第八章
第八章
数日後、咲と水穂による原稿の推考作業が開始された。
「どう?とりあえず書いてみたんだけど、結構誤字が多かったかしら?」
水穂は、ビーズクッションを背中にあてがってもらって、人為的に座らせてもらい、はにかんでそういう咲を見つめた。
「そうですね。僕は、専門の文学者ではありませんので、表現について、どうのこうのとはあまり言えないのではないでしょうか。」
とりあえずそういってしまう。こういう表現が、身分を考慮するということなのだ。同時に安全装置として、水穂がずっと持ち続けている作戦でもある。
「でも、せめてどこかの文字が間違っているとか、そういう指摘だけはしてもらえないかしら?」
咲にそういわれて、とりあえず原稿を読んだ。喜恵おじさんの指示で、第一部は、太田義春の日常生活を記している。
「そうですね。あ、確かに誤字はあります。山に登るは、山に上るではなくて、」
「この赤ペンで訂正してもらえない?」
咲に赤ボールペンを渡されて、水穂はその文字を訂正した。
「ほかにもありますね、いがみあいをいかみあいと書いてしまってあります。」
そこも赤ボールペンで訂正する。
「ごめんなさい。夫は作家なのに、あたしはどうしてまともに字が書けないんだろう。」
咲は、訂正してくれるのを眺めながら、恥ずかしそうに言った。
「いや、いいんじゃないですか。ご主人と咲さんは違うんですから。そんなだれだれの家族だから、みんな偉いのかというとそういうことはありませんよ。」
そういう励ましをしてくれるのは、本当にわずかな人だけであった。なぜか、その地域に住んでいる人は、みんなバカという定理は誰も訂正しようという気にはならないのだ。ほかに、この障害を持っているから、この人はすべて悪い人だ、と、偏見を押し付けることは誰でも得意である。悪いことならすぐ言えるのに、よいことを言ってくれる人は、本当に少ないわね。人間って、なんであら捜しばっかりするのかしら。太田義春の妻をやってきて、義春が、よくそういうことを呟いていたから、咲もそう考えるようになっていた。
「そういうわけで、太田さんの奥さんだからと言って、すべて偉いようにふるまう必要はありません。あくまでも咲さんは咲さんですしね。そこは勘違いしないでくださいよ。」
そういいながら、水穂は、彼女の書いた原稿の訂正をつづけた。
「あたし、碌な学校も出てなかったからなあ。ほら、ある百科事典に書いてあったんだけど、田舎の人間はどうしてもIQが低くなるって言ってたじゃない。だからあたしも、夫に比べたら、いい文書なんて書けないわよ。あたしは、奥多摩の辺境で育ったけど、夫は、幼いころは、東京の都心にある、学校へ通っていたから。」
確かに、その記述は水穂も見たことがある。テレビなどでも、山岳地帯などで育った子供が、都会へ転向した場合、いじめにあったりする確率が高いのは、そういうことが影響するのではないかと偉い人たちが討論することがある。でも、それを解消するために、子どもは全員都市に移り住むことを義務付けたら、それこそ大変である。
「でも、最終的に相模湖に移り住もうと言ったのは、ご主人なんでしょう?」
「ええ。都会生活に疲れてしまったみたいで、もうこんなけたたましいところは、こりごりだって言い出したのよ。相模湖に移り住んでも、相変わらず頻繁に熱を出していたけど。」
と、いうことは、精神的というよりも、体の問題だったのだろう。つまり、頭が良くても体が弱い人は、都会を嫌って、田舎に住みたがるものなのだろうか。ずいぶん、人間はわがままだ。
そして、水穂自身は、どこへ行っても、つまり都会でも田舎でも、嫌われ続けるのだろう。
そんなことを思いながら、水穂は、原稿にあった誤字をすべて訂正した。
「はい、とりあえず僕がわかる範囲のところは、すべて書き直しておきました。まあ、正確なのかはわかりません。専門的な言語学者ではありませんので。」
と、原稿を今一度冒頭から順番通りに直し、赤ボールペンの蓋を閉めて咲に手渡す。
「まあ、水穂さんって、ほんとに謙虚な人ね。訂正したと言っておきながら、正確なのかはわからないなんて、そういう言い方をするなんて。」
そう言って咲は原稿を鞄にしまった。
「事実、そうですから。一般的にわかる誤字だけ直しただけで、表現については、訂正できませんよ。」
「不思議な人。あれだけ天才と騒がれておきながら、おごるとか、そういうことが全然ないのね。ほら、わかると思うけど、あたしたちの大学って、結構気取った人が多かったわよねえ。やっぱり子供のころから、ちやほやされてきた人たちが多いから、、、。特にピアノ専攻はそうだったんじゃないの?」
