第四章

第四章

とりあえず、蘭の指示で、咲は製鉄所に向かった。応答した恵子さんは、半分あきらめきっているような笑顔で、咲を中へ入れてくれた。

四畳半へ向かうと、すでに先客がいるらしく、何か声がした。たぶん声の感じから判断すると、杉三であることが分かった。そうなるとちょっと入るのに躊躇したが、することはしなきゃと思いなおし、おはようございます、と言って中に入った。

「水穂さん、体が鈍ったらいけないから、歩きに行こう。昨日は立てなかったけれど、今日は立てるかもしれないから、立ってみよう。」

杉三がそう呼びかけているのが見えた。こういう、わざとらしさを感じさせない言い方ができるのは、杉三だけであった。

「いいか、昨日にとらわれたらいかんぞ。昨日はできなかったのは確かなのかもしれないが、それは忘れて、今日はできると強気で行こうな。ちっとやそっとのことでめげてはいけないぞ。」

「は、はい。」

何とかして、水穂も立とうと試みていた。確かに、今日は立てるかもしれないという言葉は明言で、何とか布団に座るところまでは成功した。

「おはようございます。」

咲は、もう一回いった。ここでやっと二人が、彼女の来訪に気が付いた。

「あ、おはようさん。今日は何しに来たんだよ?」

「いえ、何かお手つだいすることないかなと思って来させてもらいました。仕事も暫く休んでいることになりましたし、それなら、こういうことをしてみようかなと思って。」

「へえ、それなら家で休んでれば?」

「いいえ、こないだも言ったと思うんですけど、結局病院に行ったけど、たいした異常は見つかりませんでした。だったら、体を動かすこともできるわけですから、もっと違ったことをやってみたいなと思って、誰かのお手伝いをすることを思いついたんです。」

「ははあなるほど。そういう体力もあるんかいな。確かに時間を持て余すのは嫌だよね。じゃあな、こいつを公園へ連れ出すから、それを手伝ってくれ。」

「わかりました。何をすればいいのかしら?」

「うん、まず、立って着替えるように呼び掛けることかな。」

呼びかけること、の意味が分からなかったけれど、とりあえず杉三の隣に咲は座った。

「ようし、一人応援も増えたことだし、頑張ってやってみような。さあ、頑張って立ってみてくれ。」

咲は、何か手出しした方がよいのかと思ったが、杉三は何もするなといった。でも、この状態では何かしなければと彼女は言ったが、何もしないほうがいいのよと、杉三はからからと笑った。

水穂は、何とかふらつきそうになりながら、でも立った。

「よし、じゃあ、早く着替えてくれ。立てたんだから、大丈夫だよ。着替えるやつは、正絹ならいい。でも、銘仙ではいけない。」

咲には、正絹と銘仙の違いもよく分からなかったが、着物であることは理解できた。水穂は何とか箪笥を開けて、着物を一枚取り出した。そうして、浴衣の上から着込んだが、どうもなんだか手つきが危なっかしく見えてしまう。

「着物でよかったよ。洋服なら、もっと大変だ。ほら、万歳したり片足上げたり、そういう動作は、危ないからな。こいつには。何よりも、体力なくて、平衡が保てないんだからよ。」

そうか、そういうことか、と、咲は何となく納得した。

「着物って、なんだか大変そうに見えるけど、意外にそうでもないのね。」

思わずそう呟いてしまった。

「おう、確かにこういう人にはな。洋服よりよほど楽だよ。」

確かに、ひも一本あれば着れるので、男性の着物というものは、意外にこういう人には良いのかもしれなかった。

「よし、着替えたら、歩きに行くぞ。今日も櫻の木はどうなっているのかな、じっくり観察してこよう。」

そんなことを言いながら、杉三は水穂を連れて部屋を出て行った。この日はよろよろとではあるけれど、何とか歩ける。咲は転倒が心配で仕方なくて、彼のそばについていった。

その日も、何とか無事に公園にたどり着くことは成功し、櫻の木を観察しながら公園を歩き始めた。二人が、櫻の木について、会話しながら歩いているのを見ながら、咲には別の感情がわいてきてしまう。なんだろう、こんなことを思ってはいけないのだろうけど、なぜか自分はしてもらえなかったことを、水穂さんはしてもらっているようで、、、。単にうらやましいというだけではない。よくわからないこの気持ち。

