第207話 5ー3

 キャロルさんが倒れて三十分ほど経っただろうか。銀郎と瑠姫に様子を確認させつつ、俺たちはミクが用意したレジャーシートの上で休憩していた。ミクと「婆や」の淹れるお茶を飲みつつ経過観察だ。


 イブが現れて戦闘した後、言葉責めをしたらイブとキャロルさんで身体の内側に閉じ籠ってしまった。すぐに動きそうにもなかったのでそのまま戦闘態勢を解いて様子見に移った。他の神々もいきなりのことで監視を手伝ってくれているし、俺たちが見るまでもなく多数の目が見張っている。

 それだけイブがこの場に現れたのは想定外のことだった。


「大天狗様。ここまで神の御座のセキュリティは杜撰なものでしたか?」

「そう言うな、晴明。今回は特例じゃ。お前さんと鬼たちを何回か招いてしまったことと、こちらからの介入でみちを示してしまった。そこに付け込まれただけじゃよ。文句は葦那陀迦神あしなだかのかみにすべきじゃ」

「何で私なのですか!こちらの管理はあなた方に一任したでしょう!それは大神たちによる承認を得たはずです。杜撰になったのはあなた方の怠慢でしょう?」


 大天狗様の言葉に、過去地上に降りていた時より髪を伸ばした葦那陀迦神あしなだかのかみが反論を唱える。天の逆鉾が元に戻って神格を取り戻したために本来の力に戻ったため、管理を中つ国だけにしてもらったんだとか。

 神の御座は大神たちに、地上には最近土地神から神の御座に上がった神見習いに管理を任せているために彼女の負担は減ったのだとか。地上の管理を任せている神のことを知ったら星斗は驚きそうだ。


