第3話

私は物事を悲観的に捉えることが多いようだ。基本的に仕事には後ろ向きだしこれからのこともできるだけ悪いことまで考えておいている。その点くらいが彼との共通点だろうか、他はあまり思い当たらない。


彼にはよく相談をされる、とはいっても私には解決能力もなくする気もないただの聞き手である。彼はそれで満足なのだろうか?私にはよく分からない。


彼は容姿が良くまわりにもてはやされる、俗に言うモテる奴なのだ。それは彼の容姿がいいからなのか八方美人な性格によるものなのかは図りかねるが基本的にまわりに人がいる。これぐらいだろうか彼の特徴と言えば‥


さて例のごとく私はまた寝坊(これは一般的に言われているだけで、私には必要な時間の睡眠をとっているつもりだ)するわけだがここから始まる嗜好がこんな下らないこととは

と思いつつ目を擦りつつ私は軋む階段を降りる。

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