命の洗濯
勝利だギューちゃん
第1話
朝起きた。
顔を洗った。
朝食を食べた。
歯を磨いてうがいをした。
モンダミンで、お口くちゅくちゅ。
お花畑で花を摘む。
制服に着替え、かばんを持ち、登校準備完了。
「いざ、出陣」
学校へ向かうため、最寄駅へと急ぐ。
僕の高校は、電車で20分。
終着駅にある。
その間には、観光スポットや、デートスポットとなっている公園がある。
「たまには、いいか」
学校に、風邪を引いたと、フェイクの電話をして、その駅で下りた。
そして、公園へと着く。
平日の、朝とあってか、人は殆どいない。
「適当に、時間を潰すか」
そして歩いていると、声をかけられた。
「あれ?森野くんじゃない」
振り返ると、クラスメイトの女の子がいた。
確か、名前は・・・水島さん。
「森野くん、学校はいいの?いけないんだ、さぼって」
「さぼってないよ。自主休校だ」
「そういうのを、世間一般には、さぼりというの。覚えておこうね」
「世間一般にはあっても、僕の辞書にはないぞ」
「君の辞書は、いいの。わかった」
・・・って、何で叱られないとならんのだ。
まてよ・・・
「僕がサボりなら、どうして水島さんが、ここにいる?
この近所だっけ?自宅」
「違うよ。私の家は、少し先の駅。森野くんとは、反対方向ね」
「なら、なぜここにいる」
水島さんは、苦笑しながらいう。
「私も、自主休校」
「僕の事言えないね」
「まあね」
「それじゃあ」
「たまには」
『命の洗濯といきますか』
ふたりの意見が一致した。
そしてその日は、夕方までふたりで公園で過ごした。
とても、有意義な時間だった。
(いかがわしい事はしていないので、念のため)
しかし、やはり悪い事は出来ない。
翌日ふたりして、先生から絞られた。
命の洗濯 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます