Extra 04:寂しさ

 完璧なんてものは存在しない。必ずどこかに欠点があるものよ。でもその欠点をいかに埋めるかが成長の有無につながるの。成長し続けたい人は欠点を埋めていくし、そうではない人は放ったらかしにしておくの。そこで差が生まれていく。


 いくら相手のことが理解できたとしても、いくら仕事が上手くいっていたとしても、ふと訪れるこの寂しさは拭いきることができない欠点。それを埋めるために妄想するようになった。


 整った顔に、高身長。性格は優しくて、包容力がある。あ、お姫様なぁんて言って本当に大切に想ってくれるのもいいわ。理想の男性を思い描いて、それを紙に描いていく。この時、一番胸が躍るの。ドキドキしてキュン死しちゃう。


 でも、それが覚めるとすぐにまた寂しくなっちゃって、誰かが恋しくなるの。誰でもいいから隣にいて欲しい。抱きしめて、甘えさせて、この荒野のように枯れてしまった心を満たしてほしい。


 だからこそ、探し求めるの。そんな男性いないかなって。待っていたら、だめだめよ。機会は作らなきゃ。自身で触れるのよ。そして一歩ずつ欠点に気付いていくのよ。そうすればきっとそこには幸せな毎日が待っているに違いないわ。


 バグと回路とセンサと金属。今日も元気に造ってます。役立つものを造ってます。

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