そう質問したが、返ってくるのは言葉ではなくて、咳であった。
「あ、ああ、ごめんなさい。私、しゃべりすぎたかしらね。」
急いで彼の後に周り、クッションと背の間に手を入れて、そっと背中をなでてやるのだった。この時、彼の背中には、たくさんのぶつぶつができているのに気が付いた。
「背中、なんだかかゆくない?平気なの?軟膏でも塗ったほうがいいと思うけど、、、?」
答えはなかった。ただ、咳き込んでいるだけである。
「ごめんなさい。もう横になったほうがいいわね。」
そういって咲は、ゆっくりビーズのクッションをはずして、布団に横にならせた。と言うか、倒れ込んだというほうが正確だった。あたまをぶつけないように、そっと支えていなければならなかった。
「今日も寒いわよ。ちゃんと、布団かけて静かに休んでね。」
そういって静かにフランネルのかけ布団をかけてやる。ここでやっと、彼も落ち着いてくれたようで、
咳の回数も減少した。
「無理しちゃいけないから、私もう帰るわ。次の部がかけたら、また持ってくる。その時は、よろしくね。」
そういって軽く頭を下げた咲だったが、返答はなかった。たぶん、疲れ切ってうとうとしているんだろうと思い、咲は静かに部屋を出て行った。
さて、今日も駅員としての仕事が終了したので、由紀子は、特にほかの駅員と話をすることもなく、急いで吉原駅を出た。駅員帽をとることもなく、制服を着換えて別の服に替えるなんてことも、面倒臭くてしなかった。それを見て、ほかの駅員は、若いのに、今西さんは、変わりもんだなあと、不思議がった。そんなことは気にせずに、由紀子は車を走らせて、製鉄所に直行した。
製鉄所には専用の駐車場というものはなく、近隣の有料駐車場に止めて歩いていく必要があった。幸いすぐ近くに、有料駐車場はあったが、そこから製鉄所まで歩いていくのも、今の由紀子にとっては、一つの障壁のように感じられた。
やっと、有料駐車場に車を止めて、急いで製鉄所へ向かって歩いていくと、ちょうど玄関の戸が開いて、恵子さんと太田咲がなにか会話しているのが見えた。何をしゃべっているのかは聞きたくなかったが、恵子さんは、彼女に頭をさげているようだ。ごめんなさいね、体力何もなくて、まったくちゃんと食べないからこういうことになるのねえ、なんて恵子さんは言っている。咲はそれについて、彼女を責めることはしなかったが、いいえ、でもちゃんと、文書の訂正はしてくれましたので、なんていうことを発言していた。と、いうことは、太田咲が無理やり文書の校正を体の弱った水穂に、押し付けたのではないだろうか?と由紀子は推理してしまった。
とりあえず、太田咲は、玄関から出て、自身の自宅マンションに帰っていく。歩いていけない距離ではないらしく、運動不足を解消できて、体にもいいんですよ。なんて、恵子さんに話していた。そうか、自身の体調不良を和らげるために、やっているのか、なんて由紀子は彼女に対して、どうしても良い印象は持てなかった。
太田咲が大きな茶封筒を持って、道路を歩いていく後姿を見て、由紀子は、取り合えずその日は彼女を観察することにとどめておいて、声をかけるのはまた今度にすることにした。
咲の姿が見えなくなると、由紀子はすぐに製鉄所に入った。恵子さんが初めに応対して、なんでここへ来たのか理由を話させた。由紀子は、心配だったので来たとだけ答える。恵子さんは、みだらなことはしないように、とだけ言って、由紀子を中へ入らせた。
中に入らせてもらったら、とにかく四畳半へ直行する。もう鴬張りの廊下など、うるさいと思わなかった。文字通り直行なので、鴬張りの廊下は、かなりけたたましい音を立てた。
「水穂さん。」
由紀子は、すぐに四畳半のふすまを開ける。水穂は布団でうとうとしていた。文字通りうとうとしているだけだから、すぐに目を覚ましてくれたのが好都合であった。由紀子は、すぐ枕元に座った。
「具合、どうですか?」
とりあえず、まずはその形式的な挨拶をする。
「すみません、わざわざ。変わりありませんよ。それにしても忙しいのに来てもらって、申し訳ないです。」
水穂はそう答えた。由紀子にしてみれば、猪突猛進にやってきたので、忙しいのにわざわざと、ねぎらってもらうことは、してもらいたくなかった。
「お忙しいんでしょう?駅員の帽子かぶったまま、こっちに来るんですから。」
