第343話、弟子の人生を考える錬金術師
パックに願われた技術の授業を重点的にやる事に決め、あれから数日が経った。
因みに予定通りじゃなく、本当ならもう治療も終わって帰っている頃合いだ。
どうやら丸男が体調を崩したらしく、調子が戻るまでは顔を出さないと言い出したらしい。
「たかが体調不良などと言って人前に出て、人にうつる類の物であれば大事。なにせ施術をされるのは王太子殿下なのですから。体調が万全に戻るまで、今暫くお待ち頂きたい」
丸男についている者達からそう告げられたと、ミリザさんの口から伝えられた。
その時の彼女は盛大に溜息を吐いていて、物凄く疲れた様子だった事を覚えている。
正直私は早く帰りたいし、今の状況はとても不服だ。
けれど丸男は知り合いの薬師以外を近づけず、当然私を近づける気も無い。
まあ私はあそこまで嫌がられたのだから当然だけど、だとしても我儘過ぎる気がする。
詳細な症状などを誰も知らず、そんな状況では治療法が解らないもん。
ただミリザさんに「少し待って欲しい」と頭を下げられ、謝られてしまった。
彼女にそう言われたのであれば、奴が出て来るまで待つしかない。
それに謝罪を受けたパックは、むしろ好都合って言ってたし。
「先生、不意に時間が出来ました。奴にとっては自分の策の為の時間稼ぎでしょうが、こちらの都合を知らない愚策です。この時間で更に精度を上げましょう」
部屋に戻った際にあの子はそう言い、リュナドさんとメイラも頷いていた。
そんな状況で私一人が「早く帰りたいなぁ」等と言えるはずもない。
家精霊の事はとても心配だけど、きっとライナやフルヴァドさんが様子を見てくれるだろう。
奴一人が引き籠ってるだけなら、無理やりにでも診に行くんだけどなぁ・・・。
「はぁ・・・」
今日もそれで一日授業に費やし、また明日も滞在かと思うとため息が漏れる。
何より未だ行方の解らないアスバちゃんが心配だし、早く探しに行きたい。
せめてアスバちゃんを捕らえた敵が誰か解れば良いんだけど。
『キャー』
「ん、ありがと」
私が落ち込んでいると思ったのか、頭の上の精霊が慰めるように撫でてくれた。
精霊に応えつつ、眠っているメイラの頭を何となく撫でる。
そのまま頬に手を降ろしてプニプニしていると、くすぐったそうに身をよじった。
「メイラはもしかすると、医者に向いてるのかもしれないね」
『キャー?』
「ん、最近のメイラを見てると、そんな気がする」
メイラは最初、薬草を覚える事にすら時間がかかった。
薬草と野菜を間違えていたレベルだったし、調合だってよく間違えていた。
けれどパックと共に治療の技術を学ぶこの子は、砂が水を吸う様に吸収している。
よくよく思い出すと、最近のメイラは薬草類の判別が上手い。
似た様な薬草も遠目で見分けるし、目の端に映った薬草にも気が付く様になった。
調合に関しても問題無く、もう簡単な薬なら完全に任せて良いかなって思う程だ。
ただし彫金などの技術はそれに比べて成長が遅い。
細かい部品製作などは、パックの方が上手くなってる物も有る。
そう考えるとメイラは、医療関係の事に関してだけ吸収が早いんじゃないかな。
勿論治療に使わない様な薬品も覚えてるけど、それは治療薬の調合と同じ感覚なんだろう。
「もしメイラが医者になりたいなら、今後もそっちを多めに教えるのが良いのかな」
明日起きたら少し聞いてみよう。才能が在るならそれを伸ばすのは良い事だと思うし。
いっそ医者を目指すのも良いかも。私は別にこの子に錬金術を覚えて欲しい訳じゃないし。
そもそもメイラに教える事になったのだって、別に教えたくて始めた訳じゃないもんね。