あ、ダメダメ。こんなこと思っちゃいけないのに。

「どうしたんだよ。」

ふいに杉三に言われて、咲はハッとする。

「何ばかばかしいことを考えているんだ?」

「あ、ああ、ごめんなさい。余分なこと考えちゃいけないわよね。私、まずいことを考えていたわ。」

「いや、感情はどうしても生じてしまうもんだからさ、かえって隠さないほうがいいって、皆言ってるだろ?誰にも、言わないで、ため込んでしまうのはやめた方がいいよ。」

杉三は、当たり前のように言った。

「それよりさ、ちょっとここのベンチで休もうぜ。もう、疲れてるみたいだからよ。」

もう休憩?と思ったが、隣で水穂が疲れた顔をしているのが見えたので、そうしてやることにした。

歩けない杉三を除いて、水穂と咲は近くにあったベンチに座って、休憩をとった。

「なあ、お前さん、何をそんなに悩んでいるの?」

ふいに、杉三にそう聞かれてしまった。水穂までもが、自分を心配そうに見ているのが、申し訳ないと思った。

「そんな、たいしたことじゃないんですけどね。水穂さんに比べたら、私の悩んでいることなんて大したことないし、かえって話したら申し訳ないですよ。」

「そうやって、申し訳ないと思っちゃうことこそ、悩みが解決しなくなる、本当の理由だな。もしかしたら、日本では、誰かに相談することもなく、人工知能にすべて解決してもらって、終わってしまうという人が当たり前になってしまうのかもしれない。そうなったら、人間おしまいだぜ。」

杉三に言われて、また変な気持ちになってしまう。

「本当に、どうして何も言わんのさ。誰にも言わないってことは、決してかっこいいことじゃないよ。現にお前さんは、悩んでいるせいで、働いている焼き肉屋さんに相当迷惑をかけている。人が足りないってことは商売上大きな痛手だぜ。」

「そうよねえ、、、。」

また杉三にそういわれて、咲は話してみようかなあという気になった。

「じゃあ、話してみるわ。なんだかうらやましくなっちゃったの。私は、今の水穂さんみたいに、ああしろこうしろって、世話をやいてくれる人はいなかったわ。一度、そういう人ができたなって思ったことがあったけど、その生活は長続きしなくて、相手の人は、三年もしないうちに逝っちゃったから。」

「つまり、ご主人のことですか。何をされていた人なんですか?」

咲が話し始めると、水穂も入ってきてくれた。

「うん、付き合い始めたころは、会社で働いていたんだけどね。だんだんなじめなくなったみたいで、結婚したのと同時にやめたのよ。そして、少しづつ雑誌なんかに文章を書いて投稿するようになって。幻想という物語を書いて、すごく大きな賞をもらって、出版までしてもらったの。でも、それで一時すごく有名になったけど、逆にすごく負担になってしまったみたいで、結局、その本と、ほかに二つか三つくらいの本を書いただけで、亡くなったわ。」

「そうですか、、、。」

杉三と水穂は、やっぱりあのお母さんの話は本当だったんだなと確信して、顔を見合わせた。

「私、どうしても、弁当屋を継ぐのは嫌だったから、あの人と一緒になったの。だけど、あの人が亡くなってから、また母が私を探しに来たみたいで、それはどうしてもいやだったし、母に無理やり奥多摩に戻されるのはもっと嫌だったからね。そう思ってこっちに逃げてきたのよ。逃げて、完全に一人になって、母から切り離されて生きていこうと決断したのに、いざ、仕事始めて軌道に乗り始めると、体調崩しておしまいになっちゃうのよ。なんでかな、いつもそうなの。さあこれからっていうときに、体調を崩して持ってかれちゃう。」

「そうかあ、なるほどな。思いが強すぎちゃうんだろうな。そうじゃなくて、もっと身近なところに、楽しみを持てたら、また違うと思うよ。それができると毎日が楽しくなってきて、また変わってくるかもよ。やっぱりな、今生きているのを全部否定して、将来にすべてをかけちゃうような生き方は、実現できなかった時に、ダメージが大きくなりすぎてしまうからな、すきじゃないのよ。」

そういって杉三は、水穂にも、答えてみろ、というように目くばせした。

「そうですね、僕も将来にはほとんど目は向けませんでした。まあ、今のことで精いっぱいでほかに何もできることがなかったというのが、正直な理由ですね。どうしてもこういう生活がしたい、という気持ちは、まったくありませんでしたし、それに向けて努力ということもできませんでしたよ。」

とりあえず、水穂はそう答えを出して見る。

「そうだなあ。人間というのは、弱いもんだ。何をやったって病んじゃうときは病んじゃうんだからよ。努力していても、そうなるし、していなくてもそうなるよ。」

杉三が、その答えに付け加えた。

「私も、今はどうしたらいいのかわからない。母からどうしても逃げたいがために夫と結婚して、やっと生活が軌道に乗り始めたと思ったら、夫が手の届かないところへ逝ってしまったし。新しいところに来て、今の仕事をきっちり始めようと思ったら、こうして体調を崩してしまうし。私、どこへ行ったらいいのかしら。なんだか、つかみかけたものを、全部取られていくみたいだわ。」

