第277話、学舎の創設を相談される錬金術師
謝っていたはずなのに、なぜかお礼を言われていた。何でだろう。
でもパックが満足そうだから良いのかな。良いんだよね?
メイラもなんだか嬉しそうだし、精霊達もその雰囲気に感化されて楽しそうだ。
「・・・うん、いっか」
誰にも聞こえない様な小声でポソッと呟き、楽しげな輪の中に私も突撃する。
パックとメイラと家精霊を抱え、山精霊達に群がられ、暫くじゃれあっていた。
すると突然背中に強い視線を感じ、バッと背後へと振り向く。
私が突然動いた事でメイラ達も釣られ、同じ方向へ振り向いている。
「あー・・・」
皆の視線の先に居るのは、さっきから山精霊の塔の上で微動だにしない黒塊だ。
因みに動かないのではなく、動けないというのが正解なのだけど。
この間の家精霊の結界破壊の件のお仕置きとして、塔から動けない結界を張られている。
どうやらかなりご立腹だったらしく、家精霊は問答無用だった。
メイラが望めば出る事も出来なくはないけど、それ以外では微動だに出来ない。
そんな黒塊から無言の圧というか、自分も構えという意思表示を何となく感じた。
「その、メイラ、ただいまだけでも、言ってあげてくれる?」
「・・・わかりました。ただいま、黒塊」
『おお、娘よ! 無事で何よりだ! 暫くは遠くに行かずにゆっくりすると良い。いや、遠出をする際は我を連れてゆくと良いだろう。なれば万難を排し娘の安全を――――』
「黒塊『が』危ないからつれてかない」
『・・・そうか』
何でだろう。何時もそうなんだけど、メイラと話してる黒塊は犬の耳としっぽが見える。
声を掛けられブンブンとしっぽを振っていたのに、今は耳も尻尾も垂れて落ちている様だ。
「でも、心配してくれたのは、ありがとう」
『―――――! おお、当然ではないか! 娘の心配は何時でもしているぞ!』
黒塊ってただの黒いモヤみたいな物でしかないのに、何でこんなに表情が見えるんだろう。
今は全力の笑顔が見える。これ以上ないってぐらい満面の笑みに感じる。
それにしてもメイラが黒塊に自分からお礼、なんて珍しいね。
暫く離れてたおかげで、少しは黒塊が平気になったのかな。
『ようやっとこの想いを理解してくれてこれほど嬉しい事はない。ああ、我は何時でも娘を想い、幸せになって欲しいと願っている。ならばこれからはやはり何時も傍に――――』
「絶対に連れて行かない」
『・・・そうか』
人づきあいが下手な私が言うのもなんだけど、何で黒塊は何時も余計な事を言うんだろう。
とはいえ私の場合は発言が足りないみたいだから、ライナにはそっちで叱られるんだけど。
・・・やっぱり私と黒塊は同類なのかも。方向性が違うだけで。
「えっと・・・とりあえずお昼を用意してるから、皆で食べよう?」
「はい、ありがとうございます、セレスさん!」
「お言葉に甘えさせて頂きます」
元気良く私に応えるメイラと、静かに頭を下げてから彼女に付いて行くパック。
家精霊はその後からすいっと追い越し台所へ向かい、山精霊達もキャーっと付いて行った。
ただ山精霊の半分ぐらいは庭に残っており、落ち込む黒塊に声をかけている様だ。
ペシペシ叩いてるけど・・・多分慰めてるんだよね? 結界が有るから届いてないし。
『ふん、貴様らの慰めなど要らぬ。何度言えば理解出来るのだ。貴様らは記憶力や思考力という点が著しく低いな。全くそんなザマで我が娘を守れ――――――』
『『『『『『キャー!』』』』』