ただもし、もし私が居なくなった時、この子が自分で生きていければ良い。
パックだって同じ事だ。私の教えであの子が生き延びられるならそれで良い。
錬金術師の弟子じゃなくて、私の弟子達に、私の可愛い弟子達に、ただ元気で生きて欲しい。
今の私があの子達に教える理由は、ただそれだけの為だ。錬金術師にしたい訳じゃない。
「この子達が幸せになってくれたら、それが一番だよね」
『キャー♪』
精霊も嬉しそうに同意してくれたので、安心してメイラの横に転がる。
メイラを抱きしめ、暖かさに心地良くなりながら眠りについた。
そして翌朝起きたら、寝る前に考えていた通り医者になる気があるかと訊ね――――。
「な、何でそんな事言うんですか? まさか破門ですか? な、何が駄目でした? 私そんなにセレスさんを怒らせる様な事をしちゃったんですか? わ、私はセレスさんの弟子で居たいです。悪い所が有るなら直します。だ、だから見捨てないで下さい・・・!」
「え、ちが、め、メイラ、ち、ちが・・・!」
『『『『キャー・・・!』』』』
メイラは驚愕を見せた後泣きそうな顔になり、凄い勢いで詰め寄って来た。
むしろ思いっきり泣かれてしまい、精霊達と一緒にオロオロしながら宥める事に。
というか私は慌て過ぎて言葉にならず、余計に宥めるのに時間がかかった。
「ぐすっ・・・私は、錬金術師セレスの一番弟子です。錬金術師見習のメイラです。それ以外の何でもないです。なる気が無いです・・・ずずっ」
落ち着いて貰った後になんとか説明して、機嫌を直したメイラは私にそう言った。
私にあこがれて、私の背中を見て、私の様になりたいと思ったと。
だからメイラが目指すのは錬金術師であって、それ以外を目指す気は欠片も無いと。
憧れられる様な姿を見せられた覚えは全然ないけど、それでも凄く嬉しくなった。
「でも、ありがとうございます。私の事を考えてくれから、だから聞いてくれたんですよね。色々落ち付いて、自分で判断できる余裕が出来た今だから、今なら生き方を変えられるから」
涙と鼻水をぬぐい、私の意図を私以上に明確に言葉にして、メイラは礼を告げた。
本当に私の弟子は優秀だ。やっぱり近い将来、私の方が面倒を見られそうだ。
「大好きです、セレスさん。大好きで尊敬するお師匠様です」
「ん、私もメイラの事、大好き・・・心から自慢の弟子だよ」
「え、えへへ」
メイラは嬉しそうに笑うと、ぽろぽろと泣き出してしまった。
また失言をしたかと思ったけど、今度は安心と嬉しくてだと聞き、ほっと息を吐く。
そのままメイラが泣き病むまで抱き締め、泣き止んだ辺りでパックがやって来た。
リュナドさんもその背後に居て、ただメイラの目を見て二人共驚いた表情を見せる。
「メ、メイラ様、その目はどうしたんですか!?」
「え、えへへ、ちょっと、色々ありまして。あ、でも悪い事じゃないですよ」
「そ、そう、ですか。なら良いのですが・・・僕が聞いても大丈夫な事、でしょうか」
「はい、勿論です! むしろパック君は聞いて下さい!」
心配されたメイラは二人に事情を説明し、すると今日は休みにしようとパックが言い出した。
こんな状態のメイラを外に出すのは心配だと。
うーん、泣いただけで体調不良じゃないんだけどな。
目薬を使って休憩すれば良いとも言ったんだけど、それでもパックは譲らなかった。
「本来は無い時間に詰め込もうとしていたんです。あちらが都合良く時間をくれたのであれば、多少休息に当てましょう。あれから毎日僕の都合で無理をして貰っている訳ですから」
無理は、べつにしてないん、だけどな。
けどパックが有無を言わさない様子だったから、私もメイラも頷くしか出来なかった。
