第125話 3ー3

 それは現代日本の光景からしても見慣れないものだった。戦闘機や戦車が開発される世の中だが、パワードスーツが自衛隊に配備されたという話もなければ、あんなものを呪術省が隠し持っているという話も聞かない。あの軍事兵器にしか見えない物を何に使うのかわからない。

 デスウィッチという名前すら知らないので、あれがどんな兵器なのかもわからない。呪術省から出てきたのでマユたちの味方だろうとは思えるが。


「妖たち。ちょっと下がってくれ。人類の叡智らしき亡者の群れが来た。狸たちに戦わせるから、休憩だ」

『やっとなのら。待ちくたびれたのら』


 妖たちが道満の言葉に従って最前線から下がり、その代わりに今まで待機していた狸たちが道満の前に並び始める。その総数は百を超える。妖たちが下がったのは、機械を相手にするために来たわけではなかったからだ。できるなら陰陽師と呪術省の建物を破壊したくて来ている。

 マユたちは戦うならこのままデスウィッチと一緒に肩を並べるべきだと考えていたが、デスウィッチがマユたちの前に行ってしまう。敵と定めた相手と交戦するために、マユたちは邪魔らしい。戦力として考えられていないようだった。


《敵性戦力を確認。殲滅いたします》


 その機械特有の合成音声に伊吹が笑う。あの鉄くずたちは妖たちや狸、そして道満を見て倒すと宣言したのだ。機械だから正常な判断ができなかったのかもしれない。想定以上のことにはエラーしか出ない。戦力を測る計器が稚拙な物であれば、そんな勘違い甚だしい言葉を紡げるのかもしれない。

 妖たちの総数は一千近く。それに狸たちが百に、道満がいる。人間の反乱者も若干数。それをたかだか機械百体ほどで殲滅すると宣ったのだ。


『なあ、道満。あの機械はどの程度の実力なんだっけ?』

「お前たち鬼を止めるには三体がかりで来ないと止められない程度の戦力だ」

『その程度か。じゃあ狸どもがいれば充分じゃねえか』

「まさしくその通り。だから私たちは休憩だ。狸たちの思いもある。あんな物に霊気を使うのは馬鹿馬鹿しいしな」


 道満たちも若干下がる。マユたちもデスウィッチたちの質量から下がらざるを得なかった。まるで邪魔だというように部隊展開をされてしまい、前線に居残ることができなくなってしまった。これ幸いと人間たちは態勢を立て直すことにした。呪符や呪具の補給、ついでに水分補給や食料なども呪術省の中から持って来て次の再戦に向けて準備を始めていた。

 人間何時間もぶっ通しで戦うことはできない。代わる代わる交代してそういうのをどうにかしてきたが、仕切り直しにはちょうど良かった。それに今回の相手はまさしく規格外。大天狗の時と等しい戦力差であり、大天狗の時は比較的短時間で相手が引いたためにそんなことは気にしていなかった。


 今だってかなりの脅威だったために、そういう交代のことは頭からすっかり抜けていた。道満の宣言によるショックもあっただろう。だから最低限の監視を除いて、休息に充てる。特に道満と術をぶつけ合っていたマユたちは優先的に休憩に回された。彼女たちでなければ道満と戦えないからだ。

 一度式神たちも戻して身体を休める。そして目の前の戦場を確認していた。

 明らかに質では人間側が不利。妖たち一体一体が強すぎるのだ。強力な妖はプロの七段が五人集まっても止められない。中には八段でも止められない存在もいる。伊吹山の龍のように、青竜が出張ってようやく止められるような存在までいる始末。しかもそれが一体だけではなく複数いるのだから、それだけで大変だった。


 その上外道丸が連れてきた鬼の混血、若干とはいえ陰陽師もいて、極めつけは蘆屋道満。道満に至ってはどうやって勝つのか道筋が見えない。それを話し合うためにもデスウィッチの時間稼ぎはありがたかった。

 デスウィッチと相対する狸たち。見た目はただの狸だ。霊的な存在だということはわかるが、そこまでの霊気を感じられない。そこまで信頼を置いている道満たちの言葉を疑いたくなるほど、なんてことのない狸に見えた。

 次の言葉を聞くまでは。


『さーて。元の姿に戻るのら』

『人様の霊気を勝手に使って実験やら兵器運用やら、やめてほしいのら』


 そう言って狸たちが自分で起こした光に包まれていくと、そこから現れたのは大きな狸というわけでもなく、かと言って妖というわけでもなく、出てきたのは人間。男女の年齢はそれこそ十代から年老いた人でも四十代、服装もそれこそ室町時代辺りの服装から明治初期、そして最近の洋服に近い格好をしている人もいる。着物を着ている人もいれば、甚平のような簡素な格好をしている人もいる。