・・・私は黒塊がなんで山精霊を毎回怒らせるのか、って事の方が理解出来ないよ。
まあ今は黒塊は動けないけど、山精霊達も結界に阻まれて攻撃出来ないから大丈夫だろう。
実際精霊達は叩こうとしたり、捕まえようとしたけど、触れる事すら叶わない様だ。
おかげで口げんかがヒートアップしているけど。凄く煩い。
とはいえ精霊達の事だから途中で飽きるだろうし、放置して私も食事に向かおう。
キャーキャーと騒がしい庭を後にして居間に向かい、既に席についている二人の正面に座る。
「久しぶりだね、こうやって一緒に座るのは」
「私も久々で嬉しいです。ね、パック君」
「っ、そ、そうですね、はい」
ただそれだけの事が何だか嬉しくて、思わず笑顔で二人に告げる。
するとメイラは同じくニコーッと笑ってくれた。
ただパックは少し様子が変だ。視線がきょろきょろと落ち着かない。
メイラもそれに気が付き、首を傾げながら口を開いた。
「・・・パック君、どうかしましたか?」
「いえ、その、先生のお顔が、ちょっと見慣れないなと・・・」
ああ、そういえばパック相手に仮面付けてない事って、殆ど無かったんだっけ。
パックを見送った時もフード深く被ってたし、城でも基本仮面付けてたもんね。
言われてみれば真面に素顔を見せた事って、ほぼ無かったような気がする。
でも今はパック相手なら怖くないし、むしろ大好きな弟子だと感じている。
言われるまで全く気が付いてなかったけど、仮面は全く要らなさそうだ。ちょっと嬉しい。
「実は先ほども少し驚いて、帰還の挨拶が遅れ、その、すみません」
ああ、それでさっき何だか慌ててたんだ。成程。見慣れない物は驚くよね。
今日からはもう仮面は要らないと思うし、外出時以外は素顔で接して慣れて貰おう。
「謝る事なんかないよ。私こそ、今まで仮面を外さなくてごめんね」
「い、いえ、先生が謝るような事ではありません。どうかお気になさらず」
「そう? なら良いんだけど」
安心してニッコリ笑うと、パックは一瞬目を見開いた後にまた視線が落ち着かなくなった。
やっぱり見慣れないせいなんだろうなぁ。すぐ慣れろってのは無理だよね。
今まで私が慣れるまで待って貰ってたんだし、今度は私が待つ番だと思う。
「ふふっ、パック君、照れてますね?」
「いや、えっと、そんな事は・・・」
『『『『『キャー♪』』』』』
「・・・うう」
精霊に何を言われたのかは解らないけど、クスクスと笑うメイラの言葉に顔を赤くしている。
何時もはっきり言葉を告げるパックが反論しないと言う事は、言葉通りという事なのかな。
でも照れる要素なんてあったっけ? 挨拶をちゃんと出来なかったのが恥ずかしかったとか?
「そ、そうだ、先生、先程話しそびれた事が有り、食事前に話しておきたいのですが」
「ん、なあに?」
首を傾げながら不思議に思っていると、パックは慌てた様に話しかけて来た。
なので意識をパックに向けると、彼は深呼吸をして真剣な表情で口を開く。
「何時か学び舎を作っては如何かと」
「・・・学び舎?」
「はい。この街に、錬金術の学び舎を作る提案です」
錬金術の学び舎。この街に。それは別に良いと思うけど、何で私に言うんだろう。
ああ、学舎の建設とか、設計をして欲しいって話なのかな。
なんて思っていると、パックはそのまま説明を続ける。
「先生の知識や知恵を、僕達が何処まで応えられるのか、そういった恐れが僕達にはあります」
「・・・?」
