね。あの道具袋、魔法具なんだー。サービスだよ」と気を使われて本当に申し訳なかった。

全部拾い終わり僕は言った。

「いったいこの中に何枚入ってるのさ」

ロレーヌはこそこそと僕に耳を寄せるように指示してきた。半身になってロレーヌに耳を預ける。

「ふーっ」

「ひゃいわっ」

吐息が耳にかかってくすぐったかった。ロレーヌはにやにやしながら、「ついねっ。てへっ」と舌を出して反省している。懲りずにもう一回耳を貸してと言われて、近づけた。

「8000枚から30枚を引いた数だよ。30枚は昨日のドラゴン料理のお金だよ」

耳元でささやかれると変な気分になるのでやめてほしい。けど、もっとしてほしい。この、もどかしさよ。

僕は袋をポケットに入れた。スられたらたまったもんじゃないってのはわかった。わざわざ耳打ちしたのはバレると危険があるからだと思う。もう100枚以上持ってるのバレてるけれど。

「ロレーヌ借金の返済お願いします」

無一文でなにも行動できないときに銀貨5枚を借りていたのを思い出した。金貨5枚をカウンターに置いて差し出した。あのときの銀貨はお風呂でレインの裸見れたり大変役に立ちました。倍ではたりないですと心から思う。

ロレーヌはぱちくりとしながら手を横に振って受け取れないと言っていた。

「僕ちょっと色ボケしてるから。借りた硬貨の色覚えてないんだ。これで足りる?」

これで受け取らなかったらさらに倍だすぞ、と脅した。

「色男さん怖いねー。こんなに貢がれてロレーヌなにされちゃうんだろう?」

ロレーヌは大きな胸の下で腕をくんで体をすくめてみせた。僕の鼻のしたが伸びた。

長い髪を1度耳にかけた後、カウンターから身を乗り出し、僕の耳元に口を持ってきたロレーヌが言った。

「ロレーヌね、本気でまろくんに惚れちゃいそう。2番目でも……何番目でもいいよ?ダーリン」

そう言うと何事も無かったようにロレーヌは姿勢を正した。

恋愛上手な小悪魔にからめとられている僕だった。

「はい、これギルドカードだよっ。冒険者のお仕事するときに必要なカードです。これがあればギルドへのクエストの受注ができるようになりまーす。あとFランクから始めるの、面倒くさいっしょー?勝手にDランクスタートにしちゃった。Cランクまでの依頼受けられるようにしといたからねっ。ギルドにバレると怒られちゃうから……2人だけの秘密だね」

ロレーヌは秘密を可愛らしく強調し、人差し指を立てながら僕の口に指をあててウィンクしてきた。なにそれ、かわいすぎるだろ。

なんか視線と殺気を感じると思ったら、後ろに行列ができていた。冒険者が手に紙切れを持って、僕の後ろで並んでいる。僕の後ろじゃないロレーヌの前だ、だれも僕を眼中に入れて無い。やばい。後ろのクマみたいな屈強な奴と目が合った。敵に出会ったクマのように興奮して殺気立っている。今にも抜刀され、背後から剣が飛んできそうだった。

ロレーヌと関わり過ぎたら殺されるんじゃないかな、僕。そう思いながらもスリルがたまらないなとも思った。

「じゃ、ロレーヌ。ありがとう!」

いのちだいじに。僕には帰りを待つ女の子が2人いるんだ。

ギルドカードも、お金の入った袋と一緒にポケットへ入れて、はちみつの瓶を両手で持ってさっさとずらかろうとした。なんだか空気が重い。後ろのおにいさんたちが怖くて振り向けないのでこのまま後ずさりして帰れないかなとか思う。

「やーだっ。ロレーヌ、まろくんといたい。今日おさぼりしてまろくんといようかな?デートの約束してるのにデートしてくれないしなー?」

僕をおもちゃにする小悪魔がそんな爆弾を投下した。

僕の肩を叩いてくる人がいた。おかしいなさっきロレーヌに叩かれた時は思わず振り返ってしまうぐらい軽快な叩き方だったのに、今回は痛いぞ?

