第2話 職安を諦める

 とはいえ、最初は職安にも通ったのである。

「なんで決まらないんですかね~、職歴も…資格も…充分だと思うんですけどね」

 安定所の職員が首を傾げる。

(こっちが聞きたいよ…)


 なんとなく察するらしいのだ…

「コイツ…なんかヤバそうだ…」

 面接なんてタイミングと印象であると思っている。

 自分もそうだから、他人もそうだと思っているだけだが…


 結局、何となくで採用、不採用が決まるのだ。

 今日がダメだったけど、明日なら採用ということもあると思っている。

「なんかやりそう…」

 コレがいい印象か、悪い印象か…採用側に委ねられる。

 この天秤がどちらに傾くか?

 ソレは運だと言っていい。


 だから就活をしている人よ、落ち込まずに頑張ってほしい。


 諦めた私が言うのも何なのだが…


 ひとつ忠告するなら、職安は決して肩入れはしない。

 結局、自分独りで頑張るしかないのだ。

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