 履き物も下駄や草履、靴など様々。人によってはオシャレなのか、帽子やリボンなどをつけている人物もいる。


 まるで庶民服の展覧会のようだった。

 そしてこれが決定的だったが。一人一人の霊気が星斗に匹敵していた。星斗の実力は全ての水準においてプロの八段の最上位だ。四神候補は伊達ではなく、朱雀の抜けた穴を埋めるのは星斗だと思われるくらいには実力が飛び抜けていた。星斗は難波の中でも天才と言われる部類で、明がいなければ安倍晴明の血筋たる家の当主になっていた存在だ。

 そんな星斗に匹敵する存在が百人。しかも彼らは肉体がなく、魂だけの状態でそれだ。確実にただでは済まない。厄介すぎる手練れだった。死んでいるとはいえ、霊気があればどうとでもできる。それを姫が示していた。


『呪術省。いや、陰陽寮の頃からのツケだ。我ら元五神、貴様らに利用され捨てられたお礼参りに参上した。その兵器も我らの霊気で動いているのだから、どうしようがこっちの勝手だろ?』

『今更知らぬ存ぜぬはなしよ。こっちは五百年待ったんだから』

『道満様には感謝感謝。恨みっていうのは簡単に消えやしねえ。こうして状況を作ってくれただけありがたい。利用されてはいおしまい、じゃおちおち寝てらんねえよ』


 元狸、元五神たちはそう言って呪符を取り出す。元五神であれば、その高い霊気にも頷ける。呪術省に反感を抱いている、道満からしたらこちらに最も引き抜きやすい存在だった。死んで地縛霊になっているところへ道満がちょっと手を差し伸べただけ。間に合った存在だけ、狸に身を変えて現世に留まっただけ。

 だが、そんな元になっている存在など気にした様子もなく。デスウィッチたちは殲滅モードに入る。機械に人の心はわからない。機械は機械のまま、組み込まれたプログラム通りにしか動けない。


《戦闘モードに移行。排除、開始》


 ガトリングが火を噴くことで二者の争いは始まった。デスウィッチはプログラムに沿って、近接部隊と後方支援部隊に別れて行動を始める。

 しかしデスウィッチが実戦投入されたのは今回が初めてで。相手は人間だろうが魑魅魍魎だろうが妖だろうが、数々の敵を排除してきた歴戦の守り人で。呪術省に騙されるまでは、裏切られるまでは人々のために身を粉にして人々のために戦ってきた人々。


 日本の兵器開発はなかなか優秀であっても、AI、人工知能に至ってはまだまだ発展途上の技術だ。完璧とは到底言える代物ではなく。戦闘に万全に当たれるような人工知能が開発できたわけでもない。実証数も少なく、大きな戦いは数十年前。五神の模擬戦をデータとして入れていても、AIの研究を始めたのはここ十年で、付け焼き刃の技術だった。

 一方、元五神たちは狸になっても魑魅魍魎などと戦って今の自分たちに何ができるかを検証し尽くしていた。しかも一番若い狸でも六十年は狸として生活している。死者だとしても、魂にはきちんとその六十年分の蓄積があった。

 戦闘経験値の差は、歴然だった。


────


 呪術省からほど近い高層ビルの屋上。そこには三十代の男性が一人と、二十代の女性が一人、十代後半の女性が一人いた。全員外国人で、十代の女性はキャロルだった。つまりは彼女たちは日本を監視するために送られてきた世界の守り人。キャロルの組織の人間がひとまずここと、ここから離れた場所の二箇所で呪術省の決戦を見守っていた。

 まず妖たちの大軍団を見た瞬間に腰を抜かしたり、気絶した者が数人。それからその妖たちがどういう存在か異能を使って調べて泡を吹いたのが一人。マユの神の力の行使に現実逃避を始めた者が複数。そんなこんなで監視どころではない阿鼻叫喚の図が出来上がっていた。


 まず、一千年以上生き残っている意思ある怪異というのが世界的にありえない。それは幻想種とでも言うべき、絶滅寸前の強大な存在だ。力などはキャロルたちトップ層でどうにか相対できるほど。相性などもあるため一概には言えないが、戦闘部隊を呼んでも目の前の妖軍団に勝てるかわからないほどだった。

 世界にももしかしたら同じくらいの力を持った存在がいるのかもしれない。こんな風に軍として存在しているかもしれない。だが今までこれほどの軍団を見たことがなく、日本にこれだけ脅威が存在しているというのは、これからの組織の方針に関わる重大な案件になった。


 明たちの勧誘と、ついでに日本の調査のはずだったのに、それらがついでどころか構っていられなくなる優先順位になってしまう。すぐさまに組織を通じて国と話さなくてはならなくなった。