ふいにお休みになっちゃった。どうしよっかな。お昼寝でもしてようかな。
あー、でも最近ちょっと戦闘訓練の類をしてないなぁ。んー、どうしよう。
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「殿下、宜しかったので?」
「何がですか?」
リュナド殿の問いに対し、とぼけた態度で応えて問い返す。
とはいえ問われた意味が解っていないつもりは無い。
今の僕には余裕が無い。それは僕自身が言った事だ。彼がそれを忘れるとは思えない。
「・・・まあ、殿下が良いのでしたら、私は構いませんが」
「ええ、構いませんよ。それに無理を言っていたのも本当ですから。ただでさえ先生は不快な状況の中我慢をされていて、メイラ様も気を張っています。休養日は必要でしょう」
元々は僕に自信が無く、その自信通りに技量が無かったせいだ。
無理を言って授業を詰めて貰い、僕の都合と我儘で連日やっていた様な物だ。
本来ならば先生はのんびりと構えて、粛々と対処をするだけで良かったのだから。
「なので精霊公も今日はお休み下さい。ここ数日、ずっと気を張っておられるでしょう」
「まあ・・・仕方ない事だと割り切っていますよ」
僕の言葉に小声で応え、チラリと視線を周囲に向ける。
あの男と対峙してから常に監視の目が在り、彼は襲撃に対し常に備えていた。
流石に今は人の気配が多過ぎて、どれが護衛で敵かは解らないが。
「では、今日は一日部屋で過ごすので?」
「ええ、そうしようかと。とはいえ僕は自室で復習をするつもりですが・・・ああ、もし気になる様でしたら別室でやりますよ。別にどうしてもあの部屋が良い、という訳ではないですし」
「いえ、そういう訳にも行かないでしょう。護衛は必要です」
「ふふっ、護衛ならここに居ますよ。力強い護衛が」
『『キャー!』』
僕の言葉に応えた精霊達が、オーッとこぶしを突き上げて応えてくれた。
実際普段から僕を守ってくれているし、何時も頼りにしている。
なのでこれは本心からの言葉なのだが、彼は困った様な顔を見せた。
彼が僕の護衛の為に、常に傍に居る事には気が付いている。
けれど精霊達が常に傍に居る以上、私に手を出せるとは思えない。
いや、出して来たとて、彼等を倒せるとは思えない。
ここの来てから警戒する程に強い人間は、法主に付いている女性ぐらいだろう。
「という訳で、僕は少々用足しに行って来ますので、先に戻っていて下さい」
「いえ、付いて行きますよ」
「大丈夫ですよ。今言った通り精霊達に護衛をお願いしますから。安心して下さい。ああ、ちゃんと人に声をかけて案内もして貰いますし、それならば問題は無いでしょう?」
『『キャー♪』』
ニッコリと笑って告げると、精霊達も同意する様に声を上げる。
そんな私達を見た彼は、大きな溜息を漏らしてから口を開く。
「・・・殿下、解って言っていますか?」
「ええ、勿論。現状一番手を出し易く、効果のある人間は僕ですよ」
僕に手を出して意味が有るのはあの男しか居ない。
それは余りに考えが安易であり、自らの愚を晒す様なものだ。
だがそれでもこの場で僕が消えるという事は、奴がこの場を凌ぐ効果を十分に持つ。
僕が万が一亡き者になる事が在れば、その責は国が背負う事になるだろう
それはつまり法主が背負う事であり、我が国に対する面倒を問われる事でもある。
更に言えば誰かが兄達を表に出して担ぎ上げ、傀儡の王とする為争いが起きるには確実だ。
何より精霊公の後ろ盾が、彼を守る人間が、居なくなる。
――――――はっ、馬鹿馬鹿しい。
あの阿呆は、きっとそんな都合の良い、馬鹿な未来を描いているのだろう。
