第271話、久々にバカ食いをする錬金術師

「もぐもぐ・・・おいひぃ・・・」

『『『『『キャー♪』』』』』


テーブルに置かれる食事を精霊と共に片っ端から食べ、それでもまだ満腹を感じない。

自覚してなかったけど、よっぽどお腹が空いていたみたいだ。今ならいくらでも食べられそう。


「いつも思うんだけど・・・あんた、良くそんだけ食べて太らないわね」

「もぐもぐ・・・だって私、アスバちゃんと違って魔法主体じゃないし・・もぐもぐ・・・」


私も動かずに攻撃をする事は少なくないけど、基本的には体術も使う。

鈍らない様に適度に鍛錬はしているし、実戦でも魔法石無しでやる様にする事だってある。

それに精霊に任せずに材料採取に行く事も有るし、山の移動は靴の力を使って無いもん。


むしろ運動量を考えれば割と少ない方だと思うんだ。毎日大量に食べてる訳じゃないし。

後アスバちゃんはもっと食べた方が良いと思う。成長期はもっと食べないと。


「しっかしアイツ、ムカつくわね。どうにかほえ面かかせられないかしら」

「もぐもぐ・・・あいつって?」

「セレス、追加出来たわよー」

「わーい!」

『『『『『キャー!』』』』』


会話の途中だったけど、ライナに言われて精霊と一緒に受け取りに行く。

席に戻ったらアスバちゃんに大きなため息を吐かれてしまった。

あ、ご、ごめんね。でも食事中は許してほしいの。だってライナの料理美味しいんだもん。


「・・・あんた、ライナの前だと本当に普段と違うわよね」


それはそうだと思う。だってライナと一緒だと楽しいもん。

傍に居るだけで幸せな気持ちになれる人だから、間違いなく普段より機嫌は良いと思う。

とはいえそれも、アスバちゃんとかリュナドさんとか、友達になった人しか居ない前提だけど。


「国王よ国王。元国王様。あいつあんただけは敵に回さない様に立ち回ってるけど、ムカつく所は初めて会った時と変わんないわ。やっぱり根っこは碌な奴じゃないわよ」


んー、そうなの、かなぁ。そういうのはちょっと良く解らない。

何だか目つきが鋭くてちょっと怖い人だなー、っていうぐらいしか印象が無いんだよね。

私としては『パックのお父さん』以上の認識が無いから、何とも返事がし難い。


因みに国王はフルヴァドさんと共に領主館へ向かった。

なのでここに居るのは私とアスバちゃんとライナだけだ。

・・・そういえばリュナドさん、まだ説明してるのかなぁ。


「はーい、これで最後よー。もう食材がないから、今日明日にでも買いに行きなさいね」

「え、もう無いの?」


メイラ達が暫く居ないとはいえ、家には毎日良く食べる精霊達が居る。

だから普段から大目に食材は買い込んでるし、まだ無くなるような量じゃなかったはず。


「食べるのに夢中で気が付いてなかったのね・・・精霊達が料理を運んで行ったのよ。街の警備をしてる精霊達にも持って行くんだって。だからむしろ食材は足りないぐらいだったわね」