 怪異の存在は掴んでいても、ここまで強力な存在が隠れていたことに気付かなかった。キャロルたちは慢心しているわけではなかったが、世界のどこよりも危険な場所が日本だと思わなかったのだ。世界を回ってきて、異能者と戦ってきた。怪異とも戦ってきた。だから代表的な異能がせいぜい一千年前に体系化した場所に、脅威が埋まっているなんて思いもしなかったのだ。


「いや、この説は逆かナ?陰陽術の成立が遅かったから、怪異がこうも残っていル」

「キャロル。だとしたらそんな異能が体系化されていない諸外国はどうなる?怪異が蔓延っていない国との差はなんだ?」

「モランさん、どっちがイイ?ワタシたちの調査不足で本当はこの国みたいに怪異が隠れてル。もう一つはこの国の神話がギリシャとかのようにきちんと成立していたかラ」

「後者であってほしいものだ」


 ため息をつきながら男性、モランはこれからのことを考える。彼が日本調査隊の実質的リーダーだ。日本政府が陰陽術や怪異については情報を出し渋っているのはわかっていたが、この爆弾は大きすぎる。

 屋上にいるもう一人の女性、ジュリアは今日本に来ている組織の人間の中で、唯一精霊について感知できる異能者だ。その女性はこの一連の変化に目を回していた。ジュリアも世界各地を回っていたが、今回のような規模はもちろん、様々なものを見るのは初めてだった。


「ジュリア、できれば解説を」

「えっと。まずあの怪異たちですが、あの男の支配下にあるわけではないです。支配下にいるのはオーガ二体だけ。あの男は精霊に近しいです。どこまで精霊なのかわかりませんが、人間でもあるので半々というか。あと周りのラクーンたちも精霊の一種だと、思います。すみません、初めて見るものばかりで、言語化が難しいです」


 ジュリアが判断しているのは霊気などではなく魂の色と形。それが透けて見えて、その在り方から推測をしていたのだが、西洋の精霊とはかなり違うが、魂の形が非常に似ていたのでそう判断していた。道満の魂は銀色で五芒星を描いていて、狸たちは少しボヤケテいるが同じく銀色の不定形。

 この銀色というのが彼女の判断材料だった。西洋の精霊はほとんど白色に近い銀色をしているからだ。


「怪異は、おそらくこの国特有のものです。クリーチャーとも違う。あとは……呪術省の中に精霊がいます。それも三匹」

「それは我々の知る精霊か?」

「はい。誰かに付き従っているみたいです。それと、あの青い竜と亀、一角獣は精霊の魂が大きくなったような……。精霊よりも強固な存在かもしれません。魂や在り方が、精霊よりもはっきりしています。言いたくはないですけど、神に近しいです。まるで精霊の上位種のようで……。一角獣だけ魂が小さいですけど」

「あれがJAPANの守り神だったハズ。神様が地上に降りてくるなんて今でもあまり信じられないけド」


 キャロルはあれから一ヶ月半、日本のことを徹底的に調査していた。その成果とも言うべき資料はすでに組織の本部に提出していたが、日本は他の国と比べても怪異の在り方がおかしい。魑魅魍魎が時間を指定して現れるなんてどういう原理が働いているのかまるでわからなかった。

 神という名前がついている存在を人間が使役していることにも驚いたが、それが本当に神に類する存在だなんて知りたくもなかった。八百万の神など、正直ただの伝承だと思っていたのにそうではない結果が見付かるたびに頭を抱えたものだ。


「あの亀を連れた少女……、それこそ神に変質しています。人間よりも、ずっと色が神寄りです」

「五神の一人だったか。あの蘆屋道満とやらは?」

「あの人は、魂の構成が複雑なんです。人間寄りではあるんですが、怪異が混ざっていて、純粋な人間じゃないような」

「怪異と混ざっている?あのオーガの集団のようにか?」

「あのオーガたちはかなりオーガ寄りの人間です。道満は怪異と人間、それともう一つが混ざっていて、なんて呼べばいいのかわからなくて……」


 半妖などであれば見たことがあっても、三つの存在が混ざっている魂なんて見たことがなかった。だから存在そのものに名前をつけることができず、だからこそ畏怖した。そんな不明瞭な存在が青竜を呼び出し、なんらかの関係性を持っているのだから。

 安倍晴明が呼び出したとされる五神と、蘆屋道満も何かしら関わりがあったと考えることが自然だ。二人は平安時代に切磋琢磨していたという。彼らに匹敵する陰陽師はおらず、一説によると師弟関係でもあったという。だから五神に関わる方法を教わっていたのかもしれない。そういう推察はできたが、霊気を感じ取れないキャロルたちではその真偽を確かめられなかった。