私を消せばこの場を凌げる? そんな訳があるか。あの先生がただで済ませる訳がない。
精霊公の後ろ盾? そんな物何処に必要が有る。彼はその気になれば王になれる人間だ。
私を仕留める為の時間稼ぎなど、何の意味もない。ただ自分の首を絞めているだけだ。
「最初から、解っていますよ・・・むしろ都合が良い」
ニヤリと、先生を真似て口角を上げる。まあ、先生の様な迫力は一切無いだろうが。
それでも多少の効果は有った様で、彼はそれ以上問い詰める気を無くした様だ。
とはいえ表情は不服だと、見るからに解りやすく語っているが。
「解りました。ですが賛同するつもりはありませんよ」
「勿論。私とて死ぬ気はありませんよ」
私の死に意味など無い、等とは口が裂けても言う気は無い。
王太子という私の立場は、先生が与えてくれたと言って良い大事な物だ。
何よりも私の背には、国民の平穏がのしかかっている。
民の命を危険に晒す様な事を良しとは思っていない。思える訳もない。
「では、後で、精霊公殿」
「・・・ええ、後で」
やはり不服そうなリュナド殿と別れ、近くに居た僧侶へ案内を頼む。
精霊達はキャーキャーとご機嫌に鳴き声を上げながら、僕の両隣を跳ねながら付いて来る。
この状況では手出しは出来まいが・・・。
「こちらです、王太子殿下」
「ありがとう。ああ、精霊達はここで待っていて貰えるかい?」
『『キャー』』
普段からこういった所に入る時は、精霊達には外で待って貰っている。
だから特に異を唱える事も無く、手を上げて応えてくれた。
それを見届けてから中へと足を踏み入れ、扉をゆっくり静かに閉める。
扉が厚く壁も厚いせいか、外の気配を一気に感じなくなった。
換気の為か木窓は有る様だが今はしっかりと閉じられており、それもかなり分厚く見える。
貴人を案内した事から察するに、色々と配慮を考えての作りなのだろう。
ただ状況を考えると、ここに案内する事は少々気になる所は有るが。
とはいえ部屋の中に更に個室が在る事を見るに、本来は護衛も共に入れるのかもしれない。
だとしても、それならば精霊を連れて行かない事を何故止めなかった。
等と考えながら奥に歩を進め、一番奥の個室を確認しに向かう。
「―――――っ」
一番奥の個室の中を確認しようと近付いた瞬間、誰かが飛び出して来た。
腕の軌道が確実に口を押えに来ていて、そうなれば助けを呼ぶのは難しいだろう。
先程確認した通り、この個室の音は外に漏れにくくなっているのだから。
「はっ」
思わず、鼻で笑ってしまった。
罠が在ると、私を害するのが一番簡単な答えだと、解っていて私は単独で動いた。
その可能性を考えていたからこそ、私は一番奥へ足を進めたのだ。
本当は用を足す私に忍び寄り、背後から襲って捕らえるか殺すつもりだったのだろう。
だが真っ直ぐに奥へ向かう私に気が付き、見つかる前に不意を突いてきた。
どうせ予定を変更するのならば、逃げるか用を足しているふりをすれば良いだろうに。
「――――――っ!?」
飛び出した人物の手が口に触れる直前に、ポケットに入れていた結界石を発動させた。
広がる結界に賊が吹き飛ばされ、そのまま壁に叩きつけられる。
顔は隠しているか。服装は体形を隠す物で、声を上げなかったから性別も解らない。
賊は即座に体勢を立て直し、けれど逃げずに暗器らしき物で攻撃に移った。
おそらく結界を砕く自信が有ったのだろうが、びくともしない結界に驚く気配を見せる。
念の為重ねで張った結界だ。そうそう突破されてたまるものか。
『『キャー!』』
そこで物音に不信を覚えた精霊達が入って来て、その後ろの僧侶の青い顔色を見る。
この状況ではどの理由で狼狽えているのかは解らないな。捨て置くか。