「あぁ・・・そ、そっかぁ・・・」


まだお腹には食べるスペースが有ったし、食べる気満々だったから残念だ。

けど今回精霊達は頑張ってくれたし、そういう理由なら仕方ない。

買い物・・・行かないとな・・・今日は疲れたから、明日にしよう。うん。明日頑張る。


『『『『『キャー!』』』』』

「あ、狡い!」


これで最後だというライナの言葉に、我先にと食べるペースを上げる精霊達。

負けじと手を出し、あっという間に最後の一皿を平らげた。


「・・・あんた達、よく似た主従だわ」

『『『『『キャ~♪』』』』』


アスバちゃんの言葉に精霊達は照れた様子を見せたけど、これは流石に褒められてないよね。

どう見てもアスバちゃんの顔、呆れてるような顔だし。

ちょっと恥ずかしくなりながらお茶を飲んでいると、ライナにもフフッと笑われてしまった。


「それで、さっきは何の話をしてたの?」

「あの元国王を信用しない方が良いわよ、って話よ」

「そうそう。何で国王陛下と一緒に帰って来てるの?」

「あら、精霊やリュナドから聞いてないのね。ライナにしては珍しい」

「彼が王都に向かったのは街を出てから知ったし、精霊達は『主が壊した壁を直すんだよー』って事しか解ってないし、竜の件は突然だったし・・・知るタイミングが流石になかったのよ」


・・・精霊達、なんで『私が壁を壊した』って所だけちゃんと伝えてるの。


「話は単純よ。弟子に甘いお師匠様が、弟子の父親を処刑したと見せかけて助けただけよ」

「・・・あの顔は、素性を隠すため、かしら?」

「正解」

「壁を壊したって話は?」

「セレスが連中に力を見せつけただけよ。可愛い弟子の後詰めね」

「・・・ふーん」


壁の話を聞いたライナは、視線を天井に向けて黙ってしまった。

うう、怒られるのかなぁ。怒られるんだろうなぁ。

そう思い覚悟を決めて構えていると、ライナは私に視線を戻すと笑みを見せた。あ、あれ?


「ふふっ、なんて顔してるのよ、セレス。別に怒らないわよ」

「え、そ、そう、なの?」

「だってねぇ・・・セレスが飛んで行く前の事情は知ってるし、今までの事を考えればセレスの行動はそこまで責められないでしょ。でも、もうちょっと落ち着いてほしいな、って言うのが素直な気持ちよ。多分セレスも後悔してると思うから、これ以上は言わないけど」