確かに、自分の頭の上には駅員帽が乗っている。だから、忙しいのにわざわざ、いう表現は、してもらいたくない。せっかく、あなたに会いたくて、着替えもせずに飛んできたのに、忙しいときに申し訳ないなんて言われたら、かえってつらいわよ。なんていいたいところだったが、水穂さんがこの考えを改めてくれるのは、たぶん、出身地が変わらないとできないだろうなと思って、あえて言わなかった。
それよりも、この間の問いかけに対して答えを出してもらいたかった。あの時は痰取り機に邪魔されて、答えを出してくれなかった。
「ごめんなさい。あたし、かえって負担になったかしら?」
水穂が答えを考えていると、ふすまがまた開いて、
「水穂ちゃん、ご飯よ。」
と、恵子さんが土鍋の乗ったお盆を持ってやってきた。
「ご飯ですって。今日は何を作ってくれたのかしら?」
由紀子も、急いでよかったねという笑顔を作ってそういう。
「今日は、キムチで雑炊作ってみたわ。たまにはこういうほうが、食欲出してくれるかなと思ってさ。」
恵子さんは、そういってお盆を枕元に置いて座った。鍋の蓋を開けると、キムチ特有の強い匂いが充満して、水穂どころか由紀子もこれはちょっと、と思った。
「じゃあ、食べようか。寝たままでいいわ。その代わり、ちゃんと完食して頂戴ね。」
恵子さんは、雑炊をかき回して、水穂の口元へ匙を持っていく。水穂は、こわごわではあったけど、口にしてくれた。
「よかったわ。じゃあ、もう一杯いこう。」
匙を持っていくと、今度も口にしてくれた。
「と、いうことは、あたしの推理はあたったのかな。辛いものは刺激があるから、結構いいのかもしれないわね。じゃあ、もう一杯。」
恵子さんは、そういって再度匙を差し出したが、水穂は首を振った。
「なんで?もう一回頑張ろう?」
また匙を差し出したが、
「もう結構です。」
というので、恵子さんも頭にきて、
「あーあ、またそういうこというの。何を食べてもこうよね。水穂ちゃんは。本当に、それだけで体がもつと思う?これだと、六貫どころか、もっと減っちゃうわよ。そうしたらどうするつもり?いい、あたしたちは、あんたのためにこうしているわけではないってことを覚えておいてよ。」
と、意味のない説教を開始した。こんなことを言われても、水穂さんもこまってしまうだろうな、と由紀子はおもった。そういう説教ではなくて、もっとやり方を変えるべきではないかと言いかけたが、中年のおばさんにはそれは難しいのかもしれなかった。
「恵子さん、私やります。」
由紀子は反論する代わりにそう言った。
「あ、そう。じゃあやって頂戴。もう、毎日毎日こうなのよ。だから、あたしもじれったくてしょうがないわ。ほかの子のご飯も出さなきゃならないし。助かるわ。それじゃあ、頼むわね。」
恵子さんは、ありがたく受け取ってくれた。中年おばさんと呼ばれる人たちは、何でいつでも言いたい放題できるんだろうかと、由紀子は不思議に思いながら、恵子さんが立ち上がって、部屋を出てい行くのを見送って、
「さあ、もう一回食べよう。」
恵子さんの乱暴な言い方とはなるべく遠い言い方になるように、匙を口元へもっていった。
少し躊躇した水穂だが、人が変わるとできてしまうのだろうか、何とかして匙を口に入れてくれたため、由紀子は少しほっとする。
雑炊には、ご飯だけではなく、白菜などの具材も入っていた。さすがに豚肉やそういう類は当たってしまう可能性があるためか、入れられていなかったが。
「じゃあ、今度は、白菜に行ってみよう。ご飯ばかりじゃつまらないでしょう。ほら、食べて。」
そういって、匙から箸に持ち替え、具材として入っている白菜を一枚取り出し、そっと口元に持っていく。水穂は、少し考えるような態度をとったが、由紀子が再度、ほら、と言って、箸を持ってきたため、恐る恐る口に入れた。しかし、口に入れたとたんにせき込んで吐き出してしまった。由紀子は急いで箸をおき、また背中をさすってやる。
「どうしたの?熱かった?」
理由を聞くが、咳き込んでそれどころではなさそうだ。改めて鍋の中身を見ると、中身は鮮やかな朱色だ。まるで地獄の窯のように見えた。
「そうか。唐辛子で辛かったのね。それじゃあつらいわよね。ごめんなさい。あたしが、悪いことをして。」
由紀子が理由を正直に話すと、咳き込みながらも頷いてくれた。
「水飲むか。」
由紀子は、枕元の吸い飲みをとって、水を飲ませてやった。これのおかげで少し緩和されてくれたようで、やっと咳の数は減少してくれた。
「ごめんなさいね。少し、刺激が強すぎたのかもね。恵子さんも、こんな強すぎる食べ物ではなくて、もっと、食べやすいものを作ってくれたらいいのに。」
