第6話
俺は最強の男 アデル 15歳 レベル683
俺は今年もギルドの試験を受けに街へ
試験の日まで街で過ごしていたのだが
ある噂を聞いた
今年の1月1日に転生者が100人この世界にやって来たと
あれから 1000年も経ったのか
転生者達は鑑定でレベルを見ることが出来る 気をつけないといけないかな
余計なトラブルを避けるために王都から なるべく離れた方がいいのかも
ギルドの試験を受けて新しい仲間達と共に俺は旅立った
仲間達がどんなに頑張っても俺のレベルを超えることなど出来ないので 契約はとくにしていない
15歳~40歳までの25年で 俺の1000年のレベル上げには追いつくことなど出来ないのだ
そういえば 転生者の目的は魔王討伐
魔王か 強いのかな 俺の強さなら 倒せたりはしないのかな
この1000年 まったく 考えていなかったが 興味が出てきた
仲間達と一緒には行けないが
俺は15年間 同じ仲間達と共に旅をして そして解散することになった
しばらく 1人で旅をした後
俺は魔王城を目指すことにした
ここが 魔王城か
中に入ると
んっ 人か
走ってくる女性が
いや 逃げてきているのか
「助けてください えっ レベル691 15歳」
あっ しまった 転生者だったか 魔王討伐にきて 逃げ出したのか
女性を追いかけてきた5匹の魔物を一瞬で斬りさき倒す
「す 凄い あつしさん 仲間を助けてください」
えっ 俺の名前まで そうだよね 鑑定されると誤魔化しようがないか
「分かった 案内してくれ」
「あなたは何者なのですか」
「んっ 俺か 俺は」
え~と 何て言おうか
「俺はアデル 転生者だよ 1000年前のね 死んでから またこの世界に生を受けたんだ これで何度目になるか忘れてしまったけどね」
「そうなんですか」
「これは秘密だよ どうやら 俺は新たに転生してもレベルが引き継げているみたいなんだ」
「それでレベルが691も」
「魔王は俺が倒す 今は無理でも いつか きっとね」
「私の名前はすず 日本から来ました」
「俺と一緒だね」
「あつしさん いや アデルさんって 呼んだほうがいいのかな」
「じゃあ アデルで さんはいらないよ」
すずのレベルは351と高かったが ここの魔物と戦うには まだ力不足だろう でも すずの年齢は38歳 後2年しかレベルを上げることが出来ない
23年で350もレベルを上げたのは凄いが そもそも 25年で魔王を倒せるようになるのだろうか
魔王城の一室に隠れていた すずの仲間達は怪我をしていたが 俺の持っていたポーションで回復することが出来た
俺と一緒に魔王を倒すと言ってくれたのだが
実力不足だった
魔王城の奥に進んで行くと魔物の強さは更に強くなり すず達は足手まといに
俺はすず達を魔王城の入り口まで送っていった
そして 1人で魔王城の奥に
奥に行くほど魔物は強くなっていったが 俺の敵ではない
一番奥の扉を開けると
えっ
「おっ そこに いたのか んっ って どこから入ってきてんだ」
えっ 神様
扉を開けると 何もない部屋に 転生された時に集められた 最初の部屋だった
「待たせて すまなかったな 400年くらいで戻ってきたんだが おまえが見当たらないから 焦っていたんだよ」
400年って 待たなくてよかったよ どんな時間感覚をしているんだよ
「俺は待てずに 転移したのですが」
「ならなぜ ここにいる」
「いや 魔王城に来たんですが 最後の扉を開けると ここに」
「あ~ そういうことか すまん まだ 魔王は作ってなかったんだ 誰もたどり着けると思っていなかったからな」
えっ 作ってないって 魔王って何
「どうする 職業と5つのスキルを自由に選ぶことが出来るぞ」
設定してしまうと 俺の永遠のハーレム人生が……
「え~と 今のままで 十分なのですが」
「んっ 未設定のままだよな 経験値も入らないだろ」
「いえ レベル上げに経験値は10倍必要ですが 入りますよ」
「そうなのか んっ そうか 年齢が変わらないのか 未設定で生きていくのは つらくないのか」
「いえ 楽しく過ごさせていただいてます」
「そうか 本当にそのままでいいんだな」
「はい」
「何か困ったことがあれば ここにくればいい」
「ありがとうございます」
俺は魔王城を後にした
魔王はいなかったが……
クリアなのか
いや 人生は続く
人生にクリア等ないのだから
転生者としてチートな力は貰えなかったが 俺はこの世界での生活に満足している
俺は最強の転生者 アデル 15歳
この世界では強い男はモテル
最強の俺は
新たなる仲間と共に旅をする
数年後 魔王が誕生
俺の新たなる 冒険が始まる
連載 最強の転生者の俺は可愛い仲間達と冒険に しかし俺は世界一無能だった あつし @atusi0523
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