「あの物の怪もどきについては妾たち全員の怠慢かしら。全員が観戦を望んだからこそ、路を開いたんでありんすから」

『連帯責任ー!』

『クゥちゃんも悪いー!』

「介入された側のオレまで巻き込むんじゃねえよ!」

『『葦那様が悪いならクゥちゃんも同罪だよ?』』

「んなわけあるかー!」


 またゴンとミチ、コトがじゃれ合っている。あの三人小狐という共通点があるからか仲良いな。宇迦様の後ろから顔だけ出してゴンを苛めている様は何というか、可愛らしい。

 というか宇迦様。仮にも原初の人間を物の怪もどきって。確かに力だけ見れば神に近しいよくわからない存在だけれども。


『明様。彼女目を覚ましそうです』

「わかった。銀郎ありがとう」


 呼ばれてしまったのでキャロルさんの元に向かう。さて、起きたらどっちの意識が表に出てくることか。イブだったら面倒だなあ。

 彼女の深層意識に眼を向ける。銀郎の言う通り彼女の中での対話は終わったようだ。それに、イブが還っていくのがわかった。

 キャロルさんが目を覚ます。何度か瞼をパチパチした後、俺の顔を見て状況を理解したようだった。


「キャロルさん、おはようございます」

「それって眠らせた本人が言う言葉?しかも永遠の眠りだシ」

「殺さないとあなたを解放できないと思ったので。それに即座に蘇生させる準備もできていましたよ」

「そういう勝手なところ、イブとそっくりヨ?」

「……それは甚だ遺憾ですね」


 正しく人間ではないという意味では俺もイブも大差ないどころか似た者同士かもしれないが、だからって彼女と同一視されるのは嫌だ。

 人間を食い物にしたり、星をめちゃくちゃにしたり。そんなことはしていないんだから。

 キャロルさんが身体を起こして、身体についた草などを払う。軽く身体を動かして異常がないかの確認も終えて、俺の方へ向き直った。


「さてト。とんだ邪魔が入ったけど、続きしましょうカ」

「続けるんですか?またイブに介入されるとか嫌なんですけど。それに彼女が出てきたとなれば、あなたを殺して右手の呪縛を解呪するなんて手段を取れませんし」

「それはいいのヨ。イブとも約束しちゃったし、この力を使ってあの寂しがり屋に会いに行かないといけないかラ」


「ああ……。やっぱりそういう選択をしましたか。その時になったらちょっとは手伝いますよ。イブの封印の一つが日本に在り続けるというのは気色が悪いですし」

「そこまで知ってるとか、ワタシにプライバシーなんてないノ?」

「今後の世界を一変させる可能性のあるあなたに遠慮なんてしませんが?」

「タマキー。あなたの彼氏、他の女のお尻を追いかけてるけどいいノー?」

「現状テクスチャを変える可能性のあるキャロルさんを監視しておくのは当たり前の措置かと」


 ミク以外にも周りの神々が全員頷いている。まあ、だよなあ。「婆や」が未来を視たことだし、また巻き戻しに巻き込まれるのは勘弁だろう。

 今度のテクスチャの変更は巻き戻しじゃなく、地続きなままの変化っぽいけど。


「寛容な彼女で良かったわネ?普通の女の子じゃ許してくれないわヨ?」

「ミクも俺も、普通じゃないので」

「何でワタシの周りって普通じゃない存在ばかりなのかしらネ?『方舟の騎士団』になんて入っちゃったかラ?」

「え?キャロルさん本気で言ってます?キャロルさん自身が普通じゃないからですよ?」

「……確定させたくなかった事実を突きつけるのはやめテ。それから目を逸らしていたのニ」


 そこから目を逸らしたってダメだろう。原初の男にされかかっている女の人なんて、どこからどう見ても普通じゃない。魔術に関しても世界最強で、原初の女に目をつけられていて。そんな女の思惑によって悲惨な人生を歩んできて。

 様々な怪異と戦ってきて、異能者の犯罪者を追い詰めて。学校にも行かずにずっと異能と関わってきて。


 最終的にイブのための人身御供になろうとしている人間のどこが普通だっていうんだ。

 キャロルさんは普通という言葉の意味を辞書で調べてきた方がいい。類は友を呼ぶではないけど、普通じゃない人の周りは環境から何から、普通じゃなくなってしまうものだろう。俺だってそうなんだから。


 世界の人口で考えたら異能が使える人間の方が圧倒的に少ない。大多数から漏れた時点で普通じゃないのがこの世界の常識だ。

 ミクなんて普通の女の子から一番逸脱している存在だ。神様だし転生体だし、最高神だし。そんな存在が人間の女の子のフリをしている。

 そんなミクとキャロルさんはどっこいなくらい普通の存在からかけ離れている。


「最初の予定からはだいぶ狂いましたが、戦うというのならいいですよ。仕切り直しといきましょう。ただし、やるなら俺一人です。三人相手なんて今のキャロルさんじゃ無理ですよ」

「そこまで実力が違ウ?」

「それはもう。俺たち一人一人がキャロルさんと同等以上です。そんな戦いは模擬戦としてお互いのためにならないですよ」

「だからってアキラ一人?ワタシ、接近戦辞めるつもりはないわヨ」

「承知の上です。だから──」


 法師の真似で、一本の日本刀を創り出す。神気を使えばこれくらいお茶の子さいさいだ。

 銀郎の日本刀くらいしか使ったことがないから、ベースにしたのは銀郎の腰にある刀。何度か振るってみるけど、たった三ヶ月程度で刀の扱い方が上達するわけはない。


 それは記憶を思い出しても同じこと。演舞としての刀の扱いしか習っていないし、このところ事件が多かったから結局刀の扱いもまともに教わっていない。

 夏休みに銀郎からちょっとと、ここ最近吟から少し教わった程度だ。無難に振るうことができるようになった程度。


「物質創造?生命を創れるんだから、物質ぐらいじゃ驚かないけド……。アキラ、規格外すぎなイ?」

「そんな存在と同等の陰陽師である金蘭、近接戦闘では右に出る者がいない吟を一緒に相手していたことを自覚してください。それもここは日本で、神の御座。俺たちのホームグラウンドです。キャロルさんにとって状況が厳しすぎますよ」

「そうネ。それでもやりましょウ。もしイブが暴れたら、ワタシが止めないといけないんだもノ」


 だから格上の俺とも戦いたいのか。最初は純粋に俺の実力を調べて日本を任せられるか、俺たちが会議で言っていたことが真実かを調べる程度だったんだろうが。

 状況は刻一刻と変わっていく。キャロルさんの人生がここに来てから変わったように。


 吟と金蘭をミクの元に戻して、俺もキャロルさんと距離を取る。今度こそ、誰にも邪魔をされない試合になるといい。

 今度は合図もなく、どちらからともなく相手目掛けて駆け出した。


 刀と剣がぶつかって火花を散らす。強度は問題なし。技量は明らかに負けてるな。でも防げればそれで良い。ぶつかった勢いのまま、刀を基点に回し蹴りを繰り出すが、それをキャロルさんが足を上げて防ぐ。

 肉体強化の術式を無詠唱で使っていたのに軽く防いでくれて。剣技だけだったらイブよりキャロルさんの方が上だな。イブが俺のようにお粗末だったということもあるが。


 イブが剣を使っていたんじゃなくて、アダムが地上で使っていたからこそ鍵を剣にしたんだろう。器候補者を守るという意味合いもあって。人間が作った物にしては逸品だと断言できる出来栄えだ。最も真価は剣の方じゃなくて鞘の方だな。

