大貝獣物語Ⅱ

「○月○日○○時から○月○日○○時までイベント起こります。レアアイテム絶対入手!」


 などと言うキャンペーンはソーシャルゲームではおなじみである。




 ある意味、その先駆け的存在がこれである。





 私は「貝獣物語」をやった事があり、「大貝獣物語」をやった事はなかった。



 だからナムコからハドソンに移っているのも知らず(知ったとしても新桃の件で印象は良くなっていたが)に買った。


 もっとも、それ以上に大きかったのは私が当時の時点で数年来のファミマガ読者だった事だが。




 さて、ドラクエにおいて町のあっちこっちを調べて宝を得るは定番パターンだが、個人的にその楽しみを最初に見いだせたのはこれである。


 スタンプラリーもあり、その上にファミマガと言う大きな後押しもあったその時の私は本気になってやっていた。

(クリアできたとは言っていない)


 とにかくあっちこっちを調べる、調べる、調べる。

  

 そしてこのゲームは正確に応えてくれた。正しく探れば探るだけ、正確に応えてくれる。それがまた良かった。




 それと、いわゆる属性効果と言うのをはっきりと認識したのもこのゲームだった。

 火、水、風、雷、地、菌、毒、光。それ以前の私には何が何だかだった。ドラクエやポケモンより先に、このゲームでだいたいの属性を学んだ。




 そして「貝獣物語」の時は無口だったキャラとの再会。それぞれのなんとなくの思い出をたどりながらのゲームは、不思議な感覚もあった。どこか同窓会めいたものを感じ、なんとなく一緒に冒険気分している気分になれた。

 ひそかに大きかったのは、キャラの上に出る吹き出しだったかもしれない。

 ?や!だけではなく様々な吹き出しもまた新鮮であり、セリフだけでは表現しきれないそれを見せてくれた。

 もっとも、性格が良い=強いではない事を知ったゲームでもあったが。

(例えばバブ。最初に味方となるキャラでまじめな優等生の貝獣だが、全体攻撃ができて魔法も使えると言えば体はいいがどっちも中途半端であり、甘えん坊で怖がりなクピクピや大食いのんびり屋で打撃攻撃も体感魔法(青魔法みたいな物)も使いこなすポヨンと比べるとどうしても使いにくい)

 

 また序盤から機械的な敵が出て来るのもまた新鮮であり、新しい時代を感じられた。





 ただやはり、いかがなものかと言いたい要素も多い。


①エンカウント多すぎ

 私はそう感じないが、よく聞く不満として上がりやすいので入れた。

②序盤のパーティのバランスが悪い

 一章のパーティに回復魔法使いはゼロで、MPの知れている主人公が回復せねばならない。二章も難関ダンジョンの時は同じパーティで、はっきり言って回復アイテムがかなり要る。ここで投げたプレイヤーも多いかもしれない。

③育てるのが面倒くさい

 主人公を含めパーティキャラは10人だが、これを全員一度は使うことになる。それはいいとしても第六章の後とラストダンジョンは4×2パーティ=8人が必要なため、レギュラーの4人だけ育てていると詰む危険性がある。

 幸い絶対的な経験値稼ぎ法はあるが、見つけないとかなり難しい。

④フィールド狭い

 案外メインフィールドは狭い。と言うか町やダンジョンがでかいのかもしれないが、これでエンカウントが並だったらそれこそエンカウントなんぞゼロになってしまうのかもしれない。




 まあいずれにせよ、この冒険をなめつくす価値はある。



 さて頭に上げたPLGSだが、現在はおそらく電池が切れているだろう。


 それを何とかするためにSwitchとかに移植を、と言うのはさておき、レトロフリークを使う場合は時間を動かしたい時だけカートリッジを入れる、で行こう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る