実は食べやすいものはもう何回も作ってあるのだが、いずれも中に入っている具材や、調味料の成分などで、すべて失敗しているのだった。
「あたし、何か食べやすいもの探してくるわ。」
由紀子は、家に帰ったら、調べてみることにした。
そしてまたその数日後である。咲が本の最終章を書き上げて、製鉄所にやってきた。
「今日は最終章を書いたの。もう?と思うかもしれないけど、あんまり長くしないのも、うまく売れるコツだって、喜恵さんが言ってた。分厚い単行本は、よほど面白くなければ売れない時代だからって。」
と、いうことは、短編小説に当たるのか。確かに、大長編はよほど面白くないと、難しいなと思われる。
「そうですか。じゃあ、このコンビも今日でおしまいに?」
「まあ、事実上はそうなのかもしれないけど、本が正式に刊行されたら、届にこっちへ来させてもらうわ。もし、これが売れたら、続編も書くかもしれないって、喜恵さんが言っていたから、また協力してもらいたいわね。」
咲は嬉しそうにそういった。まあ誰でも、本が出るのはうれしいことである。
「まあ、読めるかどうか、わかりませんが、気長に待っています。」
水穂は、刊行された本を読むことはできないだろうな、と思いながら、そう言った。
「じゃあ、今日も文書の校正してくれる?たぶん、誤字がいっぱいあると思う。昨日、喜恵さんに電話で急かされて、急いで書いたから。」
「あ、はい。わかりました。」
原稿を受け取って、水穂は赤ボールペンで訂正を始めた。確かに今日の文書はいつも以上に誤字が多いような気がした。それでもいつも通り達筆な字で、書き直してくれているのは、なぜかうれしいと思ってしまう咲であった。
「とりあえず、こういう感じですかね。一般的な誤字だけ直しておきましたけど、表現については喜恵さんに聞いてくださいね。」
「きっと急いで書いたから、文体もかなり間違っているでしょうね。もし、夫が生きていたら、めちゃくちゃで、間違いだらけだって言って、怒られるでしょうね。」
「咲さん、もし、ご主人が生きていて、ここに来ていたら、僕は大事な奥さんを盗ってしまった悪人になってしまう。」
水穂は自虐的に笑った。
「まあ。水穂さんも謙虚すぎよ。冗談に決まっているでしょう。もう、帰ってくることは二度とないわよ。それにしても不思議なものだわ。もう当の昔に手の届かないところに逝ってしまった夫なのに、
どうして、今になってこう、振り返ろうとしているのかしら。」
咲は、不思議そうに言う。
「そうですね。たぶん、専門的に言えば、それなりの功徳があったからなんでしょうけど。今の時代は、もう過去を振り返って、そこから学ぶしかできないからなのではないですか。新しいものは確かに便利ですが、かえって弊害もあって、そこから生きる力というものはもらえませんもの。」
「そうね、、、。うちの主人は、誰かの手本になるような生き方は、何もしてこなかったと思うのだけど。おかしいわね。そんな言い方されるんじゃ。」
咲が笑いかけると、水穂は咳き込んで返答する。
ちょうどそこへ鴬張りの廊下がけたたましくなり、ふすまがばたっと開いて、由紀子が入ってきた。
「あ、あなたは確か今西由紀子さんだったわよね。前に杉ちゃんとあたしのこと訪ねてきた。どうしたの?そんなに切迫した顔して、、、。」
「私も覚えているわ。太田咲さん。もう、本を出して、世に出ることが成功したら、潔く、水穂さんから離れてもらえないかしら。」
咲がそういうと、由紀子はストレートに感情をぶつけた。
「もう、水穂さんの負担になることは、これ以上してもらいたくないの。この人は、大変な病気で、座っていることさえ難しいのよ。えーと、確か、膠原病の中で最も重いという、、、。」
由紀子は、先日偉い人たちが言っていたセリフを一生懸命思い出そうとしたが、その恐ろしい病名を口にすることはどうしてもできなかった。
「とにかく今は、横になってもらわなくちゃいけないの。だから、仕事なんかしてもらいたくないのよ!もうこの人に、これ以上悪くなってもらいたくない。お願い、もう撤退して!本なんて、この人にとっては大変な負担なのよ。」
由紀子は、多少語勢を強くして発言した。同時に水穂がさらに辛そうにせき込む。
「わかったわ。」
少し考えて、咲は言った。
「きっと、あたしより、由紀子さんのほうが、彼にとってふさわしいのかもしれないわね。」
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