突然話が変わった事に首を傾げる。学び舎の話は何処にいったの?。
不思議に思いながら何となくメイラに目を向けると、彼女は慌てた様に口を開いた。
「えっと、その、私とパック君、二人で色々話してたんです。セレスさんの教えをちゃんと繋ぐ事が出来るのかなって。弟子として学びきれるのかなって。勿論頑張る気はあります。ちゃんと頑張るつもりです。でも・・・頑張っても、どうにもならない事って、ありますし・・・」
頑張ってもどうにもならない事か。それは良く解る。
私も対人能力の低さは、どれだけ頑張っても直る気がしないもん。
それにしても二人とも、そんな事思ってたんだ。
「せっかくの先生の教えを途切れさせるような事はしたくない。僕達はそう思い、どうすれば僕達が先生に届かずとも、先生の教えを繋げるかを考え、至ったのが学び舎です」
「その、えっと、錬金術を学ぶ人が増えれば、苦手な部分が有っても、他の人がそれを後の世代に伝えてくれるかなって。そう、パック君と話していたんです。精霊さん達も色々お勉強してますけど、やっぱり皆が覚えてる訳じゃないですし・・・何とかセレスさんの教えに応えたくて」
成程。技術と知識を後世に残す為に、か。
二人とも凄いなぁ。賢いなぁ。私は二人に教えるだけで精いっぱいなのに。
私と違って遥か未来の事までちゃんと考えてるんだ。
それに私の教えに応えたいって、その気持ちが嬉しい。とても嬉しい。
私の知識がどこまで役に立つかは解らないけど、そういう事なら良いんじゃ――――。
「勿論誰にでもという訳ではありません。しかるべき試験を行い、先生が教える価値があると判断した者だけとなります。先程学び舎とは言いましたが、何よりも大事なのは、先生の『知恵』を継ぐ事なのですから。先生が教える、という許可を頂ける事が大前提です」
―――――待って。ちょっと待って。試験? 私が? 教える許可?
まさかそれ、私が教えるの? 私が作った本を読んでもらうとかじゃなくて!?
無理だよそれは! 弟子二人の師匠で私は限界だよ! これ以上背負うのとか無理だよ!?
「・・・無理」
思わず素直な気持ちが口から洩れ、物凄い掠れた声だったのに二人に届いてしまった。
二人は背筋を伸ばして気まずそうな顔になり、お互いに顔を見合わせている。
ああ、やってしまった。きっと私の為なのに。私の教えに応える為って言ってたのに。
謝らなければと、すぐに訂正をしなければと思うものの、どう訂正すればいいんだろう。
無理じゃない、なんて事は言えない。不特定多数相手に私が教えられる訳が無い。
纏まりのない思考を眉間に皺を寄せて堂々巡りさせていると、二人は静かに頭を下げた。
「すみません、出過ぎた事を言いました、先生」
「ご、ごめんなさい、セレスさん」
二人の声が固い。メイラなんて涙声に聞こえるし。
山精霊達は何故か怯える様に『キャー』と鳴き、家精霊は鍋を抱えてオロオロしている。
ど、どうしよう、何で謝られてるんだろう。悪いのって私だよね!?
「・・・何で、謝るの?」
「っ、も、申しわけ、ありません・・・!」
慌てて問うと、パックはビクッとして更に謝って来た。
え、いや、そうじゃなくて・・・何でカタカタ震えてるのパック。
メイラに視線を向けると、同じように小さくなってるし、何でぇ。
学び舎作りたいって話で、でも私に教えて欲しいって事で、それは無理って言ったんだよね。
そしたらなぜか謝られて・・・うん? 無理な事を言ってごめんなさいって事だったのかな?