「あ、う、うん・・・」


ライナの言う通り、私は城での一件を後悔している。

怪我人が出なかったからよかったけど、一歩間違えればパックを死なせていた。

もしそんな事になっていれば、なんて考えるだけで恐ろしい。


けど何より恐ろしいのは、あんな事が有っても、次は大丈夫と思えない自分自身だ。

気を付ける気はある。けど出来るかどうかと言われれば、出来ると答える自信はない。

きっとライナの事だから私の考え何かお見通しで、だから怒らないでくれたんだろうな。


「セレスが後悔?」

「ええ。城壁の破壊はやり過ぎた、って思ってるのよ」

「ああ、あの城壁、本来はもうちょっと抑える気だったのね。でも良いんじゃないの。あれぐらいやらかした方が、馬鹿どもには解り易いでしょ」


珍しい。アスバちゃんが慰めてくれてる。すっごく嬉しい。

思わずにへへと変な笑みを漏らし、けれど唐突に庭が騒がしくなり意識を外に向けた。


「リュナドさんが来たのかな・・・?」

『キャー♪』


あ、ほんとにリュナドさんなんだ。じゃあ出迎えに行こう。

席を立って扉に手をかけ庭に出ると、通路からリュナドさんが歩いて来るのが見えた。


「あ、あれ?」


ただ気のせいだろうか、リュナドさんの目に生気が無いような。

ど、どうしたんだろう。あれから何かあったのかな。


「い、いらっしゃい、リュナドさん」

「・・・ああ」

「と、とりあえずお茶用意するから、座って」

「・・・ああ」


元気のない彼に狼狽えつつも上がって貰い、お茶は家精霊が既に用意してくれていた。

アスバちゃんはニッと笑って「大変だったみたいねぇ」と労っている。

彼女はリュナドさんが何やってたのか知ってるみたい。


けれど彼はそれに応えず、深いため息を吐いてからお茶を口にする。

そうして少しだけ無言の時間が出来た後、また溜息を吐いてから私に視線をむけた。


「セレス、アレは予想していたのか?」

「・・・アレって?」

「とぼけないでくれ。先に帰っただろ」


と、とぼけたつもりはないよ・・・確かに先には帰ったけど。

一緒に居たら邪魔になるかなーって思ってたけど、予想ってその事なのかな。

アスバちゃん達がそう言ってたから、そうなんだと思ってたんだけど・・・。


「・・・邪魔になると、思ったから、先に帰ったんだけど・・・駄目だった?」

「邪魔、ね・・・むしろ居てくれた方が助かったんだが・・・」


あ、そうだったんだ。でも一緒に居ても、彼の後ろに居るしか出来なかったと思うけどなぁ。

流石にあの量の人はちょっと怖いし、仮面が有っても上手く喋れる気がしない。

でも傍に居て欲しかった、って言われるのはちょっと嬉しい。私が頼られているみたいだ。

リュナドさんの様子がちょっと拗ねた様に見えて、何か可愛く感じる。


「・・・次は、一緒に居るから」

「う・・・まあ、うん、その方が助かる、けど」


ちょっと怖いけど頑張ろうと、ムンと気合を入れて告げると嬉しい答えを貰えた。

助かるんだ。そっか、えへへ、リュナドさんの助けになるならとても嬉しいな。

何が出来るか解んないけど、ちゃんと一緒に居るからね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


竜を着地させた後、最初に待っていたのは大歓声だった。

明らかに領主の誘導があったのであろう、英雄的扱い。

街どころか国を救った大英雄、みたいなノリで出迎えられた。


何とか止めようと思っても、俺一人の声量など届く訳も無い。

仕方ないので領主に近づき文句を言うも、ニッコリ笑顔で返された。

このオッサン、本当に領主の地位に執着が無いな!


この時点で収拾つかない状況なのに、精霊達がその歓声に混ざって鳴き声を上げ出す始末だ。

嬉しそうに踊り出して、歓迎の輪に混ざって行きやがった。お前ら本当に勘弁しろよ。


なので流石にこの状況を止めるのは無理だなと、遠い目をするしか俺には許されなかった。

取りあえず領主とは話し合いが必要だ。後でちゃんと話す場を設けさせて貰おう。絶対許さん。

何て考えていた所に、止めを刺された。


「我らが主は人気者なのだな」

『『『『『キャー♪』』』』』


竜が俺に対し『主』と口走り、精霊も認めた事で歓声は更に強い物に。

最終的に祭りをやろうという話にまで発展していた気がする。

祭りの名前が凄く嫌な方向に行っていた気もするが、もう聞こえなかったふりをした。


つーか皆もっと竜が喋ってる事に驚こうぜ。何で自然に受け入れてんだよ。

ああ、もしかして精霊達が事前に伝えていたのか。っていうか竜よ、ちょっと待て。


「お前・・・約束が違うだろ・・・」

「ん? 約束は違えていないだろう。主従関係は約束通りでは?」


全然話通じてなかった・・・!