 魔女などが存在する西洋とはいえ、一千年生きている存在など知らないからだ。精々が三百年ほど。まさしく桁が違うのだ。

 下ではデスウィッチが並び、狸たちが生前の姿へ戻っていた。死者が姿を変えたとしてもこうやって存在していることに胃が痛くなるのを感じていた。死は死だ。地獄や冥界など概念は様々だろうが、肉体があってこその生だ。それが捻じ曲がっている日本はおかしい。


 陰陽術という異能だけでは説明がつかなかった。その術式の在り方は中国の五行思想を変質させたもの。近くの自然を利用したり、海外で言うところのマナを利用しているのはそこまで不自然なことはない。ただマナも変質してそれが霊気という名前になっているようだが。

 だから海外と一番異なることを理由としてあげる。というか、それしかないだろう。


「それもこれも、神が現存してるからでしょうネ。色々狂っちゃってるのも、アキラたちがあの年齢でありえないほどの実力者なのモ。ラクーンが人間だったのはいいとして、あのパワードスーツは何?」

「ラクーンたちのマナで動いてる、パワードスーツだと思う。性能はわからないけど、ただの機械だよ。その証拠にホラ。ラクーンたちが勝ってる。ラクーンたちが五神の契約者とあまり実力が離れていないっていうのもあるんだろうけど」


 狸たちが張る防壁をデスウィッチがマシンガンやロケットランチャー、火炎放射器などで攻撃しているが防壁は一切崩れない。銃火器程度の力を止められなければ、妖たちの理不尽な攻撃を止められるわけがない。選ばれた人間というのは、それ相応に選ばれた理由があるのだから。

 攻撃のために足を止めたデスウィッチから武器を破壊されていく。防壁の中という安全圏から的確に陰陽術を飛ばして相手を削いでいた。デスウィッチも部隊を分けて戦っているが、空を飛ぶ能力もなければ、装備を除いた規格は同じ。狸たちのように防壁を張ることができる呪具を装備したデスウィッチは少数いるが、それを張ってしまうと内側から攻撃できない。


 銃火器は攻撃の発生点がどうしても銃などの本体に依存している。陰陽術のように発生させる地点を任意で決められるわけではない。防壁は呪具に頼っているために、銃火器を内側から通るように設定するということもできない。そんな細かいことができるのは歴代の五神たちでも特段技術力に優れていた者だけ。

 そんなことを、呪具で細かく調整できるわけがない。呪具は何でも再現できるわけではない。元々の技術を理論として書き出し、それを呪具として再現させるために数々の試行錯誤を繰り返して、それを何年も積み重ねてようやく呪具ができる。呪具製作でプロと呼ばれるような人たちが先人の知恵をもってしても数年単位だ。ものによっては人生をかけても作れなかった呪具もある。


 デスウィッチに搭載されているものもそういった呪具製作者の汗と涙の結晶なのだが。AIが使用するための呪具と聞かされて作り上げた製作者たちは本当に泣いていい。呪具は人間が使うように設計されている道具なのだから、まだまだ未熟な技術であるAIが万全に使えるようにと企画書を出された時点で嘆いていたが、霊気を通すだけで使えるように仕上げてみせた。とても優秀なスタッフたちだ。

 要するにかなり仕組みとしては簡易的な物で。燃費喰らいな代物だった。何かを得るためには何かを犠牲にしなければならないのだから。


 所詮は実験品の類。きちんと防壁を張って安全マージンを確保し、陰陽術で確実に倒していく狸たちはさすがとしか言えない。デスウィッチには様々な呪具が組み込まれていたので、周りの建物に引火し、道路のコンクリートが隆起したり水浸しになったりしたが、それだけの破壊の力を示しても時代が選んだ優等生たちには敵わなかった。


『終わったか?では先代麒麟に連絡を』

『丁重に弔ってもらいましょうか。待ってる間にこの惨状直す?』

『どうせまた壊されちゃう気がしますけど……。無駄な労力になりません?』

『かといってやることないからなあ。今の陰陽師たちと戦ってもいいけど、妖たちの休憩も終わりなんだから過剰戦力だろ』


 話し合いの結果、狸たちは狸の姿に戻って辺りの修繕を始める。今の一戦は妖たちや陰陽師たちの決戦に混ざり込んだ幕間に過ぎない。この戦いの本質はやはり呪術省と道満の決戦なのだ。

 キャロルたちもこの場にいる存在を全て解析しながら決着を確認しようとする。すでに組織の方には掛け合っている。日本は楽観視したり見過ごしたりしてはいけない国だと。

 組織が警戒している存在の願望が、叶ってしまう可能性があると。

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