ならちゃんと告げれば落ち着いてくれるかなと、恐る恐る口を開く。
「・・・気にしないで、良いよ。私が、無理なだけ、だから」
「っ、先生が、ですか?」
「・・・うん。私は二人にしか教えられない。少なくとも今は、二人以外に教える気は、無い。二人は私の大事な弟子だと思っているし、二人だから私は師をやれる、と思ってる」
何とか必死に説明をすると、二人は目を見開いて聞いていた。
ちゃんと伝わったか凄く不安になりながら最後まで語り、二人の返事を待つ。
「先生・・・はい。先生のお気持ちは、理解致しました。本当に、申し訳ありませんでした。学び舎の件はまだ一切行動に移しておりませんので、忘れて下さい。もう二度と言いません」
「ごめんなさい、セレスさん」
あううぅ、伝わってないぃ。謝ってほしい訳じゃなのにぃ。
違うんだよ。二人は全然悪くないんだよ。私がダメダメなだけなんだよ。
それに学び舎を作る事は反対してないよ。私が出来ないってだけなんだから。
慌てれば慌てるほど喉がつまり、言葉が上手く出て来ない。
それでも必死に伝えようと、頑張って声を出す。
「・・・謝る必要は、無いよ。学び舎を作る事自体は、二人の好きにして良い」
「僕達の、好きに・・・?」
「セレスさん、それは、どういう事ですか?」
どういう事って言われても。言葉そのままなんだけど。私が反対する理由が無いもん。
無理なのはあくまで私の話だ。二人がやりたい事を否定するつもりなんか無い。
「・・・私は、二人にしか、教えない。教えられない。けど、二人がどうするかは、別」
「―――――っ、つまり、僕達が教鞭を振るえ、と言う事でしょうか」
「え、で、でも、私達、まだ未熟だし、セレスさんみたいに、何でも出来ないですし」
何でも出来るなんてありえない。私は出来ない事だらけだ。
未熟だけど、全然ダメダメだけど、それでも何とか二人に教えようと頑張ってるつもりだ。
だからこそ二人の師匠で精いっぱいだし、それ以上を背負える気がしない。
「・・・私も、まだまだ未熟だよ」
「っ、未熟は言い訳、と言う事ですか。そして未熟だとしても、提案してみたならばやって見せろと、自分の力で形にして見せろと・・・先生は、そうおっしゃるのですね」
え、いや、そんな事は言ってないんだけど。やりたいならやって良いんだよーってだけで。
また伝わっていないと慌てていると、パックは急にフッと笑みを見せた。
「先生の弟子は僕達であり、そこから先は僕達の仕事。僕達に任せると言ってくれている事に気が付くのが遅れました・・・解りました、先生。必ず自分達で形にして見せます」
「わ、解り、ました。頑張ります。ひ、人前に立つのはまだ怖いけど、数人ならきっと何とかなると思います。セレスさんの教えは、絶対、私達がちゃんと伝えますから・・・!」
あ、あれ、えっと、なんだか二人とも納得してる、のかな。
お礼を言われたって事は、もう大丈夫・・・なんだよね?
二人ともさっきみたいな辛そうな顔じゃないし、謝る必要が無い事は伝わったみたい。
何か少し違う気もするけど、これ以上変に言って泣かせたくないしなぁ。
今はもういっか。何かを言うとしても、後で落ち着いてからにしよう。
でないと私も上手く話せそうにないし、とりあえずお昼を食べようかな。
それにしても焦ったぁ。久々に言いたい事が全然伝わらなくて、本当に焦った。
あー・・・二人を泣かせる様な事にならなくてよかったぁ。
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遅めの昼食を終えた後、私とパック君は庭で会議をする事になった。
本当は会議何て仰々しい物じゃないけど、精霊さん達がそう言いだしたので良いかなって
議題は勿論お昼前に話した学舎の件だ。
因みにセレスさんは庭に出した椅子に座って、ポーッとしながらお茶を飲んでいる。
さっきの泣きそうになるほどの迫力と、今の優しそうな様子は落差が激しすぎると思う。
普段私に向かわないから解り難かったけど、すっごく怖かった。
でも実はちょっと嬉しかったりして。セレスさんて、あんまり私の事叱らないから。
とはいえ怖かったし、泣きそうだったし・・・怒らせたくはないけど。
ただそれでもセレスさんが「やりたいようにやれ」って言ってくれたんだから、頑張らないと。