これ以上ここに居ると心が死んでいく気がする。とりあえず離れたい。

巨大精霊が走り回った件の事も含め、今後の相談もしたいしセレスの所にでも逃げよう。

今は人の居ない所に行きたい。あそこなら確実に人は来ないし、とりあえず一旦は落ち着ける。


「ははっ、俺がアイツの家に逃げる日が来るなんてな・・・」


一応領主にセレスの所に行く事を告げると、領主は「少し待て」と言って兵士に指示を出す。

すると暫くして人が割れて、さっきより『凱旋感』の増した道が出来てしまった。

とことんやってくれるなあんた。絶対何かしらの形で仕返ししてやる。


「ところで主よ、私はこれからどうすれば良い」

「・・・とりあえず、今は精霊達と一緒にのんびりしていてくれ」

「了解した。では一眠りするとしよう」

『『『『『キャー♪』』』』』


指示に素直に従う竜と、その上でご機嫌に踊る精霊達。竜は煩くないんだろうか。

その光景に何故かまた歓声が上がり、乾いた笑いをしながらセレスの家へ向かう。


アイツ人嫌いだし、俺の立場上げようとしてたし、全部予想して逃げたんだろうなぁ。

そう考えながら重い気分でセレスの家に着き、何時もの様に家に招かれお茶を出される。

素直にお茶を一口飲むと少しだけ気持ちが和らぎ、腐った気分が安らいで行くのを感じた。


多分これ、家精霊が入れてくれたお茶だろう。

効能は聞いた事があるし、今までも効果を感じた事が有るから間違いない。

目礼で感謝を伝えてからグイッと飲み欲し、はぁっとひと心地ついた息を吐く。


取りあえず落ち着いた心になったのを自己確認してから、セレスに今回の件を訊ねる。

すると普段通り『邪魔になるかと』なんて、とぼけた答えをされた。

嘘つけ。そもそも普段から、大量の人が居ると前に出ないじゃないか。


不機嫌そうに返されたが、今日の俺はその程度じゃ怯まないぞ。

こっちだってちょっと不機嫌なんだからな。いい加減セレスの威圧感にも多少は慣れたし。

そう思いながら少し強気に返すと、一層低い声と強い威圧で「次は一緒」と返してきた。


・・・ちょっと怯んでしまった。いや、こいつの威圧感やっぱりおかしいって。

後答え自体は俺の言葉に応えているはずなのに、何かが致命的に間違っていると思う。

次は・・・次は、か。次は一緒に居ないと駄目な事が有る、って事なんだろうか。


やだなぁ。勘弁してくれよ。次に何が有るっていうんだよ。

ただ何時もなら聞かずに帰る所だけど、今回は流石にこのまま帰るって選択肢はない。

これ以上分不相応に祭り上げられるのは勘弁だ。


「今度は、何が有るんだ?」

「・・・今度? 何の、事?」


まぁたコイツ、肝心の部分をすっとぼけやがった。

でも流石に今回の騒ぎでそれやられるのは勘弁だぞ。


「セレス、解ってる事が有るなら、やりたい事が有るなら教えて欲しい」


また凄まれるのを覚悟しながらも、はっきりとそう告げる。

するとセレスは首を傾げ、眉間に皺を寄せて俺をじっと睨んで来た。

今回は真剣に頼んだんだけどな・・・それでも、語ってくれないのか。


「あのさぁ。さっきから聞いてればアンタ何な訳?」


そこでずっと黙って話を聞いていたアスバが、心底気に食わないという顔で口をはさんだ。

丁度ライナも何かを言おうとしていたようだが、アスバの剣幕に動きが止まっている。


「教えろ教えろって、そもそも今回ばかりは不測の事態でしょーが。あんなのが襲って来るなんて予測出来る訳ないじゃない。それとも何。あの砂漠以外に被害が出ない場所を知ってた訳?」

「い、いや、それは、確かに、知らないが・・・」

「じゃあ今回は苦肉の策だった、とか思わないの!? まだ予定も何も立てられていないって、それこそあんたに降りかかる規模なんてまだ測れていないってさぁ! 大体あんただって別行動をとる事が多々あるんだから、自分で対処するつもりで居なきゃ駄目なんじゃないの!?」