 足を離して距離を取る。幻術などの異物を付けられた痕もなし。本当に素直な戦い方だ。


 そう思っていると、キャロルさんが右手に持っていた木の鞘をこちらに向ける。その鞘が光るわけでもなく、右手の五芒星が光るわけでもなく、キャロルさんの唇が言葉を紡ぐ。


「アブソリュート・デュオ!」


 鞘から放たれたのは白と黒が混じった、一条の光線。なるほど。彼女の右手が光らなかった魔術はあの鞘から出ていたのか。

 それに今回の魔術を防ぐのも無詠唱じゃ無理だ。呪符は要らないけど、ちゃんとした陰陽術で防ぐ必要がある。

 白と黒。光と闇を混ぜた魔術には、絶対的な闇で受けよう。


「不変の絶壁・影陰あたわず


 俺の前に現れたドロッとした黒い液体。それがキャロルさんの放った光線を包み込んで飲み込んだ。陰陽の陰の要素を抽出した防壁が全てを無かったことにする。

 光と闇という相反したものを一つにした魔術にはこちらも陰陽を混ぜたもので対抗すべきなんだろうけど、同じ土台に立ったら勝てるというわけでもない。むしろ純粋さを求めた美しい魔術だったからこそ、こちらは威力重視で防ぎにかかった。


 魔術同士ならきっと同じようなものをぶつければ簡単に相殺できたんだろうが、あいにく俺が使う陰陽術は彼女の使う魔術とは別の体系の異能だ。同じようなものを再現することは可能でも、それが相殺できるような代物にまで昇華できるかは不明だ。

 陰陽術同士なら相性の良い五行の術を使うとか、同じ術式をぶつけるとかする。だが違う異能では同じような術式を使ったところでどうなるかわからない。そういう危惧からそこそこ強めの術式を使った。


 千里眼と未来視で予測はついても、どんな威力か、どういった魔術か完全に把握できるわけじゃない。俺の眼は特別でも、神の眼のように全ての事象を把握できるわけじゃないんだから。


「まだまダッ!エレメンタル・トライアッド!」


 今度は火と風、雷の複合魔術。やはり右手は光らなかった。

 ということはキャロルさんの魔術ではなく、あの鞘の能力なのだろう。そんな分析は一旦やめておかないと不味いほどこちらに飛んでくる三属性の螺旋状の弾丸は高威力だ。

 俺も流石に腰のポーチから呪符を取り出して前へ放り投げる。


「狐火焔・八連!」


 巨大な八個もの狐火を展開して、赤緑黄色の混じった弾丸へぶつける。最初の内は拮抗しているように見えたが、六個ほどが喰い潰されたらそのままこちらへ向かってきて、俺の狐火も二個はキャロルさんへ飛んでいった。


「ぐうっ!」


 俺は弱まったであろう弾丸を無詠唱の障壁を展開することで防ごうと思ったが防御力が足りずに突破されて弾丸に身体を吹っ飛ばされた。

 それと同時にキャロルさんも俺の狐火を鞘で受け止めようとしたが、鞘では受け止められなかったようで同じように引火しながら転がっていた。


「熱い熱い熱イ!」


 キャロルさんは転がりながら水の魔術を使って火を消していたが、服のあちこちが焦げていた。俺も出血していたので治癒術を使って即座に傷を塞ぐ。

 怪我を負って得た情報は有用だ。これなら全然勝機がある。キャロルさんの行動の一挙手一投足を監視していて良かった。


 そうじゃなかったら骨折り損のくたびれ儲けだ。

 問題は火が問題なのか、もっと根本的な問題なのかだけど。そんなのは術を使ってみれば良い。


「ON!」

「ッツウ!」


 俺が掌から白い神気の塊を攻撃術式で放つのと同時に隠蔽した霊気の塊をキャロルさんの鞘目掛けて飛ばす。

 神気の塊はキャロルさんが左手で振るう剣によって両断されたが、隠していた霊気の塊はキャロルさんの右側面からぶつかり、そのまま宙へ飛ばしていた。


「ウソ⁉︎」

「ON!」


 今度は逆に、キャロルさん目掛けて霊気の塊を飛ばす。目に見えないようにしたのは神気の塊。しかも両側面から飛ばした。

 キャロルさんは同じように目に見える塊を剣で対処して、また右側面から襲われると思ったのか右側だけ警戒したが、先に左側面から低威力の神気の塊をぶつける。


「キャア!」


 それに一拍遅れて右側面からも同じものがぶつかる。しっかり鞘にぶつけたが、キャロルさんが期待したであろう効果は発揮されなかった。

 神気の塊がぶつかって転がるキャロルさんへ、更に追撃をかける。


「アルス・マグナ!」

「何でアキラが錬金術使えるのヨ⁉︎」


 世界を視て覚えた破れかぶれの錬金術によって産み出した金属の塊を、今度こそキャロルさんの右手の鞘が防ぎ、鞘へ金属の塊が吸収されていった。おそらく異能者と戦う時の癖なんだろうけど、その結果を見せたことでキャロルさんは表情を歪める。

