サラリーマンを辞めまして

桜雪

第1話 職場は調和

 色々あった…

 サラリーマンは向いていないと判断するまで25年掛かった…


 職場で大事なことは『成果』ではない。

『調和』だと知るまでに25年掛かったのだ。


 どうも学生の頃から集団生活に馴染めない私は、どこの職場でも浮く。

 評価は『変わったヤツ』『出来るヤツ』

 ルーティンに変化はもたらすが…混乱も一緒に持ち込むらしい。

 古株に嫌われるタイプであるらしい。


 田舎の会社では、変化を嫌う所が多い。

「ソレは〇○さんの仕事だから、手を出さないで」

 こうすれば10分で終わるのに…半日掛かる方を優先する部署は多い。

 要は10分で終わっては困るのだ。


 こういう部分を指摘する人間は嫌われる…私の事だが…


 そんなわけで…職を4回変えて…歳を取り…どこでも嫌われながら生きてきた。

 出した結論。

『正社員で働くから悪いのだ』


 バイトや派遣なら、そう考える仕事は与えられない。

 もうソッチでいいや。


 そんなわけで正社員を諦めたわけである。

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