うっ、た、確かにそう言われると、反論なんて全く出来ない。

けどそれならそれで、そう言ってくれればまだ俺も納得出来るんだが。


・・・いや、違うか。確かに言われる通り、ちょっと頼り過ぎだったのは否定出来ない。

今回はセレスも焦っていた姿を見せている。間違いなく予想外の事だったんだろう。

そう考えれば今回の一件は、街に悪評が立たない最善を尽くした結果だと思える。

俺の現状はただの結果論。竜が俺を認めるなんてのも不測の事態だと。


ああ、そうか。そういえばお前はちゃんと俺に言ってくれていたんだっけ。

俺の望みのままで良いって。けれどそれが出来なくなったらどうするつもりだって。

もしかしてあれは俺を嵌めるとか、そういう事じゃなかったのか。


『周囲が兵士でない事を望んだ場合、俺自身はどうするべきなのか、考えているか』


そう、言われていたんだろうか。セレスが何を考えているじゃなく、俺がどうするべきかを。

何が起こるか解らないのは不安だ。これからどういう騒動が起こるのか予想がつかない。

それでも俺は俺で判断して動く必要が有る。俺に望みが有るなら尚の事だと。


『・・・迷惑、だったら、隣じゃなくて、良いよ』


つまりあれは、まだ約束は守っているという言葉だった、って事か。


「・・・すまん、セレス。俺が悪かった。そうだな、判断するのは、俺だ。自分のするべき判断まで、セレスに訊ねるのは間違ってる。すまない」


セレスはハッキリと『それで良い』と言った。俺はそこをちゃんと理解するべきだったんだ。

俺の今の在り方は、俺の望みを大きく逸脱はしていない。その事実に。


俺は兵士として、それなりに平穏な街で暮らせている。その事実だけは間違いない。

そしてあの時、もしセレスがアスバを止めていなければ、戦う場所を選んでいなければ。

もしかしたら死者が出ていた可能性があるし、この街の扱いも変わったかもしれない。


精霊達が戦えば、俺が関わっていると思われるのは確実だ。その上今回は巨大精霊だ。

余程の問題が起こった時、俺が責任を追及される事は簡単に想像出来る。

そうなれば俺はこの街の兵士として生きられただろうか。街が街として在れただろうか。


力を振るえば出来るかもしれないが、その時俺は自分を許容出来るか解らない。

だってそれは理不尽に攻め込まれたからじゃなく、ただ我を押し通す為の暴力だ。

セレスの対応は、俺がそんな事をしなくて良い結果を導いた。


そりゃあ『迷惑なら離れる』なんて、不機嫌な声で返される訳だ。

せっかく街と俺の立場を守ってやったのに、肝心の俺がこの調子じゃな。

あれはあの場で取れる最善の判断で、それ以上を望むのは贅沢って物だろう。


国王だって言ったじゃないか。まだ周りがどう動くかははっきりとは解らないと。

セレスなら何もかも想定通りだと、俺はそう思い過ぎていたかもしれないな・・・。


「・・・謝らないで、良いと、思う。私が、何も分かってない、だけだから」


けれどセレスはそんな俺を責めもせず、一貫してとぼけた答えで返した。

こいつが解ってないなんて有る訳が無い。絶対にある程度の予測はついているはずだ。


それでもきっと確証が無い事も多いんだろう。今問い詰められても答えられない程度に。

そう考えると、俺は彼女に多くを望み過ぎだったかもしれない。

なのに態々そんな言い回しで、あくまで自分を悪者にするセレスに、思わず苦笑が漏れた。


「ああ、解った。謝る事はしない。だからセレスも、気にしないでくれ」

「・・・ん・・・ありがとう」


俺の苦笑交じりの言葉にセレスは一瞬キョトンとしたが、次の瞬間には満面の笑顔を見せた。

その笑顔が「許す」という答えだと受け取り、何とかアスバの機嫌も直った様だ。


「ふんっ、セレスは甘いわよ」

「え、そ、そうかな?」

「そうよ!」


・・・あんまり直ってなかった。後でまだチクチク言われそうだな。

なんて思って溜息を吐いていると、ライナも同じ様に溜息を吐いていた。


「・・・ま、いっか。丸く収まったみたいだし」

「あ、すまんライナ。気を使わせて」

「・・・そういう事じゃないのだけど・・・いえ、そういう事にしておいて」

「? 解った」


物凄く微妙な顔してるな。何か気になる所でもあったか?

まあ良いか。とりあえず俺は自分でも解る目先の事を考えておかないとな。

帰り道で見た精霊達の足跡、酷い事になってたし・・・あれ絶対他領から文句来るぞ。

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