第4話 異世界初の街…!


紫苑「まぁ、無事(?)契約したわけですが!

街へ向かってるわけですが!フェルのその体どうにかなんないの?」


あ、フェルってのは、僕が契約した《風の神獣フェンリル》の事だよ。契約の時に新しい名前をつけたんだ!

契約した後、怪我してた人、ジークさんとガイアさんに案内してもらって街へ向かってるんだけど…まぁ、何というか…フェルが大きくてね。威圧感があってね。正直怖いんだよね。ウン。


『どうにかと言われてもな。まぁ、多少なら変えられるが。』

紫苑「出来るの!?お願い!」


仕方がないな、と少し文句を言ってたけどちゃんとしてくれた。その変化した姿が犬みたいだなんて口が裂けても言えない。だって今僕が考えてることを察したのか睨んでくるんだもん。凄く怖い。


ジーク「あ、もう少しで着きますよ。」


そう言われ前を見れば、森の出口が見えた。

森を抜けた先に見えたのは、


ガイア「ようこそ!《城塞都市ウォーリア》へ!」


高い壁に囲まれた大きな街だった。


ジーク「城塞都市ウォーリアは、王都のから見て東にありまして、大きな街なので毎日賑わっているんです。」

ガイア「ギルドの本部もこの街にあるから冒険者の多い街でもあるな!」


二人は門に入るために行われる通行検査の列に並んでいる間この街、城塞都市ウォーリアについて教えてくれた。


ジーク「あ、そうだ。皆さん、通行許可証は持ってますか?」

紫凉咲凪「「「「通行許可証?」」」」


なにそれ?街に入るだけなのにそんなのが必要なのか!?聞いてない!

…言われてないや。


ジーク「通行許可証っていうのは、所謂自己証明書でして、ギルドでいう会員証です。」

ガイア「持ってないなら、持ってた方が良いぞ!毎回門を通る時に面倒くさい検査を受けないといけなくなるからな!」


確かに前に並んでる人皆何かのカード見せてすぐに通ってるし…。


凉華「確かにあった方が便利だな。もともと何かしらのギルドに入っていようと思ってたから丁度いいな。」

凪紗「お金がないから、早く稼げた方が良いしね。」


とりあえず、街に入ってからの目標は冒険者ギルドに入って、お金を稼ぐ事で決まりだな!まぁ、僕達にはフェルがいるし、大丈夫だろ!


咲恵「もうそろそろ、うちらの番やな!」


長い列が進み、話している内にいつの間にか僕達の番になっていた。

門番さんはフェルを見てなんか凄い顔してたから、フェルがフェンリルって事に気づいたんだろうな。仕事柄鑑定能力を持ってるんだろうね。騒がれなかっただけまだマシかな!

ガイアさんの言うとおり、とにかく面倒くさい検査を終えて門の中を通る。

その先にはゲームでよく見る異世界の街って感じで、凉華曰く、中世のヨーロッパみたいだとか。







―初めてみる異世界の街にはしゃぐ転生者達

この先にはどんな展開が待っているのだろ

うか。


紫凉咲凪「「「「出来れば平和に過ごしたい」」」」

『まぁ、無理だろうな(笑)』


それは神のみぞ知る、ってね☆

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