 これだけ検証すれば状況検分は十分だ。


 異能者相手には相当優秀な武器だろう。だからこそ、強い異能者と戦って異能が使われた際には無意識のまま鞘で異能を防ごうとしてしまう。

 キャロルさんは人を騙すとか苦手な人だな。シェイクスピアの術式を使っていたくせに演技とかそういうのがダメダメだ。


「その剣も神気を叩っ斬ることができるというのは相当な業物でしょう。神々が創った宝剣にも匹敵するかもしれません。ですが、その鍵としての戦闘能力に関しては大事な方はむしろ鞘。異能者キラーと言ってもいい」

「たったこれだけの攻防で見抜いたつもリ?」

「キャロルさんと戦うと決まってからあなたの戦闘情報を過去視で確認しておいたので。その鞘が異能を吸収する能力があることは把握済みです」

「アキラは本当にストーカーじゃないのよネ⁉︎心配になってくるんだけド!」

「戦う相手の情報くらい仕入れるに決まってるでしょう?無策なまま戦うバカがどこにいますか。突発的な戦闘じゃない限り戦闘を優位に運ぶのは情報だ。キャロルさんだって俺の情報はかなり集めていたでしょう?」


 キャロルさんは「方舟の騎士団」として異能者との戦争にも介入していたんだから、情報が大事だということくらい説法しなくてもわかっているだろう。ヴェルニカさんのこととかもわかる限りの情報は集めていたはずだ。

 俺たちのことを調べようと、文化祭や「神無月の終焉」も見に来ていたんだ。彼女たちこそ今のテクスチャを守るために情報蒐集は欠かさなかったはず。


「過去視と千里眼ってズルすぎなイ……?」

「この能力、別段日本固有の異能ではないと思いますけど?占い師とか海外にもいそうですが」

「ワタシの知る限りじゃそんな破格な能力の持ち主知らないわヨ。……答え合わせ、すル?」

「ええ。あなたの鞘は魔術に類する異能を吸収し、そのまま貯蔵した力をあなたの意のままに使うことができる。とはいえ貯蔵した魔術の威力や規模を調整して使うことはできず、そのまま放つことが精々のようですけど」


 正解だったのか、続きを促すようにキャロルさんは顎をしゃくるだけ。

 このまま過去を視て得た情報と、今手に入れた状況証拠から推理を進めよう。


「その貯蔵量が無限なのかどうかまでは知りません。ですが既に五百を超える魔術がそこに貯蔵されていますね。そしてそれはあくまでアダムが使っていた、イブも使える魔術系統の異能しか吸収できない。魔術から派生した異能ならその鞘に納めることができるようですが、陰陽術は吸収できなかった」

「そうみたいネ。陰陽術なんて相手にしたことがなかったから知らなかったけド。アキラが独自に開発した異能だから、カシラ?」

「魔術も参考にしてはいますけど、大本はこの国の神々が使う権能です。海外の神の権能とはまた似て非なるものでしょう。西洋の神と極東である日本の神が同一視されるなんて話は聞いたことがありませんし」


 魔術や大陸の丹術を参考にもしたが、やはり一番の元となったものは日本の神々の権能。それのスケールダウンなんだからイブにだって把握できなかっただろう。

 魔術とは根本から異なる異能だ。魔術こそが世界で一番広まっている異能だろう。だからこそその対策で鍵にそんな機能をつけた。


 敵はあくまで魔術師だとイブが決め込んだために。俺も前までのテクスチャでは魑魅魍魎がそこまで現れなかったから陰陽術は数百年で衰退させて現代に残しはしなかったし、そこまで世界的にも有名にならなかった。

 だからイブが見逃したんだろう。


 木っ端な異能なんて魔術の相手にならないと考えたのかもしれない。それこそ体系化がしっかりしている魔術は優秀な異能だ。安全性に優れて、極めればそれこそ魔術師で戦況を一変させられる。

 魔術を信用していたからこその対策。その例外が俺たちの陰陽術だっただけ。


 キャロルさんはリ・ウォンシュンといい相性の悪い相手ばかりだな。彼の丹術も魔術とは違う体系の異能だし、先月戦った土蜘蛛だって魔術なんて無視できるほどのフィジカルを持った神代からの生き残り。

 相手が悪すぎる。もし相手が魔術師だったら、あの剣と鞘で十分だろうに。

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