「先生にああ言って貰えて、ああ返した物の・・・先生の協力なしではまだ厳しいですよね」
「ですよねー・・・頑張るって言っちゃいましたけど、知識が足りないですよね」
ただ私もパック君も、自分達が人に教える様な水準じゃないと思っている。
そもそも学び始めて余り日数も経っておらず、そんな私達が人に教えるなんて烏滸がましい。
『学び舎ってなにー?』
『お勉強するところだってー』
『お勉強ならパック達もしてるよ?』
『僕達もしてるよー!』
『孤児院の子達も読み書き計算のお勉強してるー!』
『コラー、お前たち、私語は慎みなさーい!』
『『『『『『はーい!!』』』』』
何故か精霊さん達の青空教室ごっこが唐突に始まった。
みんな書いてる事は適当だし、お絵かきしてる子もいるけど。
これはセレスさんの似顔絵だろうか。わ、上手ー。
っと、いけない、今は真面目な話の最中だった。
うっかり精霊さんに引っ張られ、いけないと頭を振ってパック君に向き直る。
するとクスクスと笑われてしまった・・・少し恥ずかしい。
彼はコホンとわざとらしく咳ばらいをし、話の続きを語る。
「先生が教える事が前提だからこそ提案した事であって、僕達が教える側に立つには・・・最低でも2,3年は先にしたいですね」
「2,3年で何とかなるでしょうか・・・」
「幸い先生はその知識を本として残してくれています。あれを教本として片手に持ちながらであれば、なんとか・・・まさか、先生はそれも見越していたのでしょうか」
「さ、流石にそこまでは・・・」
そう彼に応えつつも、あの人なら有りえそうだと感じてしまう。
良く考えてみれば、セレスさんは私を弟子にした際に先ず教本を作った。
確かにあれはとても助かっているけれど、私に教えるだけなら必要は無かったとも言える。
口頭で伝え、私がそれを書き取る。それできっと十分だったと思う。
そしてそんな本をパック君に与え、自分で読み切るかどうかを試した。
何もかもが予定通りで、私達が本に頼ろうとしている事すら見通していたのかと感じてしまう。
二人で慄きながらうーんと唸っていると、影が落ちたのを感じて顔を上げる。
するとにっこりと笑う家精霊さんが居て、そのまま私とパック君の間に座った。
今日は可愛らしい服を着てるから、ふわっと沈む感じが尚の事可愛らしい。
「家精霊さん、セレスさんのお世話は良いんですか?」
『お眠りになられてしまいましたので』
見ると座っていた椅子の背もたれが軽く倒れ、気持ちよさそうに眠るセレスさんが。
寝ている時のセレスさんはあどけないというか、可愛い印象を覚えるなぁ。
今日は口が半開きになってる。山精霊さん達もお腹や膝の上ですやすやと気持ちよさそう。
「フフッ、気持ちよさそうですね」
『お二人が帰ってくると聞いて、楽しみで楽しみで最近余り寝ておられませんでしたので。あの主様が睡眠を忘れる程、お二人の帰還を心待ちにしていたのですよ。勿論、私もです』
「そう、ですか。そっか・・・えへへ・・・」
セレスさんは私達をちゃんと想ってくれている。そんな師匠がやれと言った。
それはきっと適当な言葉ではなくて、私達を信じて言ってくれたんだと思う。
「パック君、私はもっと頑張ります! セレスさんの弟子として!」
「は、はい、メイラ様。僕も不肖ながら、出来る限りの事をやりたいと思っております」
私が気合を入れて宣言すると、パック君もきりっとした顔で応えてくれた。
とはいえ当面はまだ勉強を頑張る、っていう選択肢しかないんだけど。
でも何時かは、何時かは人に教えられる様になって、そしてセレスさんの凄さを伝えたい。
『主様は単に、メイラ様達がやりたい事ならば止める気は無い、と言っているだけだと思いますよ。あとは人前に出たくないと思っているだけだと思うのですが・・・』
「え、そ、そうかなぁ」
そんなに単純な話じゃないと思うんだけどなぁ。
家精霊さんは時々セレスさんに辛辣だと思う。何でなんだろう。
勿論セレスさんが人嫌いって言うのは解ってるけど、それだけじゃないと思うよ?
『・・・主様のあの無駄な迫力が本当に邪魔ですね』
い、家精霊さん、何で項垂れてるの?
確かにセレスさん迫力有るけど・・・邪魔どころか上手く使ってるよね?
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