僕はゆっくり振り返ろうとして足がもつれて転んだ。

「ダーリンっ!?」

ロレーヌの叫び声が聞こえた。

バシーンという高い音が至近距離から聞こえる。何かが弾けたような音がしたと思ったら、さっき僕のいた位置にメイスが降ってきていた。木の床が壊れていた。

えっ、メイス? 鉄の塊だぞ。

転んだ僕をにやにやとした男たちが見下ろしてくる。手には各々武器をもって、わざとらしく、手が滑ったと言えるような危険な持ち方で武器を空中に投げて遊んでいた。

ヤバイ、殺される。

脱兎のごとく逃げ出した。小学生の頃マラソンのランナーだった僕の脚力を見よ!!

僕は逃げ出し、アメフトのランニングバックのように壁となる人を避けながらギルドの扉に向かって走った。

残念ながら僕の脚力は現役の冒険者とかいう体育会系のお兄さんたちに敵わなかったらしい。色んな意味で小学生に戻りたい。足が速いだけでヒーローになれたのに。僕の黄金時代。

そんな思い出は離れていき、一瞬引き離したと思った足音が近づいている。

後ろが怖すぎて振り返れないし、なんで僕こんな人数に追われてるのさ!?

そんなときに活路を見つけた。

冒険者ギルドの入り口を眠そうに歩いてくる1人の姿を見つけた。

赤い髪を降ろしており、槍を片手に持ち、黒いズボンとタンクトップにジャケットを着たラフな格好で歩いてくる美人が1人。

僕とそいつは目が合った。

「レナー!たっすけてー!」

そう言うとレナは呆れたように片手を額に当てて上を見上げた。

「朝から騒がしいと思えば、またあんたなの!?ってうわ、なんか殺気立ってるし。おにーさん、いったいなにしたのよ」

「ギルドの受付嬢にちょっかいかけた」

「チャレンジャーすぎない!? あんた早死にするよ絶対!?」

「いやぁ、照れる」

「ほめてるわけじゃないからね!?あたしをおちょくってんの!?」

「ほら、敵来るぞ」

「ったく、しょーがないなあ。ふみまろくん、1つ貸しだからね!」

レナは槍を構えると僕の後ろへ横なぎに薙いだ。

槍の同線上に燃え上がる熱い炎のアーチが現れる。

獰猛な獣と化した男たちは、炎に恐れをいだくことで冷静になった。

「買うよ。暴れたい奴から、かかってきな」

レナは両手で槍をくるくると回し、上段に構えた。槍の穂先からはいつでも来いと言わんばかりに炎が漏れていた。

「お供のドラゴンスレイヤーはどうしたの」

目線は目の前の冒険者たちを威嚇して、言葉をこちらに飛ばして来た。

冒険者たちは立ち止まりしきりにレナの名前をよんでいた。「魔槍」「Aランク」そんな声が聞こえる。レナと戦うことは危険だと冒険者たちは知っているらしい。

僕はレナの質問に答えた。

「体調悪くて寝てる。もう1人の女の子も」

「それではちみつを大事そうに持ってんのね。まったく……わかった。はやく行ってあげなさい。ここはおねーさんが、なんとかするから」

そう言ってレナは顎を動かして逃げろと指示した。

「助かるよ。ちなみにこういうときだから聞いて置きたいんだけど」

「なによ?いま見ての通り囲まれてるんだけど」

「昨日のお礼のキスはいまでも有効?」

槍を構えるレナの肩に仰々しく手を置いて顔を近づけて聞いた。

軽薄な僕の態度に冒険者たちは再度加熱していた。

「っだー!?もう、なに言い出すのよ、このおばかっ!?バカマローッ!いつでも何回でもキスぐらいしてあげるから、さっさと行きなさい!だれだ今本気でメイス投げたの!?あったま来たッ!いいよやってやろうじゃん!!」

後ろで業火が放たれる音がした。熱風が、逃げる僕の背中にまで届く火力だった。

高らかに笑うレナの声と火の燃える音を聞きながら僕は金の王冠亭へと帰って来た。

大事に、はちみつだけを抱えながら。

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