彼女は、彼女なりに、というか普通の人以上に、幸せをつかもうとしているのだと、よくわかった。でも、なぜか、わからないけど、それを何かに持っていかれてしまう。それを繰り返しているのだろう。

「理由なんて、考えてもわからない。単に私の努力は、まだ足りてないのかしら?」

そうなると、幸せになるのに、世の中は多大な努力をしなければならない人と、そうでない人とに大別されることになる。そうなるなら、世の中本当に不公平だ。

それはある意味では当たり前であるのだが、これを解釈するのは、人によって変わってくるし、そこから犯罪も生まれてくるだろう。ただ、それは誰かのせいというわけではない。水穂は、彼女を励ますためとして、こう発言した。

「そうですね。人間はもともと、幸せになるのではなくて、不幸になるようにできているのだと、思うしかないのではないかと思います。よく考えてみて下さい。人間が幸せをつかんだ時と言いますのは、大体が自然を破壊したときですよね。そうではなくて、たとえば大きな災害があったときとか、いわゆる不幸な時ですけれども、そういう時というのは、大体自然に従って生きている時でしょう。ですから、人間は、初めから幸福になるようにはできてないんですよ。そうなったら、自然が破壊されて、地球は全滅してしまうでしょう。そういうことなんだと思います。そう考えればよいのではないのかなと思います。」

「水穂さんって、すごいね。バカな政治家に聞かせてやりたいよ。その言葉。お見事!としか言いようがないや。」

彼の発言に、杉三がからからとわらった。

「でも、私、具体的にどうしたらいいのかしら。だって、仕事をしなければ生活はできないでしょう?せっかく得られた仕事なのに、そうやって体調に取られてしまっては、何も生活できなくなってしまうのよ。」

咲は、笑っている杉三に対してそう反論した。

「まあな。僕も、何とかしようと思っても、何もできないときもあるから、そういう時は、とりあえず、時の流れに乗ってみな。何もしないで、新しいことがやってくるのを待てばいい。」

杉三はそう答えた。そう言ってくれる人も現在はほとんど見られなかった。大体の人は、早く仕事を探せ、とか急かすことが多くて、それが正しい援助だと思っている。

「そうですよ。どんな手を打っても、どうにもならない人って、本当にたくさんいますもの。学校では、目標を立てて、それに向かってどうのこうのなんていいますけれども、そんなものを達成できる人はほとんどいないんですから。それよりも、今杉ちゃんが言ったように対応すればいいのではないですか。僕もよくそう思いました。遠い将来なんて、どうにもなりません。目の前にあることだけしか、変えることはできないから。」

水穂は笑ってそう言ったが、それはどこか悲しそうな表情で、何となく覇気というものがなかった。あれだけの大天才がたどり着いた結論はこういうことだったのだろうか?それもまた不思議だが、たぶんきっと、本人にしてみれば、一番重要なことなのかもしれなかった。杉三が、そこを言うのはまだ早いぞ、と言いたげに肩をたたいた。杉ちゃん悪いね、と言って、水穂は、その手を振りはらった。

いいなあ、、、。それを見て、咲はうらやましく思った。そうやって、相手の発言に手を出す人は、自分にはいないし、あったこともない。

「咲さんよ。」

不意に杉三が言った。

「あえて言うが、何々を持っているから幸せで、もっていないから不幸という法律はどこにもないよ。ただ、これさえあれば十分という気持ちは持ってなければならないな。そして、何があっても、どうでもいいと思えることも大切だ。逆を言えば、この二つさえあれば、いつでもどこでもやっていけるよ。この二つさえ、あればな。」

「きっと今は、何々が欲しいではなくて、これで十分のほうが、大事なのではないでしょうか。」

その発言に水穂も賛同した。何々が何のことを意味してるのかは分からないが、この二人には、自分の頭の中をすべて読まれているような気がしてきた。

そうなると、蘭にお願いされた、愛人関係を作るというのは、自分には無理なような気がしてきた。もう、この一回で、この二人と会うのはおしまいにしよう。咲がそう決断しかけた、その時である。