「舐めたな。この私を。それが貴様らの程度だ」
既に握っていた魔法石を重ねて発動させ、精霊が殴りかかる前に部屋の中を炎で包む。
明らかに狼狽えた様子を見せた賊は、チラリと窓に目を向けた。
おそらく逃げ道は仲間が確保しているのだろう。見つからずに逃げられるに違いない。
「精霊が居なければただの子供だと、護衛が居なければ何も出来ないと、非力な弓しか使えないと思ったか。その程度の人間が、何故セレス先生の弟子を堂々と名乗れると思う」
じりじりと下がる賊に対し、楽しげに嗤いながら告げる。
「三下が。我々を舐めるな」
炎を纏いながら手を賊に向けると、賊は窓に向かって体当たりをした。
どうもカギを先に外していた様で、あっさりと開いて外に逃げ出す。
それを確認してから炎を消し、駆け出す精霊を引き留めた。
『『キャー?』』
「君達は僕を守ってくれるんだろう? どこかに行かれたら困っちゃうじゃないか」
『『キャー♪』』
精霊達は素直に頷いてくれたので、少々罪悪感を覚えながらも安堵する。
それから部屋の外に居る僧侶に目を向け、ニヤリと笑って口を開く。
「この事はご内密に。法主殿の手を煩わせたくはありませんから。ああ勿論、法主殿への報告は構いませんよ。私は気にしないで良いと言っていたと、そう付け加えて頂ければ」
「は、はい・・・!」
こう言っておけば、広まる事は抑えられるだろう。
彼が法主の手の物であれば当然黙り、奴の手の者であれば自身の命が危うい。
広まった時点で自分が広めたと、そう告げている様な物だ。
奴に命をかけて仕えてでも居ない限り、下手に口にする事は無い。
さて、逃がした賊の報告を聞いて、慌てるあの男が楽しみだ。
本来なら詳細を知らせず引き籠る不敬も、私を仕留めれば問題なくなる。
いや、その後の事を考えればプラスになる、と思っているだろう。
だが私が単独で戦える力を持つと知れば、私を捕らえられないと知れば話は変わる。
何処までもこちらの都合を潰し、礼を欠く行為を立て続けにしたに過ぎない。
それに私が隙を晒さなければ、私を一人にする為の策を弄しただろう。
ならばそろそろ準備をしていた可能性が高く、叩き潰してやるには丁度良い頃合いだ。
「さて、リュナド殿はまた頭を抱えるだろうな」
少々申し訳なく思いつつも、彼もこの事は予想していたはずだ。
僕をあの場で見送った時点で、その苦悩は我慢して頂こう。
とはいえ精霊無しの単独で挑んだと聞けば、少々怒られる気がしなくもないが。
「ああ、まだ用を足していないので、もう少し待って貰えるかな」
『『キャー』』
「は、はい」
精霊達が部屋を出て扉を閉めるのを確認してから、扉に背を預ける。
そしてそのままずるずると崩れ落ち、力を抜いて大きく息を吐いた。
「はぁ~・・・少し、調子に乗り過ぎたか」
解っていてやった事ではあったが、実際にやると流石に肝が冷えた。
正直な所、奴を追い詰めたい意地だけでやった事を、少々後悔する程度には。
今まで命を狙われた事が無い訳じゃないが、基本危険からは避けて逃げていたからなぁ。
反復練習の賜物で上手く出来たが、一瞬でも結界石の発動をミスれば結果は違っただろう。
動きから察するに、普通に戦っていれば勝ち目はない。それぐらいの力量差が見えた。
「これだけ怖い想いをしたんだ。せいぜい震え上がって貰おうか」
貴様に施術をするのは、錬金術師と同じぐらい危険な王太子だ。
うっかり手が滑る可能性も有るぞ。せいぜい怖い想像をして待っていれば良い。
治療の際に、何かを仕込まれる、なんて事が無いと良いな?
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