第3話 労働審判は疲れる

 まぁ、辞めかたにも円満とは無縁であった。

 性格もあるが、私は負けず嫌いである。

 損得抜きで勝ちたい派の思考は、マイナスを産むことが多い。


「辞表を出せ」

「嫌です」


 結局、解雇となったわけだが…コレを不服と弁護士事務所へ…まぁ、解雇までに半年以上揉めてたのだが…ボイスレコーダーが役だって、会社から解雇の撤回と示談金を頂いて、無職になった。


 労働審判までは、解雇扱いなわけで、すぐに失業手当が支給されるのだ、しかし、解雇の撤回が決まると、自己都合となり、遡って払い過ぎた手当を返せと催促される…その額50万…一括で返却を求められる。

 もはや詐欺である。

 労働審判まで、散財していた私には痛い出費であった。


 会社を訴えるというのは、非常に疲れることなのである。

 考えている方は、よく考えて、話し合いが一番ですよと私は言いたい。

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