ピーっと音がして、冷たい北風が吹いてきた。と、同時に白い粉のような粒が飛んできた。

「お、風花がまた舞ってきたぞ。これからまた雪が降るな。今日は、一周は無理だとあきらめて、製鉄所に帰ろうか。」

杉三が言う通り、見る見るうちに空には黒雲がやってきて、今にもどんよりした空気に変わった。

水穂も、そうだね、と言って、ベンチから一度立ち上がったが、急に体の力が抜けてしまったようで、ふらふらとその場に座り込んでしまった。

「おい、こんなところで、座り込んでしまわないでくれ。頑張って立てよ。」

杉三が声をかけても、返ってくるのは咳で、返答はなかった。

「これじゃだめだ!とにかく頑張って立ってよ。出ないと、永久に帰れなくなっちゃう。それじゃあいかんだろ!」

いくら急かせても、立とうとしない。

「杉ちゃんごめん、何か急に体が重たくなって、持ち上げられない。」

やっとそこだけいうことができた水穂だが、同時に頭上からチラリほらりと、冷たいものが落ちてくる。つまり、雪だ。

「おい、これはまずいぞ。立ってくれ、立って!」

杉三がそう呼びかけたが、水穂は立ち上がろうとしなかった。代わりにそこにうずくまったまま、咳き込み始めてしまった。富士では、吹雪くということはないが、雪は危険だった。

「バカ野郎。とにかく立つんだよ。いいからほら、立て!」

半ばやくざの親分みたいな言い方をして立たせようとしたけれど、やはりうずくまってせき込んだままだった。

「杉ちゃん、私、支えましょうか。」

咲が、思わずそういった。

「おう、頼む。僕は歩けないからな。」

「わかったわ。」

咲は、以前夫が倒れたときにしてやったことと同じことを、水穂に実行した。ほら、と言って、自分の肩を貸した。以前夫と暮らしていた時、相模湖の湖畔を歩いていて、帰り道に弱かった夫をこうして連れて帰ることがよくあった。ただ、夫は咳き込むのを伴わなかっただけだ。それだけの違いだと咲は思っていた。

しかし、水穂は、手伝ってもらって立ち上がったが、すぐにふらふらと崩れ落ちた。

雪はやまないでどんどん降って来る。

こうなったらこうするしかない。咲は、彼を背に背負った。

「じゃあ、いいですか?行きますよ。」

背の上での返答を待つこともせずに、咲は歩き出した。返答の代わりに咳き込んでいるのが聞こえる。

幸い、積もるような雪ではないので、数分で製鉄所へ戻ることができた。

杉三が、恵子さんを呼ぶと、嫌そうな顔でやってきた。

「これじゃあ、ダメじゃないの!ほら、しっかりして!」

恵子さんもそう呼びかけるが、疲れ切ってしまったようで何も言わない。これではおろしても立てないと予測できたため、恵子さんは咲に背負ったまま部屋に入るようにお願いした。

部屋へはいると、すぐに布団をめくりあげて、ここへ下してもらうように言った。座ることは可能かと予測したが、それもできず、布団の上にあおむけに倒れそうになるため、頭を打っては大変と、恵子さんは急いで抱き留め、静かに布団へ寝かせてやった。

「ごめんなさい、迷惑かけました。申し訳ありません。」

苦しそうに息継ぎしながら、水穂は細い細い声でいった。

「なぜか、急に立てなくなってしまって、、、。」

「あんまりしゃべらなくていいよ。じっとしてろ。」

杉三が、少しばかりきつく言った。

「ごめんなさい。」

「謝んなくていいよ。」

そうはいっても、こういう事象が頻繁に起こるようであれば、一層深刻化したことになり、ジョチが先日話した仮説が一気に定説に近づいていくことになる。

それではまた、意識を変えていかなきゃいけないな、と杉三も恵子さんも思った。ただ、二人の考えは、それぞれ別の方向を向いた。実はこの作業、中に感情を入れるか入れないかで、意味が変わってくるのである。

「少し眠るか?」

杉三が水穂に声をかけた。恵子さんは、手早くきていた羽織と着物をとった。意外に、日本式の着物はこういうときでもすぐに脱ぐことはできた。そして、浴衣姿に戻すと、かけ布団をかけてやった。

「一度眠ると、なかなか目を覚まさなくなるから、もうお宅へ帰ったら?」

恵子さんに言われて、咲もそうした方がいいと思った。

「わかりました。そうさせていただきます。」

軽く頭を下げて、咲は部屋を出、玄関先に向かって歩いていくと、

「待って、そのままだと恥ずかしいから、これ、着ていって。」

恵子さんが、追いかけてきて、咲に赤いジャージの上着を渡した。

「返却は好きな時でいいわ。その着ている服は、帰ったらすぐ洗剤で洗って。でないと、永久にしみついて取れなくなるわよ。」

「わ、わかりました。」

何が付いたかもわからないで、咲はそれを身に着け、すごすごと製鉄所を出て行った。

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